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役人が業者に入札の仕様書を作成してもらうのは珍しくないんじゃ

2015-10-13 22:19:26 | ニュース
マイナンバーにまつわる贈収賄容疑で収賄側の厚労省役人が逮捕されましたね。

なんでも、マイナンバーの医療に関するシステム設計に於いて、
業者に便宜を図り謝礼として現金を受け取ったのだとか。
完璧に犯罪ですね。

もともと国民の不信もあったマイナンバーですが、
本格施行前からこんなトラブルで大丈夫かよということで制度への不安や、
そもそも役所と関連業界の癒着、利益供与じゃないのかという不信と風当たりが、
いっそう強くなるのはいたしかたないでしょう。

ただ自分が思うに、マイナンバー制度の信頼以上に問題なのは、
関連汚職がこの一件だけなのか?ってことです。


はっきり言って業者と役人の癒着なんて珍しくもありません。
厚労省だけでなく似たようなことはもっとたくさんあるでしょう。

いやもちろん、役所の仕事全般がそんなことだらけでは困るのですが、
それなりの割合でこういったことってのは起きているんじゃないでしょうかね。

そしてマイナンバーなんて新しい利権なんですから、
そこに群がる業者、利権にあずかろうとする役人はたくさんいた筈で、
幾つか同じことがあったとしてもちっとも不思議ではありません。

ですので、この事件をきっかけに、他の癒着・贈収賄なんかも、
あぶり出されることになるのでしょうか。どうなんでしょうか。


そう考えると、この事件が発覚したのは何故なんでしょうね。
誰がどこにチクったのでしょう。

そして逮捕された中安容疑者がチクられたのは、
彼がノンキャリだったから、なんでしょうかね? どうなんでしょうか。


さて、中安容疑者はシステム開発案件の入札を行う際、
入札参加業者に示す仕様書をその落札した業者に作らせていたというのですが。

コレ、コレはコレで問題になるのでしょうか?
と言うのは、ここまでなら、しょっちゅうあることのような気がするからです。。


役所のとある入札案件の仕様書を作成するのは、
本来なら担当の役人なのですが、仕様書の要求レベルや
専門性が高いものになったりすると、役人の手に余ることもあります。

その場合は役人が懇意にしている業者に相談し、
仕様書を作成してもらう、あるいは一部手伝ってもらう、
といったことはよくおこなわれていそうなカンジです。

もちろんこのときは、業者は仕様書作成に手を貸した見返りに、
案件を落札することが条件になることが多いでしょう。
そうでなきゃ手伝う意味がありませんからね。
複数の業者による入札・企画コンペといいながら出来レースなワケです。


例えば、ある案件の仕様書を見るとやたら条件が細かく規定されていて、
特定の業者じゃないと落札できないことになっているんじゃないか?
といった臭いがすることだってあります。
そういうときはその案件から手を引いたりですね。

また、仕様書作成に直接は業者が手伝っていなくても、
役人が業者に相談を重ねることで引き出したアイディアなりが、
案件の仕様書にまんま反映される、つまり業者のアイディアが
役人の仕様書にパクられる、ってなこともあります。

まぁこのときも普通に仁義ある役人なら、
相談した業者が有利になるよう取り計らってくれたりするようですが。


ってなことで、役人が業者に仕様書作成を依頼する。
その代わりに役人は業者が案件を落札するよう誘導する。
ここまでならきっと、いろんな役所でよくあるケースじゃないでしょうか。

だからってそのたびに担当役人が謝礼を受け取っているわけではないでしょうし、
そこは少数なんだと思いますが。

思いたいですが、役人が謝礼目当てに特定の業者に発注することも多いでしょうね。


業者は業者で、落札が確実になるなら、
なるべく担当役人のためにも、力を貸すのは厭わないでしょう。

では、この出来レースはどうなんでしょう、
謝礼のやり取りがなかければ許されるところでしょうか。

そりゃあ入札としては不正ですし、違法か犯罪かはともかく、
少なくとも役人と業者のモラルは問われるかもしれませんね。


さぁて、こうなりますと、役人が業者に仕様書の作成を手伝ってもらうことも、
やりにくくなっていくのでしょうか。どうなんでしょうか。
 

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