即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

拝啓、里見香奈様

2010年02月14日 00時02分52秒 | 将棋
里見女流名人、倉敷藤花さま、
この度は晴れて二冠に輝く女流名人位獲得、おめでとうございます。

第一局の時、あまりの強さにびっくりして書いたのですが、まさにあなたの時代が訪れたのだと思います。

“制服”で女流棋界を“征服”です。

shogitygooさんも、里見香奈女流名人誕生という記事であなたの強さについて分析しています。
(一部引用させてもらいます。)
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しかし、将棋ファンにとっては、今回の里見香奈は、その将棋の内容があまりに鮮烈だつた。将棋ファンの反応をtwitterなどで見ていると、皆彼女の将棋の中身に感心しているのだ。これは凄いことだ。里見香奈についての人間的な話題よりも、将棋の質の高さでファンを魅了しているということは。
それも、とても強い人たちも十分に、そしてそれほど強くない私のような人たちもそれなりにである。(昔、樹木希林や岸本加世子がそんなCMをしていたっけ。)将棋は専門性が高いので、棋譜を本当の意味できちんと理解するのは大変だ。しかし、現在のように中継に親切な解説がついていれば、どのレベルのファンも、それぞれ自分なりに楽しむことが出来ると思う。そして、あまり棋力がない場合でも、実はある程度がどういう棋譜なのかを直感的に感じ取ることは可能なのではないだろうか。名画を本当に理解することができるのはごく一部の人間だとしても、開かれた感受性の持ち主ならば何かを確かに感じ取るのが可能なように。このテーマについては、羽生善治と梅田望夫の対談でもふれられていた。
そして、里見香奈の棋譜には、確かにそういうものがあるのではないかと思う。勿論、彼女の実力は男性プロと比べればまだまだ不十分だろう。しかし、そういう実力とは別に、見ていてプロの将棋だなあ、美しい指し方の棋譜だなあと素直に感じさせるものがあるのだ。私だけなのかと思っていたら、ネットの反応を見ていて多くの将棋ファンが似たようなことを感じているのを知って驚いたのである。
よく言われるように、男性プロと女性プロの将棋は、その実力差を度外視しても性質が異なる。それについても、多くのファン(棋力のあるなしに関わらず)何となく感じていたところである。しかし、里見の将棋は、ほとんどそういう男女差のようなものを感じさせない。序盤の作戦も、男性プロと変わらない最先端かつ自然なものだし、終盤の組み立て方も現代的でスマートである。それは、彼女がネット将棋で、相手も里見自身も全く性別を意識せずに将棋と取り組んできたことも大きく関係しているのだろう。また、彼女のとてつもなく素直な性格も寄与しているのかもしれない。
今回の女流名人戦というのは。男性で言うと、米長vs羽生の名人戦のようなものだったのではないかという気がする。単なる世代交代にはとどまらず、将棋の質自体の転換のターニング・ポイントとでもいうへきか。素人なのでうまく説明できないが、漠然とそんなことを感じている。
そして、羽生も里見も先輩に対する素直な尊敬心に欠けていないところも似ている。羽生は、名人を取った時に米長が万歳して祝ってくれたのが嬉しかったと素直に書いている。
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shogitygooさんのおっしゃるように、本当に素直なんですね。
将棋が好きで一心不乱にネットで強い人との対戦を楽しんできた。
そして自然に太陽に向かって木がグングンと育つが如く、日に日に逞しい強さを身に付けてきた。

>里見香奈についての人間的な話題よりも、将棋の質の高さでファンを魅了しているということは。

今回の名人戦の3局を見ていると、
本当に、将棋が強い。そつがない。質が高い。

人間的な話題はこれからですね。
今は高校生だからタイトル戦でも制服なわけだけど、これからはタイトル保持者に相応しい服装が望まれる。
女流棋士の代表として、もっともっとメディアに登場しなければいけない。
インタビューでも、里見さんらしい発言が求められる。
皆の注目を浴びる。
子供たちから、里見さんのようになりたいと憧れを持たれるトップ棋士にならないといけない。
女流棋界をリードし、さらに盛り上げるための重責が肩に圧し掛かる。

いろいろな経験を積み、将棋の力だけでなく、里見さんらしい個性、人間らしい力強さを身に付けていってほしい。
谷川、羽生などが持つ、一流棋士ならではの人望、人徳。

そして、昨年、前夜祭を欠席したことがありましたが、対局やその他のどんどん増えていく仕事に負けないだけの体力も徐々に付けていってほしい。

>単なる世代交代にはとどまらず、将棋の質自体の転換のターニング・ポイントとでもいうへきか。

そうですね。
将棋の質という点において、今までの女流棋界、女流の将棋、というイメージが少しずつ変わっていく気がする。

単に、強い、勝つ、タイトルを獲る、というだけでなく、
さらに僕らをワクワクさせてくれる女流の将棋の魅力を創造していってほしい。

素直なこと、誰よりも将棋が好きなこと、
という点は決して変わらないようにして、
陽光を浴びながら、自然に成長していって欲しい。

まだまだ一直線には行かないとは思うけど、
どこにもない里見将棋というものをますます昇華させていき、
押しも押されもしない女流棋界の第一人者として、誰よりも愛される大きな棋士になっていってください。
コメント (3)
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