即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

温度差

2007年02月05日 22時13分08秒 | 将棋
女流棋士新法人設立準備委員会、いろいろ活発に動き出していますね。

日経にも出てましたが、まずは、財政的な裏づけのために、スポンサー回りも大変なようです。

そして、新法人の基本理念もできたし、委員会の任務も明記され、また寄付のお願いも始まりました。

さあ、新法人設立に向けて、これからますます正念場を迎えます。

さて、応援のために、うまく行って欲しいからあえて言うわけですが、
何でも誰かと一緒に何か新しいことを始めるときは、難しいです。

最初はいいけど、だんだんにギクシャクする。
ついには争いになる。そして、同志としての思いが決裂する。

世の中にこういう例はいっぱいあります。
仲の良い友人と共同経営を始めて、空中分解して、その後はすっかり友達関係も壊れたとか、ついには負債をどうするかで裁判にまでなったとか・・・。

米長会長のHPにも、ここを不安視するようなことが書かれています。
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理事会は、女流の総意が独立なら双手を挙げて賛成しますし、出来る限りの応援をしてゆくことで一致しています。現状は反対、慎重、心配という女流棋士もおりますので、女流同士で話し合っていただく。これを静観している状況です。
 一丸となって行動していただかないと困ります。
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もともと人間、全員意見や考え方は違うわけで、一枚岩になるのは骨が折れます。
コミュニケーション力で、ある程度は解決できるけど、どうやったって溝は埋められないものです。

そして強制もできないので、付いていけない人は、だんだん落ちこぼれていきます。強引に止めることはできません。

昔、学生時代に友達数人とバンドをやろうなんて言って。
授業もバイトもほっぽり出してまで、目一杯やりたい思いの奴と、授業もその他の私生活もしっかりやった上で、その余力でちょっとやりたいという奴と。
練習は週1回にするか、3回にするか。
最初は出てきても、そのうちいろいろ用があるとなって、出てこなくなる奴がいる。
あいつ、やる気ないなあ、だめだなあ、あんな奴入れなくないなあ、となる。
最初はやる気のあった奴も、つべこべ言われると気が重くなり、なんとなく用を作って出なくなる。
そして、崩壊へ。

温度差ですね。

恋愛だってそうです。
お互い好きなのでデートを重ねる。
片方は、毎日でも会っていたい。
しかしもう片方はいろいろ他にやることもあるので、デートは週一回くらい、したい。
自分は会いたいのに、相手は会いたくないと言ってる。
自分のことを好きでないのかも。
お互い好きだったはずなのに、ギクシャクして、憎みあうようになる。

意思統一、意識共有。

本当に難しい問題です。
これを一挙に解決できる妙策は多分ないでしょうね。

会社であれば、上の人が命令して一応は収まるけど、任意団体、とか、個人主体のものは、そうはいかない。

疲れるけど、話し合い、対話、ってことしかないと思います。

まあ、国会でもそうだし、本音をぶつけあっていろんな角度から議論を尽くす。
誠意を持って、違う意見や少数意見も尊重し、建設的に話し合う。
その後は、民主主義の原理、多数決と、いう手ももちろんあるわけだけど、とことん議論を尽くす、ってことが肝心です。

船出に向かって、時間もないし、どんどん進めることは、各委員が先頭切って推進せざるを得ないのでしょうが、女流棋士の中で、できるだけこの温度差を縮める作業も大切ですね。
ここで、こんなこと言うのは簡単なんですが、見守るだけで何もできないので、ともかくがんばってほしい、うまく行って欲しいと思う今日この頃です。
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自己責任

2007年02月05日 21時59分00秒 | 雑感
納豆問題の続きです。

局や制作サイドのこと、書きましたが、もうひとつおかしいと思うこと。

皆そう思っているでしょうが、

納豆に限らず、番組の情報にすっかり乗せられて、思い切りのめり込んで実践し、挙句の果て、関西テレビ、フジテレビなどに、すごい勢いで文句の電話やメールをする人達。

だって、そんなもん、明らかに自己責任でしょう。
TVだからといって、大切な自分の健康(お金とか、他のものも)を任せる方が間違いでしょう。

病院だって、セカンドオピニオンが必要な時代。
病院の先生でも信じられるかどか危ないのに、たかがバラエティ番組を信じるのは早計というか、短絡というか、いい加減というか。

例えば競馬番組とか、株の番組やっていて、評論家専門家の言うとおりに買って損して、あったまきたあ、と文句言うのか。

試しに半分遊びでやってみようか、くらいの気持ちでやるのならいいと思うけど、
真剣に、まともに信じて、人生かけて取り組むのは、そもそもおかしい。

まあ、納豆2パック食べて、病気になるとか、命に関わるとなればかなり問題だけど、今回のことだったら、遊び心でやってみて、痩せたらラッキー、くらいの気持ちでやれば、捏造発覚であっても、あー、なーんだ、だまされちゃったな、自分があさはかだった、ははは、ですむんじゃない。

もちろん捏造は悪いし、杜撰なTV局は責められるべきだけど、何も考えず踊らされて文句言う人の気持ちはわからない。

全部ではないけれど、基本は自己責任ですよね。
自分は自分で守る。
快適な暮らしを求めるなら、自ら調べ、自ら考えて、自らが心から納得した上で手に入れる。
そうであれば文句は言えない、言わない。

自分が可愛ければ、自己責任の意識を強く持つべき。
そう思います。
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普及ということ

2007年02月05日 21時36分10秒 | スポーツ
先週末、スカッシュのイベントに行ってきました。
トッププレーヤーの松井千夏が、一日中、一般のスカッシュプレーヤーたちと触れ合い、レッスンやパートナータイムをしてくれました。

一緒に写真撮ったり、気軽にいろんな話をしたり、で、イベント参加者の満足度はかなりのものだったと思います。

底辺拡大のためのこのようなイベント。

野球もサッカーも将棋もオーケストラも、全部同じだと思う。

以前からの組織ややり方に胡坐をかいてやっていたら、先はない。
(例:あの巨人軍のように・・・)

今までのように、企業がバブリーなやり方では支援してくれなくなったわけだから、やり方を変えないと。

日本サッカーリーグが、Jリーグを立ち上げたように、そして、新潟アルビレックスとかヴァンフォーレ甲府とかみたいに、あるいは野球の地域リーグのように、そして先日NHKでやっていた、札幌交響楽団のように、地域や周りの人を巻き込んで、選手(楽員)やスタッフたちも全員汗をかいて、というのでなければ、成り立たない現状になっている。

松井さんは、トッププレーヤーとしての練習、試合の合間に、全国各地を回って、普及のためのイベントに精を出している。
そうした活動がないと、単に広報やスポンサー集めと言ったことではどうにもならない。ひとつひとつ思いを込めて、汗をかいて、裾野の人たちと触れ合って、楽しさを伝えていく。そこでギャラがどうこうとか、練習や試合の方が大切、とか言ったのでは、普及ということはままならない。

直接面と向かって思いを伝える作業。
つくづく大事だと思いました。
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