NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

学校は社会に出る前の準備をするところ

2016年12月26日 23時40分27秒 | 教育の話題
学校での授業、テストや成績が全てではありませんが
人が成長していくには良い練習材料だと
捉えることができます。

たとえば、中学校の定期テストなんかでよく課される
「提出物のワーク」ですが、その名の通り
しごと(ワーク)として「出すことだけを目的として」
1回やっておしまい!ってやっている子もいれば

ここから出題されるのだから、と問題はもちろん
付属の解答、解説の欄まで隅々をしっかり読んで
何度も解いて提出する子もいます。


仮に両者とも同じ90点だったとして
どっちが良いとか良くないというのではなく
それぞれにいろんな経験ができるということに
着目したいです。

前者の子は要領が良いのかもしれませんが
課されたことはサッとやって出せば良いんだ
という感覚が身についてしまうかもしれません。
それは社会に出てからのことを考えるとやや不安です。

後者の子は前者の子に比べ時間がかかりましたが
隅々まで、しかも何度もやったので
その範囲に関しては信用のおける人と
周りからは見られるかもしれません。


これらは社会に出てから組織に入るなり
独立するなりしても必ず役に立つ経験です。

要領が良いだけじゃ薄っぺらいものになりかねないし
反対に、そんなにこってりやらなくても
案外うまくいくこともあるんだな
なんていう社会では本当によくある経験をしていると
捉えることができます。


何のために勉強しているのか。
なんて、もうずーーーっと昔からの伝統的な議論ですが
社会に出てから感じるものの練習なんだってことを
うまく子どもたちに伝えられたらいいなって思います。