NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

割合

2013年11月29日 23時37分20秒 | 指導方法
割合の学習って、小学生には少しややこしいです。
定価の2割引きなんて言われても
買い物をそれほどやったことのない子は
損だの得だのがあまりピンと来ません。

買い物ならまだしも生徒数の増減や質量%などは
まずその状況がどういうことなのか、
そこからかみ砕いてあげなくてはいけません。

「割合」という概念をイメージでどう伝えるか。
とても大事なポイントです。

単に、公式に当てはめるだけの指導になると
どうしても間違えます。

「全体」と「部分」のそれぞれの割合を
イメージで考えることが不可欠なのです。
けして、文章を読み取る能力が低いわけではありません。

子どもたちは何をわかっていないのか。
指導者もその辺を見誤らないようにしないと
って改めて考えさせられました!

情報過多とは・・・

2013年11月18日 23時33分00秒 | 指導方法
先日、中学受験をする生徒の国語の教材に
「情報過多」についての論説がありました。
小学五年生にしてはやや理解しにくい題材ですが
インターネットなど身近な所での話に置き換えると
すぅ~っと理解してくれたようでした。

ある生徒が
「勉強もそうですよね!わからないことをたくさんやっても
 結局、何が何だかわからなくなります。」
「これも一種の情報過多ですよね。」
と。

間違いないです(^^)
小学五年生とは思えない名回答でした。


我々はそうやって指導をしています。
100点を取る指導と80点を取る指導では
やはり問題に対してのウエイト置き方が違います。

情報過多になると80%の理解が
50%に低下する恐れがあるのです。

なかなか理解しにくいと思っていたのですが
案外、わかっていたりするものです。

きっとわからないだろうな・・・と
決めつけてもいけませんし
わかるはずだ!と、重くなりすぎてもいけません。

今回は意外にも難なく進めることができました。(^^)

暗記算数の限界

2013年11月11日 23時28分10秒 | 指導方法
小学校低学年の頃の算数(小学3年生くらいまで)は
絶対に無理な暗記をさせたくありません。

算数の加減乗除は、本来おはじきや積み木などを使って
そのボリュームと共に「感じていく」ものです。

たとえば簡単な足し算

●● + ●●● = ●●●●●

これを

2  + 3 = 5

と数値化したものですので
まずは、図形で認識して進めたいところです。
図が頭に浮かぶようになれば文章題も問題ありません。


飴が最初6個ありました。
お母さんに8個もらい、弟に4個あげて自分で3個食べました。
残りはいくつですか?

というような問題は、明らかに図形で考えた方が
納得できるのです。(体感できるのです。)


●●●●●      ●●●●●     ●●●●     ●●●
●        +   ●●●     -         -


6 + 8 - 4 - 3

(ある生徒は、お母さんにもらう8個から
 弟にあげる4個と食べる3個を先に引いて残る1個を
 元の6個に足して「7個」と正解していました。)


このボリューム感を低学年の間に絶対持たせたいです。
数字ではなかなかボリュームが頭に浮かびません。

時間がかかっても、おはじきなどを持ち出して
1個1個数える段階からでも良いので
じっくりと付き合ってあげたいところです。
(やがて、見てわかるようになり、数字が頭に浮かぶようになります。)


3+5=8 なのだ!と、暗記するような算数は
絶対にさせたくありませんし、できればボリュームを持たす意味でも
指を使う計算も避けたいです。幼少時ならなおさらです。


図形が苦手だ、と言う中高生が多いのですが
実は、図形の方がはるかに認識しやすいはずなのです。

ところが、公式などを覚えてそれに当てはめることや
分数などでは計算のルールを暗記してしまった方が
手っ取り早く正解にたどり着けるため、知らず知らずの間に
暗記算数、暗記数学になってしまうのです。
(高学年時はこの方が理解出来るときももちろんあります!)

暗記算数(解き方を覚えてしまう)には一長一短がありますが
低年齢の頃は極力避けた方が良いと僕は感じます。

指導時の3つのポイント

2013年11月05日 22時59分23秒 | 指導方法
子どもたちの指導をしながらつくづく

A:「我々が問題を解いちゃいけない」
B:「せかしてはいけない」
C:「考える芽を摘んではいけない」

そう感じます。

Aは、
講師が問題を斬新に解くと感動してくれますが
大半の生徒は自分では解けません。

Bは、
さぁ、早く。そんな問題にいつまでかかってる!
こんな所で止まってられないよ。
なんてせかしても何も解決しません。

Cは、
そんなやり方ではなく、今先生が言ったやり方で
やりなさい!と、強要してしまったら
自分で解ける快感をしらないまま成長し
やがて勉強することに興味が無くなっていきます。


低年齢の子どもほど、上記の3つは気をつけたいです。
もともと持っている能力を如何に発揮させられるかが
我々講師の力量だとつくづく感じます。

集中のためのリフレッシュ

2013年10月28日 23時34分41秒 | 指導方法
子どもたちを長時間、指導していると
「あっ、集中力が切れてきたな・・・」
と、感じる瞬間があります。

それを感じたら最後。
その後、普通に授業を進めても
たいていうまく行かなくなります。

さっきまで出来ていたのに・・・というように
出来たことも出来なくなってしまいます。


厳密に言うと、出来なくなったわけではなく
単に集中力が切れているために
何が何だか、わけが分からなくなっている状態なので
少し時間をおけばまた復活してくれたりします。


学習だけではありませんが
「物事に集中すること」が、最優先事項です。

テクニックの暗記や、嫌々の反復指導は
何十回、何百回やっても、また忘れてしまいます。


過度にならないように気をつけなくてはなりませんが
適度な気分転換を織り交ぜながら
指導しなくちゃいけないのは、そのためです。

パソコンがフリーズするのと同じです。
脳の思考回路も、一旦リセットしてあげると
スムーズに動き出したりするのですね。

英語教育が抱える本質的な問題点

2013年09月27日 23時53分09秒 | 指導方法
京都のある英語教室へお邪魔してきました。
来春、転校してしまう生徒さんを
受け入れてもらえませんか?
というお願いに上がったしだいです。

とても素敵な先生方でしたので
安心してご紹介することができます。
良かったです!(^^)


その時に理念や方針を少し聞かせていただいたのですが
まぁ、何歩も先へ行ってらっしゃる。
さすがだなぁ~と、身の引き締まる思いでした。

英語教育が抱える本質的な問題点に関してだったのですが
なるほど!とすごく共感したこともあり、思わず僕が

「先の先、それもだいぶ先を行ってらっしゃいますね!」

と言ったのですが

「そんなことないですよ。我々はこれがスタンダードですし
 もう何年も昔から取り組んできたことですから^^」

と、一喝。(笑)


うかうかしてられません。(^^)
早速、我々も動き出したいと思います。

質問に応えない優しさ

2013年09月20日 22時51分16秒 | 指導方法

子どもたちが、「わかりません!」
と、質問をしてきたときに
「よ~し、どれどれ、、、ふむふむ・・・」
なんてすぐに対応したりすることが
必ずしも良いわけではありません。

僕は時々(様子を見て)
「もっと考えてから質問しなさい」
と、言うことがあります。

もしかすると子どもたちの中には
「ちゃんと教えてくれない。」
と、心の中でぼやく人がいるかもしれません。

ですが、こうやって考える機会を
指導者が奪ってしまうことは
大罪だと思うのです。


すぐに教えてもらえる(=考える行動をしない)
そんな状況で学習は進みませんし
それをくり返してても1人できるようになりませんし
当然、テストでもできるわけがありません。


誰がその問題を解くのか。

講師でも学校の先生でもない、まぎれもなく
自分自身なんだよ!ってことを
身をもって感じさせてあげなくちゃって
思うのです。

もちろん、そういうことを一通り話してからですが
安易にすぐ教えることは、僕はしないようにしています。

8×6 などは九九を知らなくてもできます

2013年09月18日 23時32分14秒 | 指導方法
うちでは2年生にかけ算を指導する際に
九九の暗唱は後から教えるようにしています。

別に九九を知らなくても十分解けるからです。
先日、僕が指導していた生徒が 8×6 を

「えぇ~っと、8は3つで24だから、それが2組・・・」

「48!」

と、見事に暗算で答を出しました。
小学2年生で、当然まだ九九を知りません。

頭の中で8が3つあるから24。
(8+8+8)
それが2組で48というわけです。

かなり高度なことをやっているように感じるのですが
本人は至って
「簡単かんたん!」
「8のかけ算は好きやわ~」
などと言っています。(^^)


じゃ、8×7 は?とその後聞いてみると

「え?それに8追加するだけやん! 56!」

と、いともあっさりです。(^^)

8×9 も 8×10 から8を1つ減らすだけだから
72 ということもよく理解してくれています。 


もちろん、段階があるので、
ここにいきなりたどり着くわけではありません。

早期からこういう考え方を
遊び感覚で身に付けることで
こうしたことを理解していきます。

右脳型とは、若干違うのか一緒なのか・・・
脳科学に疎い僕にはよくわかりませんが
あまり苦痛を伴わずに、算数が進んでいくので
幼少期ってすごいなぁ~っていつも感心しています。

英語を学ぶとどうなるのか・・・

2013年06月07日 22時22分45秒 | 指導方法
明日は今年度第1回目の英検があります。
受験する人は悔いの無いように、
最後まであきらめずに勉強して下さい!

ところで、英語の学習について
いろいろな動機付けを講師一同で考えています。

その中で1番感じていることは
「英語というのは言語なのだ」
と言うことです。

暗号の読解をしているわけでも
公式にそって問題を解くために身につけていること
でもないわけでして、、、

ちゃんとそれを使って世界中の人とコミュニケーションが
取れるようになる、ということが最大の目標のはずなのです。
日本語だけ話せる人は日本人ですが
英語が話せるようになると地球人になれます。(笑)
そのくらいに感じもらいたいのです。

学校で学んでいる英語が本当に外国人に通用するのか?
通用すればきっともっと英語が楽しくなるはずです。

そんな機会をぜひ、中高生に持ってもらいたいと
夏休みに企画しています。ぜひ実現させたいと思います。

モチベーションをキープしつつ

2013年04月22日 23時36分58秒 | 指導方法
毎年、中学受験に挑戦している生徒を何人か見ているのですが
ある地点で一気にグン!と伸びるところがあります。

そこにたどり着くまでのコツコツした地道な努力が
もちろん必要なのですが、
この「コツコツ」がなかなかのくせ者でして(笑)
継続していくのが一苦労なのです。

中にはそんなんじゃだめ、やめといた方が良い
と仰る講師もいます。
そのくらい、気合い入れてやらなくちゃ
なかなかトンネルからは出られないのです。


僕はどちらかというと楽観的な発想をするタイプなので
ダメもと(ダメでもともと)でやってみたら?
というスタンスからスタートさせて
軌道に乗せていく、というパターンが今のところ
1番良い方法かな?と思っています。


ただし、できるだけモチベーションをキープしつつ
継続させてあげなくてはいけません。
中学受験でも、やはり小さな成功体験が重要で効果的です。


今、見ている子たちはすごくイイ感じで仕上がりつつあるので
この調子で進めていきたいです!