11月最後の舞台は、26日U.F.O.CLUBにてらいむらいと、30日RockyにてCAROでした。
両日、お会いした皆さん どうもありがとうございました。
◎26日 U.F.O.CLUB
ここU.F.O.クラブも、らいむらいと立ち上げて間もない頃から今まで わりとコンスタントに出演させてもらっているライブハウス。頻繁にというわけではないが、我々の活動において常に 重要な場と勝手に捉えさせていただいてる。
暗闇の中 薄らライトに照らし出されたゆらゆらと揺れる赤と黒の壁が 他の会場とは明らかに一線を画した雰囲気醸し出す、個人的にも思い入れの強いライブハウスのひとつなんです。
・・あたしが初めてここに出演したの、最近ぼんやりと思い出した。前のぎんぎらぎんのグラムロックのバンド辞めて これからどうしよう。一先ずはギターひとつで 本来好きだったフォークソングを徐に唄い出してみよう。と、確か ここでのあるイベントに弾き語りで参加したのだ。
しかし恰好は 今まで舞台でよく装着してた 女物のビスチェ、ガーターベルトに網タイツ、ビキニパンツ一丁で ロングブーツ履いてロングコート羽織り べちょべちょにお化粧も施して。といったもので。恐らくこのように武装しないと、人前に独りで立つ勇気を持てなかったのでしょう。
その変態みたいな恰好で たくろう、かぐや姫、GARO、ジュリーにあいざき進也などをぽろぽろと弾き語ったように思います。
で、更に思い出した。その頃、丁度みっちゃんとしゃちょうからグラムロックのバンドのボーカルとして加入のお誘いを受けていた時期で。あたしは頑にこれからはフォークソングをやりたかったので、2人にこの舞台を観ていただき「ね。これがぼくのやりたい事なんです。お2人のやりたい事とは 違うでしょ。」と諦めてもらおうと思っていた。
だけど、結果 みっちゃんとしゃちょうから「面白いじゃん!アコギ持ってとりあえずバンド動かしてみようよ!」と、言われたのを 思い出した。
1. 訣別
2. あ・り・き・た・り
3. 散り際
4. 唇かみしめて
5. 希望の花
6. 不眠症の羊
なんか、不思議だ。 17年程前 グラムロック引きずった恰好で ゆらゆらと揺れる赤と黒の壁の中 独りフォークソング唄ったU.F.O.クラブで、今もこうしてらいむらいと演奏してるのって。で、未だ女物の洋服纏って お化粧べちょべちょ施してるのって。
ここU.F.O.クラブは、何か昔のふとした事を思い出させてくれる やはり自分にとって特別な場所のような気がします。
◎30日 Rocky
11月の最終日は、五反田にて恒例のCAROとうたおう!でした。
毎年11月のロッキーは我々にとって特別。
2014年10月の終わりにマークさんからもらった「次回はこのセットリストでお願いします」という最後のメール。3人での演奏叶わぬ事となった そのセットリストを毎年再現している。
この曲目で演奏する度、沢山のマークさんとの思い出が頭の中を駆け巡り。感極まってしまう。
<一部>
1. 一人で行くさ
2. 愛のない世界
3. 旅人が眠る丘
4. GOOD VIBRATION
5. 遠い春
6. 吟遊詩人
7. 西行き列車
8. Ohio
9. 花の伝説
10. 心の鍵
11. Love The One You're With
<二部>
1. 君の誕生日
2. ロージー
3. 散歩
4. 忘れていたもの
5. 木馬
6. Because
7. 冬の花火
8. 一枚の楽譜
9. 学生街の喫茶店
10. ロマンス
11. Teach Your Children
12. 鳥のように
13. Find The Cost Of Freedom
今年も 色んな思い噛みしめながら 心込めて演奏しました。
このセットリストは我々にとって 大切な大切なマークさんの形見だから。これから先もずっと、演奏してゆきますね。一緒にうたって下さいました皆さん、どうもありがとうございます。
毎年、本当に。演奏していて、あたしとモッキーの間で マークさんがお客さんの方しっかり見つめて 瞳をきらきらと輝かせながら一緒に唄ってくれているように感じるのです。これは11月に限った事ではないのですが。ここロッキーは、マークさんが今も楽しそうに皆と一緒に参加してくれる場なんだろうなぁ。って思っている。
そして。我らがCAROのアルバムが、遂に この1月に全国発売されます。
お誕生日にいただいた ロージー、愛のない世界 は勿論。マークさんの未発表曲である 鳥のように も我々なりの思いを持って唄わせていただきました。そして、晩年マークさんが 我々の前だけで披露してくれた、新たな気持ちでかき直したGAROの 人は生れて。元々の原曲であったトミーさんの歌詞の一部を取り入れたGAROの 二人は友だち。今回 原盤権の関係で 楽曲登録されている歌詞での収録となりましたが。どの曲も 目一杯心込めて演奏しました。
2014年 京都夜想でのワンマンにも参加してくれた あたしの実弟 五本脚も、全曲グルーヴ感溢れるベースを弾いてくれています。
マークさんとの思い出が沢山詰まった、本当に素敵なアルバムに仕上がりました。是非多くの皆さんに聴いていただきたいと思っています。
何卒よろしくお願いいたします。
「カロ / カロ」 MOOD-1155 ¥2,800(税込) 2020年1月15日発売
発売元:薔薇屋敷レコード 販売元:VIVID SOUND CORPORATION
《収録曲》
1. 口笛ふいて 2. どこまで行けば 3. ひまわり 4. やさしい詩を歌える人になりたい 5. さよなら恋人 6. 二人は友だち 7. ロージー 8. 愛のない世界 9. 人は生れて 10. 鳥のように 11. チララ!キララ!
Amazon、TOWER RECORDS、HMV、芽瑠璃堂 等で取扱中