ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

手延ワンタン麺@神楽

2009年05月27日 19時12分22秒 | 北陸ラーメン大学
犀川の左岸の河岸段丘に寺町という寺院群がある.
藩政期に,浄土真宗の信者である武士,農民,商工業者が起こした一向一揆に対する防衛策として前田家は寺院群をまとめた.金沢城との間に犀川があるため,お城の防衛には都合がよい.
この町には,今でも70近くの寺院が立ち並んでいるが,すっかり落ち着いた住宅地に変わりつつある.

静かな佇まいの街並みにお似合いの中華そば屋が寺町にある.
「神楽」という看板を出しているその店は,寺町のうまいラーメン屋さんとして,市民の間で伝説のように語られている.

          

きどたまの「THE北陸ラーメン」でも,石川のラーメン編の一番最初のページ(24ページ)に記されている.この店は金沢のラーメンを語る上で欠かせない存在なのかも知れない.

手延ワンタン麺を食べた.

          

ラーメンにつきものの,動物性脂肪やタンパク質の旨みではなく,昆布,煮干,かつを節,干貝柱などの天然素材のアミノ酸の旨みを使っていると書いた看板が店の中にある.これに古式醤油と天然塩を加えたスープは,全部飲みきっても喉がかわかないほど,すっきりしている.
一見すると,カツオ節が効いた和そばのタレのようなシンプルな味だが,じっくり味わうと,実は奥が深いスープ.

麺は縮れた中太の平麺.北海道産の小麦に天然モンゴルカンスイを使い,足踏みで麺の腰を強化している.そばのように灰色がかった色の麺だが,食感は驚くほどプリプリしている.

雲をつかむような柔らかなワンタンが5つ入っている.
天女の羽衣を思わせる絹のような感触がたまらない.
ワンタンの中身の味付けも,肉本来の風味を生かす大人の味付けだ.

シナチクの塩抜きも完璧.
そのシャキッとした歯ごたえも,なかなかである.

炭焼きのチャーシューは絶品.
肉本来の質感と芳しい炭の香りが,客をウ~ムとうならせる.

伝説のラーメン屋の味は,訪れる人の期待を裏切ることはなかった.




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とうもろこし)
2009-05-27 20:23:44
今一週間何回ラーメンを食べていますか。
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とうもろこしさんへ (ちょい不良ゴーシュ)
2009-05-28 13:31:29
As many times as possible.
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コメントありがとうございます (どんぶりっ子)
2009-07-14 23:32:38
神楽の記事にコメントありがとうございます!
ちょい不良ゴーシュさんの表現は芸術的ですねぇ。
神楽さん、金沢の知り合いからたまにレポートを聞くのですが、いつも本当に美味しいらしく・・。近くなら通うのになぁ。

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