The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1992 ジュブレイ・シャンベルタン レ・コンボット ジャン・フィリップ・マルシャン

2015-08-17 22:41:59 | ワイン
このワインに関わる事どもは、当方にとっても実に大事なものであって、ここの造り手のとあるワインから、正しく色々な物語りが始まったと言って過言ではない。

それは極めてワタクシごとではあるけれど、その事どもも、実はこの小さな街でのワインシーンに深く、えぐく関わっているんだな、と今になって思うのだ。

『ジャン・フィリップ・マルシャン』の造りには葡萄本来の味わいがあり、そこの地所を忠実に投影する素直さがある。
それは小難しくなく、鷹揚で、インスタントにブルゴーニュならではのスタイルを見せてくれるのだ!



あれから20数年たって、またこの造り手に出会うことが出来た♪
飲んでみて、全く変らないこの正真正銘の折り紙つきのブルゴーニュ!
誰も文句は無いはずだ!

イイと思います!

2002 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru レ・ダモード エジュラン・ジャイエ

2015-08-12 19:27:14 | ワイン
『エジュラン・ジャイエ』とは、どうも『アンリ・ジャイエ』の親戚筋らしい、との巷のウワサがあって、ジッサイそれは本当のことだ。
すなわち、NSGのアルフレッド・エジュランとアンリ・ジャイエの姪っ子のマドレーヌ・ジャイエが1962年に結婚して、このドメーヌが出来たとのことなのだ。

そこで大事なのが、アンリ・ジャイエのスタイルの線上にあるのかどうか?ということだけれど、それは違うと思う・・・





しかしながらこの2002年物のダモードは、別な意味で素晴らしかった♪
このワインを持ってきた御仁も、思わず『このワインは正しく二丁目飯店の味だ!』と叫んだけれど、90年代の半ばに、ブルゴーニュを貪り飲んだ、あの伝説のお店の正しくレジェンドを思い起こすに余りある、このワインこそ、いかにもクラシック・ブルだったのだ!

細かい説明は要らない、このワインには正真正銘のブルゴーニュダマシイが宿っている。

ツルツルして、甘ったるくて、濃密過ぎる、現代風ブル・ピノに耽溺している御仁がいたら教えてくれ・・・
どんなことをしてまでも、これを飲ませるぞ!

この表題のワインは、それほどまでにブル魂を揺さぶる代物に化けていたのだ!
これだから『パパジイ』は止められんでしょう(笑)

2012 マルサネ・ルージュ シルヴァン・パタイユ

2015-08-10 23:15:08 | ワイン
先日の『パパジイ』に早くもウワサのマルサネが登場だ!
何がウワサかって?それはワタクシのヒ・ミ・ツ・・・(笑)



クリマ名のない、まっさらなマルサネだけど、見事なお味♪
何が見事かって?それは何たって調和,フィネス、バランス・・・同じか?(笑)

そして優しく染みるようなタッチなんですわ・・・
ともすれば、骨組みと厚みが乏しくなるマルサネですが、ここの造りは別格だ!

四の五の言わずに、まずは飲んでみるべし!
心底そう思う・・・

2000 ピエトラドニス DOC サンアトニオ・ロッソ カサノヴァ・ディ・ネリ

2015-08-07 21:03:00 | ワイン
昨晩は『パパジイ』でした。
この時期だけに、テーマは泡だったのですが、集まった泡は僅かに2本(笑)
そのほかはブルゴーニュ赤3本、ブルゴーニュ白1本、そしてこの表題のワインだったわけです。





『ピエトラドニス』は『ブルネッロ』の造り手『カサノヴァ・ディ・ネリ』のDOCサンアントニオ・ロッソで、2000年がファーストヴィンテージとのことです。
当時このワインを複数本買い込んだワタクシは、リリース直後に一本開けたのですが、とてもとてもトレヴィッキエーリの評価を理解できなかった。
つまりあまりの頑強さに、跳ね返されたというわけだ!



カベルネが90%、残りはサンジョベーゼ・グロッソとのことで、いわゆる真っ黒けのワイン♪
かたわらに気の利いたイタリア料理なぞあれば、それはそれで楽しく飲めたのだろうけれど、その当時はその意味では難しい状況にあったわけだ。

今回10数年が経過して、こんな感じで開けたけれど、実にオモローな表情を見せてくれたわけ♪

それは正しくガトーであり、焙煎の香りであり、黒系の完熟果実の香気を存分に楽しめた。
果実の味わいは、実に甘く切なくそれこそ甘露♪
タンニンも解け始めて、のど越しも優しく言うなればシルクタッチだ!

濃い目のイタリアワインの熟成の姿を垣間見て、ヨロコビの時代になったよな!と最近つくづく思うわけ・・・
ここにきて、いろんな意味で、小生のワインライフにも楽しみが増えたというわけだ♪

2007 モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・デ・ソルベ ユベール・リニエ

2015-08-05 13:07:51 | ワイン
このワインも先のワイン会に登場したワインである。
その昔、この造り手を色々な意味で特別視していたきらいがある。
特にも90年代の頃の事だが、ブルゴーニュを飲みつけている御仁であれば、あえて説明するまでもないのだが、それはここのワインには際立った凝縮感と強烈な樽の利かせ方においての圧倒的な存在感があったということだ。



それから長い年月が経ち、ユベールからロマン・リニエに代替わりをし、ワインの総体的なバランスも良い意味で現代風に変化をした。
その後は、2004年に悲しい出来事があって、さまざまなごたごたがあったようだが、2007年からは長男ローランがこのドメーヌを継承をしたとのことだ。

そしてこのワインがその年の『モレ・サン・ドニ クロ・デ・ソルベ』ということになる。

飲んでみて思うのは、確かにユベールへの敬意は忘れずに、ワインの果実感の骨組みは残し、なおかつ評価の高かったロマン・リニエの造りである、果実の調和と薫り高さの優位性を踏襲しつつ、今の造りが出来たのだろうということだ。

このモレは2007年にして、それこそ、その日のお題のエロスをも具現し、しかも果実のストラクチャーは滑らかで余韻も豊かだ!

さてこのワインは、どの程度のコストかは分からずだけれど、あったら買いおきたいワインだと思う!
ともすれば、親の代とのあまりの様変わりで、残念な造りの豹変もまま見られがちだが、ここの系統は、いろんな出来事はあったにせよ、確かに造りのダイナミズムの強弱は違えども、良くぞここまで!と感心するばかりである。

ヨカッタ、ヨカッタ!

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