The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1983 クロ・ド・ラ・ロッシュ デュジャック MG

2014-05-21 23:15:39 | ワイン
まあここにきて、こんなありがたいワインを拝めるとは夢にも思いませんでした。
83年物のデュジャック、しかもクロ・ド・ラ・ロッシュ、加えてMGときたもんだ!



それをどこでご相伴にあずかったか?と言いますと、
ヒルズに佇む一軒家フレンチ『コジト』さんの20周年パーティーでのことでした。



このワイン以外にも、97’ロマコンを含め、綺羅星のようなブルゴーニュが並んでいたのですが、
これからおいおいその他のワインもご紹介いたしますが、ワタクシにはこのワインがドンピシャ!

見事な状態で、熟成とはこうあるべき!とでも言いたげな、
実に昇華した琥珀色の液体、そして立ち昇るブーケ・・・

ジャーク・セイスはかくも甘美なワインを目指していたと言う証明のようなワインです。

クローヴ、トリュフ、焙煎珈琲、イスラムのモスクの粉塵、麝香、
セミドライなプラム、完熟した柿、フェロモンを感じさせる香気などなど・・・

83’だけに解けない果実はある、一方では酸味も十分で目が覚めるようなフルーツです!
これはMGの威力か、デュジャックの底力か?

いずれにしても『コジト』さんには素晴らしい物をご馳走になりました。
アリガトー!と言わせてもらいます。

西麻布『ツバキ』で、なんとなくクリスタル♪

2014-05-20 22:37:06 | ワイン
もう何年ぶりになったんだろう?
それだけご無沙汰でしたが、もちろんその日も『ツバキ・ゴー』氏はおらなんだ。

今日はグルジアか、ウズベキスタンか、はたまたアルメニアか?
てな、いつもの調子だ!

でもワインリストを見れば、『ツバキ・ゴー』氏がそこにいる。
バイ・ザ・グラスを見れば、すぐに分かるんですね・・・

赤ワインには『ブリチェック』白ワインには『マルトロワ』・・・
そして泡には『クリスタル』なんですわ♪



『なんとなくクリスタル』だけれど、されどクリスタル。

2005年で強いけど、クリスタルならではのシュールで優しいタッチを見せてくれる。
端正で緩みが無い構成美!

言うのは簡単だけれど、いわゆるエレガンスの極みつうやつ・・・
夜更けの西麻布には良く似合う、美味しゅうございました♪

2011 バルベラ・ダルバ ジョバンニ・カノニカ

2014-05-19 22:45:27 | ワイン
この造り手は『ヴィナイオータ』さんがインポートしていることは、説明するまでも無い。
ピエモンテのアジェンダで、この上にバローロがある。

バローロの価格設定もこなれていて、このバルベラの価格を考えれば、
バローロの良心性は目を見張るべきものがあるわけだ。

だから引っ張りだこになって、使うべきレストランに適切な本数が回ってこないという、
由々しき事態に陥っているのは、困った話だ!



先日このような流れで、『ドゥエ・マーニ』さんで、このワインを飲ませてもらったけれど、
それはもう至福の時間だった。



いわゆる典型的な古典派と言うわけではないけれど、濃密果実が解けかげんで、
裏打ちする酸度が実にイイ感じに効いている。

甘いプルーンと、珈琲モカや、スパイス感が満載で、
それがグラスで時間と共に変わってくるわけだ!

数十年持たせて、メタモルフォーゼするクラシックなバローロも見ものですが、
若くしてこの感じで飲めるのなら、何も文句は無いというもの・・・

食事を楽しませてくれる、この手のバルベラは重宝します

2006 ヴォルネイ ジャン・イヴ・ドゥヴヴェイ

2014-05-15 22:48:03 | ワイン
午前中は盛岡M校の学校検診があって、不自然な姿勢での流れ作業ですので、
若けりゃイイけど、還暦の身空には骨身にこたえる・・・なんちゃって、
そんなことも無いけれど、一応あとの祭りにならぬように、
午後にはマッサージに出かけたってわけ。

それから家に帰って、ユックリしていたら、夕刻から久しぶりのタップリの雨が降って、
庭のドウダンツツジも新緑に輝いてモエー!

花粉も粉塵もPM2.5も、なにもかも流してくれたようだ!

そうこうしているうちに、キッチンでは『ホウレンソウと豚肉の洋風流し焼き』
『竹の子の味噌ホワイトソース煮込み』などが出来ていて、
これをベーグルや胡桃パンなど食べようぞ!となったんですね。



こうなれば、本格的なブルピノをトーゼン飲みたくなるわけでして、
間髪いれずに、セラーに直行となりました。

で、取り出したワインが表題のワインだったわけなんです(笑)



この舌をかみそうなドメーヌは、1992年に初出荷と言う新進気鋭!
今年からはビオロジックのビュロー・ヴェリタスの認証を獲得したとのこと・・・

飲んでみますと、実に朴訥で堅実なブルピノで、
香りについては、特にも香水のような品性のあるアロマをふんだんに湛えている。

ヴィラージュではあるけれど、味わいの深みと果実のポテンシャルは、
確実にその上を行っているんですね・・・

こんなワインをケースで押さえ、10年放置なぞしたら、
それはもうシアワセなブルピノ・ライフが待っていようぞ!!!と思うのは、
オレだけ?違うよね?

でも、こんなブルピノを評価できない、似非ワインヒートが横行しているとは言わないまでも、
いずれこの系列は、押さえて何ぼなので、そこんとこヨロシク!

1996 シャトー・ヨン・フィジャック サンテミリオン・グラン・クリュ

2014-05-13 21:08:37 | ワイン
母の日に五月祭(5月生まれの誕生日会)があるというので、気持ちよく送り出し、
K子さんが外出したと同時に、ワタクシはおもむろにセラーに走った♪

こんなことでもないと、ボルドーなんて開ける機会もないので(汗)
などという、訳わからない理由探しをし、表題のワインに手がかかったんですね・・・

96年という卓越したヴィンテージと、一応サンテミリオンのグランクリュを張っている、
いささか無名?のシャトーの組み合わせは、思いがけずイイ味わいに出会うこともある。



今回も18年の熟成期間ではあるけれど、デキャンタージュして直ぐには、姿を見せなんだが、
シャンブレ完了とともに、液体の粘凋性がにわかに増し、香りも本格的な右岸の風情を見せてくれた!

しかも、デキャンターしたものを、3分の1ほど残して、翌日飲んでみたのだが、
これがまたイイとくる。

やはり、なんだかんだ言いながら、96’は相当なポテンシャルを持っているつうことなのだ!
しみじみと、シリアスに、内省的に飲み込むサンテミリオン・・・

染みる時間となりました。