The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ヴェルナッチャでアンティパスト

2007-08-26 11:46:47 | ジャーニー
前菜(アンティパスト)はいわゆる食事の始まりのウォーミングアップです。
イタリアンの流れなら、辛口の爽やかな軽めの白が定番ですよね・・・

とすればソアーベ、ヴェルメンティーノ、ヴェルナッチャなどが来るでしょう。
先日の『ヴィーノ・デラ・パーチェ』でも泡物フランチャコルタに続いて、
「ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ」が出てきました。

サンジミニャーノは御存知、トスカーナ近郊の『世界遺産』の都市の名前であります。
ヴェルナッチャは白ワインの品種という事・・・
いわば『賀茂茄子』ってかんじでしょうか?
賀茂は土地名、茄子は野菜の名前・・・(ちょっと違うかな・・・??)

そのヴェルナッチャなる品種ですが、
今まで何故かしっかりした物に出会ったためしがなかったんですね!

でも今回N藤ソムリエ御紹介のヴェルナッチャはなかなかの物でした。
ヴィンテージは06’、造り手は「テヌータ・ル・カルチナイエ」であります。

薄い黄緑の純度の高い透明感!
ミネラリーにタイトなトップに、スイカや洋なし、
更にはプロヴァンスのハーブを感じます。
味わいはフレッシュ感と爽やかさの中にも、適切なボリュームを感じ、
エレガンスのフィニッシュが心地の良い余韻を漂わせます!

もちろんアンティパストとのアッビナメントはこれ!

いまならコスパで軍配が上がるでしょう・・・

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05’ですが、どうでしょう↓




じゃあ一体テロワールって何なのよ?

2007-08-24 20:47:55 | ワイン
東京行脚から戻って一息ついています。
やっと朝晩のひんやりとした空気を感じる様になりました。
いつまで続くか残暑?ですが、そこはそれ・・・
やはり、必ず秋は来ますよね♪

完熟したボルドーが美味しい季節ももう少しです!

さて、お盆過ぎの23日ともなれば、そろそろ満員御礼解除でしょうか?
ってことで、久しぶりにヌッフを覗いてみました。

白身魚、ホヤのお造り、野菜の天婦羅、そしてブンヘウを食べながら、
ビールを2種・・・この季節、やはり冷えたのがイイですね!
キューと行きましょう!(邪道かな?)
もちろんベアレンの濃いのは2杯目に飲みます!

そして件のブラインド・・・

どう転んでも、間違いのないピノ・ノワールが2種類出てきました!
特に一本目、ラルー・ビーズ・ルロワがジャンシス・ロビンソンに吐き捨てる様に言った言葉を思いだします!
「ブルゴーニュのピノ・ノワール以外にはテロワ(テロワール)はありませんよ!」

良質なブル・ピノだけの特権!滋養のブケと落ち着きのアロマ!
しなやかで、良く抑えられた繊細なフルーツ!
壮麗な酸味と思索的な底味・・・見事な調和であります。

こう来たら、普通ブルピノでしょ?
おそらく05’ジュブレイかヴォーヌ・ロマネ?
絶対そうです・・・

えええ~~!!
頭抱えて覗いたエティケットには何と書かれていたと思います?

2005 Galpin Peak Pinot Noir Bouchard Finlayson South Africa

「みなみあふりか」だと・・・
いい加減にして下さいよ!
しかも2本目もドイツのシュペート・ブルグンダー(ピノ・ノワール)だと・・・

じゃあ一体、テロワールって何なのよ?

ワインのレベルが上がって良いけれど、
ブラインド好きには、本当に大変な時代になりました!

外苑西通りの見えるあの場所で・・・

2007-08-22 22:07:10 | ジャーニー
飛び込みで、しかも午前0時を超える時間に、
『アRモニ』にお邪魔しました。
 
できればお任せでコースをお願いし、『アRモニ』秘蔵のブルゴーニュの流れで、
ゆっくりと西麻布の夜を満喫といきたい所でした!

実はこんな形での急襲は2度目!
それでも今回も、マダムは『ブラインドで行きましょう・・・』と、
いつもと変らぬ応対!ありがとうございます!!

さて、うやうやしく差し出されたトゥー グラス!
どちらも白ワインであります。

一方は濃厚なイエローに明確な品種特性の個性的なアローマ!
黄桃やライチの果実香にたっぷりのミネラル!
僅かな甘味も、バランスは本流の味わいです。
とりあえず00’以降のアルザスまでは当たり、酸味のタッチを取り違えて、
ゲヴァルツをリースリングとは・・・?この未熟者!!

次ぎの、こちらは難問とマダムが囁いたのをワタクシ聞き逃さず、
ニュートラルな特徴のないトップに蜂蜜、更にはプロポリスを感じ、
動物系のニュアンスにビオのシャルドネと見て、ここまではほぼ御名答!
なんとプリューレ・ロックのグラン・オルディネールのブランでありました。

続いて御馳走になったイイ感じのピノノワール!
軽めのルビーのエッジには微かなアンバーな色合いが見え隠れします。
オリエンタルな香気に包まれたシャンピニオンと、
セミドライのプラムのブケが楽しめます。
味わいはあくまでも繊細で、壮麗な酸味の広がりと共に、
幾つものニュアンスが交叉する・・・
ある意味、今時のピノ・ノワールにはない、優しさと落ち着きを体感できる、
秀逸なボーヌの古典派!
97’物のポマール・プルミエクリュ ローラン・ピオ
この初対面のピノ・ノワール・・・美味しく頂きました!

さてこの日は更に

2002 Vosne Romanee Les Chaum Francois Lamarche

2003 Pinot Noir Vin de Pay de Franche Conte Reserve Vignoble Guillaume

2001 Macon Village Cuvee Botrytis Domaine Jean Thevenet

気がつけば午前2時を過ぎ、西麻布の夜?はトップリと更けました!
最後までお付き合い頂いたマダムにサンキュー!

またお願い致します!
いや~!テヴネのボトリティスで目が醒めました♪
素晴らしい!!

ではまた!




リストランテの夜

2007-08-20 22:28:45 | ジャーニー
どうしてもフレンチと比べてしまいます!
そしてその結果、最後は本流のフランスワインに傾注してしまいます。
やはりフランスワインが美味しい・・・
そうです、特に今までは・・・です!

でもなぜでしょう?
夜も9時半を過ぎ、そして何品かの限られた料理で、
しかも初対面のソムリエのサービスでイタリアワインを飲む中で、
本当に楽しく、美味しく、イタリアワインを飲んだという満足感が生まれました。

ワインの流れ、温度、香りの起ち具合、果実のこなれ方、
そしてアッビナメント(マリアージュ)などなど・・・
更には軽くて、媚びない、優しいトーク!
まずもって、見事の一言!

ジット目を凝らして、N藤氏の流儀を眺めていましたが分りません!
どこがどう違うのでしょうか?
もちろん、それがプロフェッショナル・・・
という事なのでしょうか?

まずは、その日の極上のラインナップは以下の通り↓

NV Franciacorta Blanc de Blanc Brut Cavalleri

2006 Vernaccia di San Gimignano Tenuta le Calcinaie

2003 Borgheri Superiore Rubino dei Greppi

2002 Barrua Sardegna

2005 Barbera D'Asti Superiore La Vigna Dell'Angelo

2001 Sinfonia Occio di Pernice Vin Santo

どうですか?このラインナップ・・・
どれ一つとして有名所の銘柄はありません!

でも全てのワインが個性的で、コスパに優れています。
そして、それらはイタリア固有の地場品種から造られた物なんですね・・・

なぜ今まで、イタリアワインに馴染めなかったのか?
そこに秘密があるのではないでしょうか?

どうでしょう、われわれは踊らされていたのでは・・・誰かに!
すなわち、スーパー○×○△なんてのがイイ例!
そんなに気張った物を求めなくても、
いや逆に、もっと身近な所に満足できる物があるんですね・・

N藤ソムリエの案内でイタリアワインの世界が広がって、
『リストランテの夜 IN 西麻布』実に得る物がありました!

迷惑も省みずの『午前様ブラインド IN アルモニ』は次ぎに・・・

西麻布の某リストランテ

2007-08-20 14:11:45 | ジャーニー
盆明けの東京ってこんなに閑散としているんですね・・・
驚きました。

摩天楼の間を走る道路にも数台の自動車が見えるだけ!
チェックインした後、真っ先に向った西麻布も人が疎らでした。
皆さん帰省先よりまだ戻ってきていないようです。

さて、軽い食事と優しいワインを求め西麻布の裏通りへ・・・
前回、娘とお邪魔をした『グウヤ』近くのリストランテが気にかかりました。

そこは今年の「イタリアワイン・ベストソムリエ・コンクール」で優勝した、
N藤和O氏のお店「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」・・・

今を時めく御仁ゆえ、敷居が高いのでは?と店の前で一瞬迷いましたが、
それはそれ、道場破りのわたくし・・・
『御晩です』と思い切って入店してしまいました!

国籍不明のサービス係と思しき若者が登場し、
コース料理が中心で、ワインならカウンターでとの説明を受け、
戸惑いながらも、ひょっとして陰からN藤氏登場の予感もあり、
スプマンテでも舐めて帰るか?と腹を決め、まずはとにかく席に座りました。

程なく予感的中しN藤氏登場!
ガヴァレッリのフランチャコルタから最後のヴィン・サントまで、
夢のような『西麻布、リストランテの夜』の顛末・・・
そして御存知『アルモニ』での恐怖のブラインド合戦については後ほど・・・

ではまた!