最近のワタクシ的文化活動について・・・

ここにきて大陸からの大型の寒気団が日本全土を覆いまして
ほぼ真冬日状態になりました。

しかしながら太平洋側は湿気少なく
相変らず雪の少ない師走となっております。

恐らく先日の書き込みどおりお天道様はワタクシ達をおもんばかって
ホワイトクリスマスを演出してくれるでしょう！

そんな中ヌクヌクと温かなお部屋で寝っころがっての読書も順調に
例のＹ田修一の『悪人』上下巻は読みきりまして
ただ今東野Ｋ吾の『赤いＹび』を読んでおります。

この２冊は両方共に極めて現在の日本を象徴した暗く
澱んだ事件が題材でして沈鬱な思いになりながらも
やっとの事で読みきりました。

一方ＤＶＤも借りおいているのですが
中々シッカリと見るべき時間が欠乏しておりまして
本日頑張って一本を最後まで見切った次第！

その作品は『スラムドック＄ミリオネアー』
昨年度のアカデミー作品賞に輝いた映画のＤＶＤなんですね・・・

最近とみに経済復興の著しいインドのムンバイのスラムで育った少年が、
好きになった少女を助ける為に、大人気番組の『ミリオネアー』に挑戦します。

国の発展の影に存在する闇の世界に取り込まれそうになった少女を
自分の下に取り戻そうとする主人公の純愛！
そして悪に流された兄が最後は兄弟愛に目覚めるストーリー！

それがカオスともいえるインドの雑踏と音楽と匂いを絡め
『クイズ＄ミリオネアー』の進行と共に結末へと怒涛の流れとなります。

初めは咽かえる様なインドの状景にイササカ食傷気味になりますが、
中盤からは面白さにグイグイ引き込まれまして
最後は満足！

さすがはアカデミー作品賞！と唸った次第！

一つだけ注文をつけるとすれば、最後の出演者総出のダンスだけは
余計だったのかも・・・

ワタクシそう思いました！

ラ・クロワ・ラモーという名のプルミエ♪

キュイジーヌ記念会に２０００年物の『ヴォーヌ・ロマネ・ラ・クロワ・ラモー』
を出しました。

造り手はメゾン・ニコラ・ポテルなんですね・・・

さてこの優良ネゴスはどこのドメーヌの物を仕込んだのでしょうか？

ヴォーヌ・ロマネ・レ・スーショの最下部からロマネ・サンヴィヴァン
に向かってあたかも盲腸のように飛び出たこのプルミエは
何と１８世紀までは実際にロマネ・サンヴィヴァンだったそうです。

現在ここの所有者は３名のみと言われておりますが、
それはフランソワ・ラマルシュ、ジャック・カシューそして
イヴ・ビゾーの従兄弟のクドレィ・ビゾーの３名！

まあどのドメーヌだと類推するのは極めて難しいのですが
そこの地所のテロワを見事に投影した逸品であることだけは
間違いないようです。

プラムやレッドカラントの赤系果実のアロマをふんだんに楽しめ
ミネラルの絡みも充分に僅かにハービーなニュアンスも感じられます。
　
味わいは００’とは思えないようなシッカリとした果実が存在し
しかもそれは華やぎの中にも品格を備える周到さなんですね・・・
無垢でしかも繊細そして伸びやかなアフターを楽しめます！

ワタクシとしてはこのワイン！
ブルピノの本質に迫る物として押さえておくべきと考えます。

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０６’ジャック・カシューのものはココで↓