The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

99’デュクリュ・ボーカイユ

2009-09-06 18:32:04 | ワイン
ボルドーはサンジュリアンの保守本流にして古典的な造り!

チョットやソットでは解けた姿を見せてくれませんが、
ヒトタビ熟成の極みに達するや本格的なメドックのの香気を撒き散らし、
骨太の滋味の豊富な重厚な味わいを呈します!

そんなサンジュリアンの1855年のメドック格付け第2級
デュクリュ・ボーカイユであります。

少し前のことになりますが
83年物と85年もののデユクリュ・ボーカイユを飲む機会がありました。

熟成の高原部の入り口に差し掛かった83’
外向性に欠け鋭敏で難しい味わいでした。

濃度と集中性の果実を見るにつけ成功している85’でした。
熟成の香りは未だ見つけられないものの
メドックの王道を楽しむには一つの切り口・・・楽しめました!

さて今度の99年物はどうでしょう?

ミネラリーに締まったトップノーズですが
30分ほどでグラスの中で解け始めます。
ブルーベリーやカシスのアロマには
シガーや黒胡椒のアクセントを見つけられます。
ミディアムボディのスタイルの良いフルーツですが
マダマダ鋭敏な味わいです!
あと5年くらいで第一次飲み頃サインが出て来るでしょう。

しかしながらこの状態でも充分に楽しめます!
ソコに最高のマリアージュがあるから・・・

『オテル・ドゥ・ミクニ』での三国シェフの言葉を思い出します。
ワタクシがワインリストについてコウ聞きました。
『ボルドーのワインでも比較的若いワインが多いですね・・・』
それの答えがコウでした・・・
『僕の料理は元気が取り柄だから若いワインが合うんだよ・・・』

まあミクニと比べるのには難がありますが
要はこういうことです!

ホドホドの料理があってそれがワインとマリアージュすれば
多少ワインが若かろうが最高の瞬間が訪れるということ・・・
今回の『プティ・モンド』はそれを体感させてくれました。

ステーキとボルドー!これを至福と言わずして・・・

2009-09-06 17:42:07 | ワイン
朝晩のひんやりとした空気だけではなく
虫の音、更には草花の様相の変化を見つけるにつけ
ああ~~ヤッパリ秋はもうソコにやって来ているなだなあ
と感じる事が多くなりました。

そうなりますと泡や冷やした白
更にはピノ中心のワインリストのラインナップから、
自ずと熟成したボルドーを加えた流れに変化するのも自然の摂理
の様なものでして・・・

そこにもし前沢牛のサーロインなどでも出る日にゃあ
感謝感激雨アラレつうことにもなるでしょう!

まあ主宰がコウ言っちゃうのも何ですが、
そんな事態が『第47回 ワインとキュイジーヌの夕べ』にて
起こってしまいまして、トンでもない幸せのマリアージュが
完成の運びとなったんですね・・・

まずはその日のワインリストをご覧下さい↓

1.NV Champagne Brut Venderville Janisson Baradon

2.2008 Orchidea Sur Lies Bodega Inurrieta Navarra Spain-Blind-

3.2007 Puligny Montrachet Les Charmes Raymond Dupond-Farn

4.2006 Chambolle Musigny VV Hudelot Baillet

5.2002 Chambolle Musigny Les Charmes Herve Sigaut

6.2005 J Pinot Noir Russian River Valley California-Blind-

7.1996 Ch. Saint Pierres Saint Julien

8.1999 Ch. Ducru Beucaillou Saint Julien

9.1998 Paleo Rosso Bolgheri IGT Macchiole Italy-Blind-

10.Pineau des Charantes Vieux Pineau 15 Years Lheraud

この流れの中で絶妙のタイミングで
『前沢牛のサーロインステーキ リヨン風』が登場!!

意表を突かれた皆さん!表現の出来ない一瞬の静寂が訪れましたが
目の前の99’デュクリュ・ボーカイユを一飲みするや
このキュイジーヌとのマリアージュを我先にと達成すべく
黙々と食べ始めたわけです。

あとは皆さんの感想をお聞きしたい所ですが、
ワタクシの拙い例えで言いますと・・・

『秋色に染まったリヨンの丘のテッペンにある
古い教会の晩鐘が壮大に鳴り響くさま』と言ったら言い過ぎでしょうか?

いずれ食欲の秋のスタートを飾るにふさわしい至福の時間!
楽しめました♪

詳しくは後ほど・・・
ではまた!