The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ベルナール・デュガ・ピィを考える・・・

2009-02-15 14:48:38 | ワイン
ブルゴーニュの造り手は星の数ほどあれど、本格的なクラシック・スタイルの造りをする、いわゆる古典派のドメーヌはどれほどあるのでしょうか?

ロバート・パーカーのアドヴォケイトは、世のワイン・メーカーを震撼させ、
その結果、造り手はそれの評価を恐れるあまり、本来の造りから、より濃厚で、受け入れられやすいピノ・ノワールを生産し始めました。

ですから、ブルゴーニュ以外にはテロワールは存在しない!
と厳格なワイン評論家が、どんなに力説しても、
現実的には、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールと新大陸のピノ・ノワールの味わいを、見分けることが困難になってきているというわけです。

では、今現在において、本当の古典的なブルゴーニュを体現できる造り手は誰なのか?と問われれば・・・ワタクシとしてはベルナール・デュガ・ピィと答えるでしょう。

こちらから歩み寄らなくても、勝手に迎合してくる『ヤッコイ』ピノは、
いっぱい存在します。
あまやかな香気と、しなだれかかる、色気たっぷりの味わい・・・
そして、あっと言う間のワイド・オープン!
今を時めくワイン業界の関係者達は、それを称して美味しいピノと言うのでしょうが・・・

しかしながら、デュガ・ピィは違うんですね・・・
始めは、何が何だか分かりません!
気立ても良くなく、相当待ってもその姿を見せてくれない強情さ・・・
なんとも無愛想で、絶対に媚を売らない、凛とした立ち居姿♪なんですね!

デモデモデスヨ、ひとたびその姿が溶解し、
果実の甘さが底からジワジワと滲み出てきた瞬間のデュガ・ピィといったら、
タマリマセンです!ハッキリ言って!!

これが分かる、ワインヒートは相当飲み込んでいる証拠・・・
密かに、一人で、暗闇でほくそ笑むことです!(怖いですよね・・・)

ここ最近に、00’ジュブレイ・シャンベルタン・ラヴォー・サン・ジャックを飲みながら、そんな事を思いました・・・

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00’エヴォスレでこの値段です↓