The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

第2回岩手ワイン試飲求評会

2009-02-13 20:40:19 | ワイン
テレビの6時のニュースなどで、ご覧になった方もおられるでしょうが、
岩手果実酒研究会主宰の求評会が開催されました。

今回は県内の4つのワイナリーの出展ワインの試飲のみならず、
岩手県工業技術センターの皆さんによる試験醸造ワイン、
『山梨38号』と『山梨44号』の試飲求評も行われました。

『山梨38号』はメルロと甲州三尺を掛け合わせた葡萄(鉄人28号じゃなくて『山梨27号』)に、マルベックを交雑させた物、『山梨44号』はカベルネソーヴィニオンに、ツヴァイゲルトレーヴェを掛け合わせた物であります。

それぞれの品種を、山梨県産と、岩手県の北上市の県農業研究センター産の、おのおのの葡萄で仕込まれたワインを試飲いたしました。

ワタクシとしては、『山梨38号』が気になりましたので、
それについてのコメントを少し・・・

『山梨38号』は北上産が色濃く、山梨産は中程度の色合い、
風味は共にマルベックのミンティーなトップが印象的で、
若いワインゆえのカシス系やブラックチェリーのアロマをかんじます。

山梨産はまとまりが良く、味わいがしっとり、それに対して北上産はソヴァージュを感じ、フルーツもやや荒々しい印象。
しかしながら、樹齢が10年も違えば、その差異も当然の事でしょう。

一時間の待ちで、酸度も和らぎ、タッチのふくよかなフルーツを感じました。

このワインにエレガンスを求めるのではなく、地場旨系のコスパを求め、
例えば岩手県産の短角牛などとのコラボを仕掛けるのはいかがでしょうか?

生産者としては、色濃く、やや野暮ってたく、単調さを指摘しているようですが、
ワタクシとしてはもうちょっと見守る事を期待したいところ・・・

ワイナリー、葡萄生産者、ソムリエ、酒販店、が一堂に会したこの試飲求評会・・・『継続は力なり』の言葉を証明する日が、近い将来訪れることを期待しております。