The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェはシャルドネの油?

2009-02-09 23:21:58 | ワイン
Tさん邸でのワイン会での唯一の白ワインは正にホッペ系!
どんなに後付けがあったとしても、見事に美味しいシャルドネでした。

それもそのはず、今を時めくビオの造り手が仕込んだシャルドネなんですね・・・

シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは1996年から『メゾン・ドゥー・モンティーユ』が当主となったわけですが、そのメゾンを興したのがエティエンヌ・ド・モンティーユ!

その人こそ、ユベール・ド・モンティーユの息子になるわけです!

ユベールはそれこそ『モンドヴィーノ』で紹介された通り、
古典的なブルゴーニュの造り手の代表選手のような存在なわけでして、
さて次の世代がどうなるか?興味津々でした・・・

今回ご相伴に預かったのが、02’ピュリニー・モンラッシェ・レ・フォラティエールでしたが、旨み成分がマッタリと詰まった緻密な味わいにビックリ!

むしろ、熟成の香気すら感じるくらいのデカダンス!
しなだれ系の美味しさは、目を瞑っても、残像が残るインパクト♪
02’にして蜂蜜やミードの香りプンプンで、
微かなネーブルの風味にイエローフルーツ!
ハシバミのアクセントよろしく、余韻も忘れがたいもの・・・

てことで、濃密なシャルドネの油のごとくのピュリニー!
セピア色の記憶の奥底から思い出しました。

天地人、これこそワインの要素でしょう・・・

2009-02-09 06:03:16 | ワイン
昨晩は、ゆっくりとNHKの大河ドラマ『天地人』を見てしまいました。
上杉謙信の治めていた越後の忠臣として活躍した、直江兼続の物語ですよね・・・

『天地人』とは戦乱の世にあって、直江が戦争に明け暮れるだけではなく、
越後、後には米沢の治世においては、開墾や治水などで、
今の米どころ新潟や山形の礎を作り上げた、ことからの題名と思われます。

そういえば、一昨日のワイン会に『天地人』と記されたワインを持ち込みました。
持ち込んだワインは、ブルゴーニュの日本人、ネゴシアン仲田さんの『ルー・デュモン』の03’シャルム・シャンベルタンだったんですね・・・

天は気象条件やマイクロ・クライメット、地はテロワール、人は醸造する人間、ということでしょう・・・
全てワインの質に大きく影響を与える要素、ということになります!

まあ、ワインヒートの皆さんには、あえて説明するまでもないのですが、
大河ドラマ『天地人』を見て、ふと思い出したわけであります。

その03’シャルムシャンベルタン!
濃厚なクリムゾンの色合いで、自然のアロマが心地よし!
甘く漬け込んだチェリーに、僅かに梅の香りが見つけられます。
フルーツは噛めるほどに濃密で、酸度は意外に低め、
ですからむしろ食中酒というよりは、ワインだけで楽しめる代物・・・
そして既に飲み頃と言ってもイイでしょう!

このスタイルも、一つの『天地人』・・・
ブルゴーニュの日本人、頑張って欲しいものです!