普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

全国高校駅伝で想うこと

2006-12-25 15:37:08 | 日々雑感

12月24日全国高校駅伝があった。
若者たちのひたむきな走りに、遅れてもなお頑張る高校生達に感動を覚えるのは私だけではあるまい。
しかし、今回の男子の部で白けてしまったのも私だけではないだろう。

<<白ける留学生の投入>>
1区でいきなり留学生達と他の生徒達の差が何百メートルもなったのだ。
解説の宗さんが歯がゆがっていたが、その後ろで留学生のいない高校同志で牽制し合っているのはは明らかだった。
これでレースの面白さは半分以上なくなってしまった。
そして、1区でいきなり留学生のいる高校と居ない高校の間に1分半以上の差がついてしまった。
その時点で留学生を導入した世羅と仙台育英のどちらかが優勝することは素人眼でもはっきり判ってしまった。
レースの興味は留学生がいない高校のどれが、三位を占めるかと言うマイナーなことに絞られてしまった。
そして案の定、両高校が一位と二位を占めた。

誰が考えても、極端にとび抜けた選手がいて、他の選手がそこそこの実力を持っていたら、上位を占めるのは、女子の部で須磨学園の優勝を見れば明らかだ。
問題は女子の須磨学園のエースが日本人だったの比して、男子の部で興ざめしたのはは外国からの導入選手だったことだ。
勿論駅伝の名門校に地域外から実力がある選手が入ってくるのは当然だ。
そして、日本の陸上のレベルを上げるために、外国人選手を入れるのも賛成だ。
そして、彼らが個人種目に出てケタ違いの力を見るのは日本の陸上界にとってもプラスだろう。
然し、団体種目である駅伝に勝つ為に外国人選手を(多分破格の扱いで)導入するのは実業団ではともかく高校ではどうだろうか。
高校駅伝を見て楽しみ、感動するのは、甲子園の高校野球場合と同じでそこまで来る間の選手の努力と勝利への熱情が人々の心に訴えるからだ。
今回の特に1区のレースの状況、世羅と仙台育英が逃げるのを諦めていた、他の高校の戦い方は素人目で見ても明らかに異常だ。
全国の人に野球のように駅伝にも興味を繋いで貰うためには、どうすれば良いか関係者に考えて貰いたいものだ。

<<東北勢の台頭と九州勢の沈滞>>
男子の高校駅伝で明るい面では、下位の常連だった東北勢の上位進出だ。
それに比して目立ったのは、上位の常連だった九州勢の入賞が九州学院が1校だけ立った事だ。
これは九州人の私にとって残念なことだ。
駅伝に強い九州の伝統を護る為に、各県の各高校が協力して例えば夏の合同強化合宿とうの、切磋琢磨する機会をもっと増やすべきではないか。
東北勢の台頭の原因を調べて見る必要があるのではないか。
九州の実業団にはは多くの名指導者がいるが、彼らに人材の供給先である高校の選手の育成にもっと関心を持って貰いたいと想う。
この様に全国的に渡って地域全体の底上げが図ればもっともっと高校駅伝が盛んになると想う。
九州で有名なのは男子なら大牟田高校、女子なら諫早高校や筑紫女学園と決まっていたら、いずれ九州全体で沈滞してしまうのは、当然だと思う。

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