戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。もし宜しければ是非ご一読の上、趣旨にご賛成ならお手数ですが拡散をお願いします「コミュニケーションの道具としての英語」
18才で会社に就職して通勤の電車に乗る間の暇つぶしに、会社の図書室から借りた文芸物を読むことにしました。然し往復で約1時間×約300日の通勤の間には自分好みの本は数年で全て借りつくしました。そこで思いついたのは読むのに時間がかかる英語の原書と言う何ともせこいアイディア。最初は一日半ページも進みませんでしたが、前に書いた計算のように転勤先のバス送迎の時間、外国出張の日を除いて「どうしても乗らねばならぬ交通機関」での読書の継続とは怖いもので、少しづつ読む速さが増してきて、いつの間にか、モームの文芸物、シャーロク・ホームズ、クリスティーの探偵物、通俗物のシドニー・シェルダンなど手に入る好きなものの殆どを読みました。60才ごろで冷やかしに昔の大学共通一次の英語にトライして見た所読みやすい学校英語の為か2回とも自己採点で95点、間違ったのは当然に発音に関する問題。この読書経験が思わない大きな影響を私の人生に与えることになりました。転勤先での英文の仕様書の取り組み、外国人技術者との対応、ブラジルなど三か国への長期出張、退職後の外国人技術者の育成応援のボランティア団体参加など。
「外国での経験」
・ブラジルでの経験
ブラジルの出張はスタートして直ぐに最初に起動する送風機が動かぬと言うのて私が呼び出されたのです。幸いに一晩の徹夜で無事復旧。お蔭で上がった私へ評価。最初の定期修理まで居れと言う会社の指示でとどまる間、お人好しの私は気づいた点は何でもカウンターパートの課長に提言。その総てが受け入れられました。課長の話が本社まで届いたのか、帰国前に会社の重役から私の意見を訊く会に呼ばれました。私は産まれ育った北九州弁丸出しの英語で約一時間、保全から見た次期建設の注意。国が進めているブラジル産機器採用の問題点。幾ら性能が良くてもブラジルの技術では故障に対応できないものは買わないこと。競争入札ではメーカーが受注のために予備品を必要限度以下に提出するので注意などの例を挙げ、そのために建設の時から保全のスタッフを投入することなど片言まじりに話ました。私は勿論このことは本社には内緒でしたが。海外出張者には始めてと言われる、出張先の社長から私への感謝状が本社に届きました。そして次期建設の準備では現地の保全担当者が私のいた工場に来ていました。
・イランでの経験
満期間近に会社の関連会社に出向した私の最初の仕事は新設のイランの工場への出張でした。
元の会社から技術指導チーム、出向先の会社から私をトップに現地の工員の技術指導のチームという元会社の立場から言えば万全の体制での出張の筈でした。
然し現実は元の会社の傘下の工場の設備をそのまま大きくした工場、元会社としては始めての老大国の英国の設備の購入したことなので故障続出。
技術指導チームにも保全担当も居ましたが未経験のことばかり、そのリーダーがブラジルで一緒になっていたこともあり、結局経験だけは長い私が先に立って仕事をする結果になりました。
例えば、英国製の小型ボイラーのハンドホールのパッキング面が荒仕上げのまま、それをグランド・パッキングで止める構造のため頻発する蒸気漏れ。明らかな手抜き工事。私はその部分を切除、フランジ付きの管を溶接、パッキングとめくら板で漏れを止めるという簡単な構造で切り抜ける。大型のポンプの電動機がの振動の原因は出向先の会社の工員による据えつけ不良と判り、ベッドの変形部分を足りない工具で修正、据えつけ直しなとなど。
その中で問題になつたのは多くの小型ポンプの振動と、メカニカル・シールからの漏れが止まらないこと。自分たちの責任は総てアラーの神の所為にするが、他人の責任は徹底的に?追求する国民性でついには工場長やテヘラン在住の日本人の取締り役を交えての大会議になりました。
私は技術指導チームのリーダーの依頼で、何時もの北九州弁訛りの片言英語で話しました。
小型ポンプは配管の影響でポンプとモーターとの芯が狂い振動が出ることが多いので、ポンプが停止毎にポンプと配管のフランジのずれがあれば直せば振動がなくなる。液漏れに就いてはどのような形の液のシール部も焼きつかないように内部の液で潤滑されている、だから目に見えない限度の漏れが出るのは当然。問題のポンプの液は外気に触れると固化するので漏れが目立ったり、いたずらすることになる。その為に蒸気を吹きつけるような工夫がされている。問題になったポンプは吹きつけ装置の位置がずれを直したり、蒸気の量が不足にならぬような調整をすれば次第に問題がなくなると話して皆の了解へ得ました。そして事実漏れの苦情はほとんどなくなりました。
両国での経験は、道具としての片言英語でも先方に通じること。そして話す内容とそれに対する経験と知見と言う材料がなければ喋れないことを示しています。
教師の負担増大。「授業とは直接関係ない」多くの報告。時間のかかる授業の準備。部活活指導のための教師の負担増。そして起これば深刻な影響のあるイジメ問題。児童へのプログラミング教育、そして英語教育の導入。
私のような北九州弁まじりの英語でもこれだけ話せるのです。多くの問題がある学校で教えるべきなのは話す材料だと思うのですが。
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追記:今まで自慢話めいたことを書きましたが、私どもがいたイランのキャンプで技術指導チームの保全のスタッフが私の部下を殴るという問題が起こりました。つまり私が顔なじみの同チームのリーダーの頼みにあつて担当の彼と相談無しに物事を進めたのに我慢できなかつたが、先輩の私に手が出せずに私の部下に手を出し可哀相に業務の最中に交代されたのです。一点集中型で周囲への気配りを良く忘れる私。叩き上げの初・中級管理職としてそれなりに仕事が出来たがそれ以上には不向きな私。その反省から関係者に迷惑をかけないよう、退職後の趣味のグループやボランティア団体でも何時も控えめにするよう努めてきましたし努めています。
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