普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

文藝春秋の看板記事「日本の敗戦・フクシマとコロナ」を読む

2021-04-05 10:40:42 | 報道

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 表題に書かれた筆者の舟橋洋一さんの意見。走り出したら止まれないこの国の病理。政治家かも官僚も有事からひたすらに逃走する。コロナの混乱は10年前と余りにも酷似している。
「当時の福島第一事故の状況」
 本文に入る前に私の見てきた当時の福島の概況を書いておきます。
 福島の事故の起こる前から東電の原発の問題点の隠蔽たい点を叩かれていました。その内今でも裁判で争われている津波の評価の問題、第二の建設で判った緊急電源装置が第一違って機密性のある原子炉建屋に変わったこと。一方当時は能率協会の提案で「全員参加の生産保全」と言うことで担当者全員自主的にが前向きの討論をしていました。当然にその結果は上司に上がって居たはずですが、その後の処置は未定のまま。その後判ったことは第一の大事故の処理の際に吉田所長が危険工学専門の青山繁春さんを呼んだこと。
 その前提で著者の意見を見て下さい。
○訓練をみると本気度が判る
・著者は非常時の訓練が足りないと言っていますが、少なくとも事故発生後、東電を除いて何処の原発でも非常時の訓練をしている筈。筆者は全原発を調べたのですか。
・船橋さんは吉田所長の言葉を借りて自衛隊の放水を「犬のしょんべん」で済ませて居ますが。何の責任もない自衛隊が放射能の恐れの中の活動のに対して何らかの感謝の念を捧げるのが普通の人だと思うですが。総じて上から目線の著者。それで人が自分の意見を素直に聞いてくれますか。
○避難計画を再稼動の条件にせず。
 今はこの条件に当てはまらなければ住民の反発もあり原発の再稼動出来ないので省略。
・計画も作戦もない自衛隊運用
 当時はいきなりの緊急応援のなので著者の指摘に成るのは当然。
 今後は厳しすぎる原発の基準。当然何時起こるか判らない原発事故に備えて自衛隊員増加など国の厳しい財政では考えられない。
○最悪のシナリオ東京都民の避難
 最近の厳しい原発の規制と位置を考えても原発事故は殆ど起こらない。起こっても余程風向き悪くても、1mmシーベルト迄は安全。
○計画も作戦もない自衛隊運用
 いきなりの原発の大事故なので計画も作戦もないのは当然。
 今後は厳しすぎる原発の規制で何時事故が起きるか判らないのに、厳しい財政で自衛隊増強が出来るのか?後は事故調査委員会の厳しい規制にたよるのが現実的。
○有事から逃げる政治家と官僚
 船橋さんのややこしい追求に持て余す人達。それだけの話。
○安心ポビュリズムの罪
 筆者の率いる民間事故調は「同じ危機は二度と起こらない」と総括。それで何故今まで書いて来たの?
○コロナに置ける「デジタル敗戦」
・PCR検査態勢のキャパシティーの決定的不足。
 私は新コロナ問題が発生した日からPCR検査をすべきとネットに投稿。読売新聞も社の提案としてPCR検査危機器の大増産の提案。
 しかしネットを調べて見ても発信力のある筆者のPCR検査強化の提案の記事を見たことがない。つまり後から筆者の指摘?これなら誰でもできること。
○厚生労働省の「ワクチン敗戦」
 これだけは筆者の指摘が当たっています。しかしその理由が先例がないゆえにリスクと捉え忌避すると言うのは変な理屈。
(なおワクチンの問題については「何故日本の得意だった企業の技術技術力を活かせないのか」の投稿をご参照下さい。)
○政府こそリスクを取るべき
 政府がリスクを取らなければ外野の野党から批判がでるのは確実
 10ページに渡り理解不能の筆者の言葉を理解するのに草臥れましたのでこれで辞めにします。それにしても独りよがりで自分だけが判っている主張。天下の文藝春秋の担当者が筆者の言うことが良く判っているのでしょうかね?それとも筆者が元朝日新聞の主筆だけで採用したの?
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