昨夜のテレビで民主党の小沢さんが、「リーダーシップのない麻生さんは直ぐにも退陣すべきだ」とい言っていました。
マスコミや私のような外野が首相してしてのリーダーシップがあるとかないとか言うのはそれなりに判りますが、次期首相としてリーダーシップを問われる可能性の高い小沢さん本人が言うのは少し引っ掛かるところがあったので、リーダーシップとは一体何か調べると「ヤフーの百科辞典」で、その詳細な説明が有りました。
ただ外国語の記述を翻訳したもののようで、生半可な翻訳があるのと対象が全般的に亙っているので、ここでは政治に絞って書き直して見ました。
[リーダーシップが機能する要点]
リーダーシップを上手く機能するにはリーダーとそれに率いられる人(フォーロアー)の相互関係で決まる。
詰まりリーダーだけが優れていても、それに従う人と関係が上手く行かなければ、リーダーシップは発揮ません。
その為に政治の世界では考えの似た人達を集めて政党を作っています。
自民党も大体同じ傾向の人達の集まりのようですが、それでも今の報道を賑わせている様に所謂上げ潮、小泉改革路線を進めるグループ、小泉路線見直しをする人達、それとリベラル派と呼ばれる人達の間で麻生さんは苦労しています。
理論上から言えば麻生さんのリーダーシップの批判には当然それに率いられる人達の責任もあることになります。
民主党は右は自民党出身者、左は社会党出身者、左翼と言われる日教組から官公労出身者まで広範囲に亙っています。
だから現在は政権奪回で纏まっていても、政権を取ったあとのリーダーがリーダーシップを発揮するのは大変でしょう。
民主党の指導者も、小泉さんのように圧倒的な支持率があるときは良いが、麻生さんのように支持率が落ちた場合党内を纏めるのは大変でしょう。
[リーダーシップの機能]
(首相としての)リーダーシップの機能は、(1)政策の明確化と政策追求の維持、(2)政策達成手段・その方法の指示と情勢に応じた指示の変更(3)内閣の人事と政権与党の人事とその維持、(4)集団行動、相互啓発の促進、(5)内部結束とメンバーの充足感維持、(6)欲望の調整、組織活動の促進である。
そうでその個々の項目について考えて見ました。
(1)政策の明確化と政策追求の維持
小泉さん:改革と米国追随路線一本槍と言われたが路線の変更なし
麻生さん:思いつき発言とそのブレ
小沢さん:中曽根さんが「政権を取ったら小沢さんも変わると思うがどのように変わるか全く予測がつかない」と言っていました。
韓国まで言って約束をした「外国人参政権」を実現させるのか、実行不可能な?「アフガンの和平案」を本気で国連に提案するのか、「恒久平和調査局設置法案」を成立させて、自虐史観を法的に定着させるのか、「人権擁護法案」を本気で提出するのでしょうか?
小沢さんと民主党は政権奪回を前にして、リーダーシップの機能の第一の政策を明らかにし、政権党の立場でのマニフェストを見直して、それを党員に納得させるのは勿論、国民に衆知すべきと思います。
そうでないと麻生さんのように、与野党からつつかれて検討不十分の政策を出し、後で釈明する立場になるかも知れません。
(2)政策達成の方法の指示と情勢に応じた指示の変更
麻生さん:一人芝居、発言のブレ、麻生さんと閣僚の意思疎通不十分
小沢さん:?、問題は前述のようにしっかりとした政策を持つか否からかかるでしょう。
(3)内閣と政権与党の人事とその維持
麻生さん:政権転落の危機にと言うのに挙党一致内閣どころか、お友達人事と揶揄されるような人事をしました。
小沢さん:?、私の希望は輿石さんを閣僚にしないこと、特に文科大臣から外す事です。
民主党内閣としては始めの人事ですから、当然にフレッシな人事となり、組閣後の支持率は期待値もこめて上がるかも知れません。
(4)集団行動、相互啓発の促進
麻生さん:麻生さんの政策反対のための集団行動、お互い足の引っ張り合い
小沢さん:全く違う考えを持つ人達の集まりですから、まとめるのは大変、全体を纏めるには、党の方針と違う意見の人を黙らせるか、小泉さんのように排除するか(これを権威型リーダーシップと言うそうです)、その人達の意見も入れて、党全体として右に行くのか左に行くのかそれとも中道か、どっちとも付かない方向に進むかの選択を迫られるのでしょう。
(5)内部結束とメンバーの充足感維持
麻生さん:党内ばらばら、不平たらたら
小沢さん:前述のように政権獲得後の結束をいかに進めるかが腕の見せ所でしょう。
(6)欲望の調整、組織活動の促進
麻生さん:国や党のためよりも自分が衆院戦で勝つこと、組織はばらばら
小沢さん:?
[小沢さんのリーダーシップ]
麻生さんのリーダーシップについては前にも書きましたので省力します。
小沢さんのリーダーシップに付いてはその時になって見なければ判りませんが、小沢さんがリーダーシップを発揮するために今やらなくてはならないのは、小沢さんの政権獲得後の政策をはっきりさせることです。
超ベテランの中曽根さんからさえ「小沢さんがどう進むか判らない」と言われないように、政策や小沢さんの考え方を明らかにし国民に安心して民主党を選んで貰う必要があると思います。
小沢さんが「マスコミから自民党はダメだが、民主党も頼り無い」と言われないように頑張って貰うことを祈っています。
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政策とか財源とかの話は全然出てこない。
根回しや駆け引きは上手いのかも知れないが、所詮国内のそれも永田町のなかでのことで、国際的に通用するとは思えない。
クリントン国務長官と会うのも、最初は断って、党内に言われて嫌々会う様だし。
民主党の人材不足は、相当ひどいね。
麻生さんを引きずり降ろそうとする勢力には二つあって、一つは、民主党に政権を取らせたい勢力、もう一つは、もっと対外的に強硬姿勢を取ることのできる保守政治家に政権を取らせたいという勢力です。この2つの勢力の狭間で、実の政治を続けようとする麻生さんは、相当しんどいだろうと推察します。麻生政権に一番ピッタリのネーミングは「仕事仕内閣」。でも、情緒に訴えないリーダーというのは、中々世の中の評価を得られにくいようです。私達庶民の政治を見る目の未熟さも反省しなければならないでしょう。私は、麻生さんが、わざと敵を作って支持率を上げたりしようとしないところは、評価しています。潔く、男らしいところだと思います。つまり、小泉的なるものを静かに排除して、3歩進んで、2.5歩戻りつつ、皆の痛みをなるべく少なくしながら、ゆるやかに舵を切ろうとするジェントルマンシップ。「言うは易く、行うは難し」の典型ではないでしょうか。とても、難しい舵取りだと思います。小泉さんの後に就いた首相が二代、途中でやめ、その後始末を、この世界中に吹き荒れる不景気の嵐の中でやっているのですから。本当なら、小泉元首相が、今まで総理を続けて、責任を取るべきだった思います。郵政の三年後の見直しで、より良いものになるよう、自らの手で修正をして辞めるのが本来の責任あるリーダーのとるべき行動だった思います。小泉さんのやった郵政選挙で放たれ、時の勢いで当選してしまった何の政治的能力もないいわゆる小泉チルドレンが、現政権の足を大きく引っ張っています。この人達がいなければ、今頃、もっと大きく方向転換することも可能だったでしょうが、やはりああいう訳のわからない人達を抱えているのは大変なことです。小泉さんは、本当に自民党を7割がたぶっ壊したのだと思います。「郵政を民営化したい」という私欲の為に。噂に聞けば、小沢さんは、心ならずも自民党を追い出された私的恨みの為に、自民等を解党することが悲願とか。これが本当なら、自民等をぶっ壊した後は、自らは首相になることなく、引退してしまうのでしょうか?もし、そうなったら、これまた無責任極まりない話です。私達は、政局を操ることだけが上手い無責任な二人に、「日本」がぶっ壊されないうちに、早く目を覚まさなければならないと思います。
リーダーは、ドライバー(ライダー)と同じであり、幾ら腕があってもマシン(政党・各議員・閣僚)が良くなければ、意味がありません。たしかに、マシンを良くするのも実力の一つ。しかし、4ヶ月で判断するのも...。
日本は、アロンソが必要です。ライコネン・ハミルトンでなく。
聖書には「彼らは災いである。宴会で上席を好む」という表現があります。
末席を好む政治家こそ総理にすべきではないか。
日本では既に、安倍首相、前原党首というオバマ先駆けを試しましたが不幸な結果となりました。
その反動でベテラン政治家が見直されましたが、野党の党首と日本国の総理大臣とでは説明責任のレベルが異なります。
次期総理に誰が就任すべきかについては、もっと国民的議論が必要だと思います。
今回も政治生命を懸けると言われていますが懸ける政策が判らないのですから如何とも出来ません。
「豪腕」と言うより「傲慢」な処は時々見受けますが、一貫したものを何も持って居られない印象が非常に強いので政権を預けるには怖い人材です。
只「選挙」には熱心な人で、人の懐を擽り、何時までも「政治屋」で一度は花を咲かせたい。と言う思いと自民党に対する恨みだけで生きている人と感じます。