普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

朝日新聞と社民党

2007-07-23 10:10:47 | 情報、マスコミ

<<たかじんのそこまで言って委員会>>
7月22日「たかじんのそこまで言って委員会」を見た。
メイン・テーマは「日本の誇り」。

出席者はレギュラーの他に、元共産党の筆坂秀世さん、映画監督の、崔 洋一さんと作家のさかもと未明さんだった。

歴史認識の問題で三宅久之さんが、日清、日露戦争は神風とも言うべき幸運に恵まれた勝った事、それ以後、日本に多くの中国、朝鮮の人達が日本にやってきたが、昭和のある時期からのアジアの日本の我が勝手の動きに反発してそれらの人達が殆ど帰国してしまった事、そして軍事内閣が神風信じて無謀な第二次大戦に突入したこと を話ていた。
詰まり三宅さんは日本は良い事もしたし悪い事もしたと言っているし、その事実をしっかりと知るべきだと言っているのだ。

これに付け加えると、当時は日本にいた中国の人達の中に中国建国の父と言われる孫文さんや現代中国の礎と言われる周恩来さんなども含まれ、日本の中にもそれらの人達を支援するグループが活発に活動していた良き時代だった。
そしてこの 当時の一部日本人達の活動が田中さんの日中国交回復となって大きな花となって開いたのだ。

これに関して色々の発言があった。
・学校で日本は悪い悪いとばかり教育を受けたが、成人して事実が判ってきた。
・歴史は良い所も悪い所も教えるべきだ。
・大東亜共栄圏などアジアの他国にとっては余計なことだ。
・原爆投下についても抗議すべきだなどなど。
元共産党の筆坂さんの発言を含んで、皆頷かせる発言ばかりだ。

このような本音トークが20%に近い高視聴率を稼いでいるのだ。
司会者の辛坊治郎さんによると、右翼的な傾向にならぬよう、左派的な政党や知識人を招くのだが、社会党的な発言を頑として主張する田島陽子さんを除いて、皆断られているそうだ。

<<左派の主張と本音>>
これは私の勘繰りだが、左派的な人達も皆心の中では本当のことを知っていて、自分の主張の不利になる事を口にしたくないだけだと思う。

だから、本音をぶつけ合うこのような番組に出ると、自分が事実を知っているだけに、つい皆の言う事を認めざるを得ない事になるのを警戒しているからだと思う。

7月21日のエントリーでも紹介したが、テレビ朝日のサンデー・プロゼクトで護憲運動の先頭を走る朝日新聞の若宮啓文論説主幹が、9条に関連して、「日本は今までアフガン、湾岸戦争、イラク問題等を憲法解釈を変えて処理して来た。それで今更何故憲法を変える必要があるのか」と言うのだ。
詰まり自衛隊派遣反対キャンペーンをしていた朝日新聞の論説主幹の若宮さんでさえ、中東の自衛隊派遣は日本として止むを得ない選択だったことを認めているのだ。
このような人が「たかじんのそこまで言って委員会」に出られる筈が無い。

<<朝日新聞>>
このような主張と本音の問題に関して、私が今でも覚えており、同新聞の講読を止めた一因でもあるのだが、昭和30年代だったと思うが、同新聞で編集者か記者の、若い人達にこれくらいの(極端な)報道をしても丁度良いのだ。何故なら彼らは企業に入れば本当の事を知るのだから。」のコメントを見て呆れ、憤慨した覚えがある。

その考え方で、左派政党の機関紙そこのけのキャンペーンを張ったり、読者の投稿欄で一方的な意見ばかり載せて世論の誘導を図ったり、あるいは有名な捏造まがいの記事まで書いたり、誰からも信用されない政党支持率の世論調査など発表するのだ。

Wikipedia
によれば朝日新聞の紙面・論調は、
一般的に左派・リベラル言論の代表紙である。保守派からは左翼的、自虐史観的、中国の政策や北朝鮮の独裁政治に対する批判の欠如が問題視される傾向にある。実際の内容を見ると、中国・北朝鮮に対してほぼ無批判である。
中国や北朝鮮、韓国に好意的な立場であり続ける一方、日本政府や公務員(但し日教組は除く)、保守思想に対する批判(保守を超えて日の丸、君が代に批判的)では容赦が無い。また、社説欄や天声人語だけでなく、投書欄(「声」欄)や読者投稿の短歌(「朝日歌壇」)においてそのような政治的意見や揶揄を語らせることもある。
(一部中略)だそうだ。

私は朝日新聞は日本の為によかれと思ってこのような報道をしていると思っている。
彼らは今でも、 「若い人達にこれくらいの(極端な)報道をしても丁度良いのだ。何故なら彼らは企業に入れば本当の事を知るのだから。」 と言う考えを持っておりそれが日本の為になると信じているからと思う。

然し、問題はその報道や社説をそのまま受け取ってしまう人達もあるのだ。

慰安婦問題について言えば、同 Wikipediaによると、
1991年から翌年にかけて「従軍慰安婦」問題の連載キャンペーンを展開、吉田清治著の『私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録』にある「昭和18年(1943年)に軍の命令で韓国の済州島で女性を強制連行して慰安婦にした」という体験談を、4回にわたり報道した。 この「体験談」は現代史家・秦郁彦の調査により嘘であることが判明し(『正論』1992年6月号)、吉田清治本人もフィクションであることを認めたにも関わらず(「諸君!」1998年11月号 秦郁彦)、朝日新聞は何ら反応を示さなかった。
とあるが、人気ブログランキング(政治)に参加している人達のブログでさえ、その誤報を根拠に慰安婦問題は論じている人がいるのがその例だ。

<<朝日新聞と社民党>>
然し朝日新聞の報道の一番の被害者は同新聞の支持している社民党だ。

その前身の社会党はかっては、野党第一党を誇っていた。
一時は村山内閣が出来るまでに登り詰めたこともある。

然し情報社会の進行と共に、国民は次第に事実を知り始め、そして社会党の主張に首を捻り始めた

然し、同党を支持する朝日新聞はまだ日本一の講読数を誇っていた。
当時の社会党の人達は恐らくそれを見て国民はまだ自分達を支持しているに違いないと思った(のに違いない)。
そしてテレビ朝日のニュース・ステーションでは久米宏さんが後押してしてくれいた。

社会党はここで大きな読み違いをしたと思う。
朝日を講読し、ニュース・ステーションを見ている人の大多数はその情報力の大きさを買っていたのだ。
私のような報道姿勢が嫌いで講読を止めたのは当時はまだ少数派だったに違いない。

ニュース・ステーションを見ていた人も、やはりその情報量と、久米さんのコメントの小気味良さを買っていたのに違いない。(私は彼の捨て台詞が一番嫌いだったが。)

事態は次第に変わった。
朝日はその講読者数第一の地位を読売に奪われた。
朝日関係者はそれをどう見ているか知らないが、私は情報の正確と公平性の点で読者から見放されかかったいるのだと思う。

その動きに対して社会党または社民党は社会の右傾化と思ったのだろう。
詰まり悪いのは国民で自分は正しいと思ったのだ。
何故ならまだ購読者数第二位に落ちたとは言え、全国有数の朝日が応援して呉れているのだから。

そう言えばマスコミなどで「ネット右翼」揶揄される事がある。
然し、私の見る限り自称右翼のブログの殆どが、朝日や左派政党も攻撃するが、自民、民主も同じように攻撃する中道派の人が多いようだ。
こんな人達の一部の言う事を捉えて、右傾化など言うのは間違いだ。
社民党は例え気にいらないことでも、ことによると真実を言っているかも知れないと考えなければ道を誤ることになると思う。

社民党は国民の多くが情報化の進展とともにより多くの人達が、より多くの真実を知り始めたことを見落としているのに違いない。
そして次第に国民から遊離した存在になり始めたのだ。
そしてかって野党第一党を誇った社民党の現状は支持率僅か1%前後しかない有り様だ。

ある左翼を自称する人のブログでさえうろ覚えだが、
「私は日の丸が嫌いだ。然し学校で国旗掲揚のとき、皆起立しているのに、教師の一部だけ座るなど生徒の教育によくないから反対だ。外国の国旗と同様に(嫌いでも)日本の国旗にも敬意を払うのは当然だ。」 と言う趣旨の書き込みを見たことがある。

社民党は国民の知識も意識も変わっているのを知るべきだ

社民党の皆さん
朝日新聞のバックアップを信じて、9条堅守をお題目の様に言うのも結構ですが、もし国民政党を狙うのなら、どうか国民と遊離しない政党になって下さい。
もしかして、自分の信念を貫き通すために党が消滅しても構わないと言うのなら話は別ですが。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (robita)
2007-07-24 11:51:00
共感します。
TB送ります。
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Unknown (愚老)
2007-07-25 02:26:02
事実を潤色すれば「真実(物語)」になる。言うまでもなく、慰安婦問題がその典型的事例だ。あの米国下院の選良たちも朝鮮の「泣き女」老婆の戯言に騙された。
朝日は事実を常に(正義面して)潤色(物語化)する。見た目、聞いた感じは当たり触りが気持ち好い。
これは物質経済(高度成長)期は社会的意味の「事実」は朝日的でも余裕でクリアー出来た。しかし、高度技術化社会になると、微細な「事実」も物語(真実)で言い逃れは効かなくなってきた。朝日の陥っているジレンマとは、素人衆の集まりであろう2ちゃんねらーにすら論理欠陥を指摘され玩具にされている現実を強持てに権威ぶって錯乱しているところにある。
今回の参院選は「安倍憎し」で狂気怒涛に乱舞しているようだが、確かに安倍は負けるだろう。負けが酷ければ酷いだけ朝日へのしっぺ返しが酷くなると予言できる。何故なら、今の小沢の戦略は旧社会党と同じだ。あの余裕の時代ではない。糞詰り・便秘で、しかも下痢症状で国際の政治・経済を遣って行ける訳がない。まさに朝日、そのものの症状に、日本がなると言うことだ。
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愚老さんへお礼 (無党派A)
2007-07-27 07:12:30
貴重なアドバイスを頂きまして有り難うございます。今後ともご助言とサポートをお願い致します。
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