普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

社保庁なみの農水省の出先機関を廃止せよ

2009-03-24 18:48:40 | 公務員制度

[一般社会では考えられない農水省の出先機関の実情]
「組合怖い」農水省ヤミ専従黙認…組織率97%、管理職威圧
(3月15日)
 「社会保険庁と同じことを農林水産省もやっている」。1通のメールから、霞が関のヤミ専従問題がまたも浮かび上がった。
 職員142人に疑惑が持ち上がったにもかかわらず、不自然な調査を重ねて「問題なし」と片づけていた農水省。
 地方の事務所では管理職を組合役員の部下が罵倒して、労組の力を誇示する姿も見られるという。
 九州の事務所の幹部は「現場にはヤミ専従が悪いという感覚はない」と明かす。勤務時間に組合の事務室にこもったままになったり、職場の机で組合の書類を作成したり。「そんな光景は日常茶飯事だが、ほとんどの幹部が黙認している」。会合などで県外に出る場合には、出発前に出勤簿などに鉛筆で「年休」と書き、戻ってきてから消しゴムで消す「ヤミ年休」も常態化しているという。
 こうした現状が放置されてきた理由について、同省幹部らは、全農林労働組合(全農林)への怖さからでは、と口をそろえる。昨年3月末現在、全農林の組織率は97・0%。 2年ほど前までは、管理職が年に1度、部下の勤務評定をする時期になると、逆に組合側が管理職一人一人の「成績表」を作り、役所の壁に張り出す「逆評定」も行われていた。
 今でも執行委員になった途端、管理職に威圧的な態度を取ったり、人前でどなりつけたりする職員が絶えないという。これまでもヤミ専従の実態を告発する文書がしばしば出回ったが、本省はその都度、「問題はない」ことにしていた。

[やっと動きだして農水省]
ヤミ専従、農水省が再調査へ…石破農相「客観的な立場で」
 (3月17日)
  石破さんが週内に「労使問題に関する特別調査チーム」(仮称)を設置し、調査をやり直す方針を発表した。
農水省のヤミ専従隠し、不適切調査を前次官も了承 (3月19日)
栃木農政事務所幹部、処分職員の賞与減穴埋め…組合が要求 (3月19日)

  これらの報道が事実とすると、日教組ではかなり似た例を昔、聞いたような記憶がありますが、企業組合では、一昔前の共産党、社会党を支持基盤となっていた過激な組合でさえ団体交渉で会社側を「吊しあげる」ことはあっても、個人的に上司を罵倒したり、上司を逆評価するなど聞いたことはありませんでしたし、ヤミ専従の問題もあれば直ぐに問題になり改善されていました。

 これに対して、 石破農相は23日の参院予算委員会で、農林水産省が職員142人に組合のヤミ専従の疑いがあると把握しながら隠していた問題について、「(ヤミ専従問題と)敢然と戦ったものを人事で処遇し、そうでないものは処遇しないと徹底しなければ直らない」と述べ、管理職の人事評価を見直す考えを示した。 (読売新聞より)そうです。

[麻生さんの国の出先機関の統合]
 一方、麻生さんは地方分権の一環として国の出先機関の統合の指示を出しました。(麻生さんの構造改革
より)
 
政府の地方分権改革推進委員会12月8日、国の出先機関の統廃合を柱とする第2次勧告を決定し、麻生首相に提出した。統廃合により、地方自治体への移譲も含めて出先機関の職員約3万5000人の削減を目指す。
 麻生さんはその方向で関係閣僚にも協力を求めたそうですが、農水省は、一番消極的でほぼゼロ回答だと報じられいました。

 然し事実は麻生さんの計画は壁に当たったようです。私が麻生さんの国の出先機関改革が後退?に書いたように、政府の地方分権改革推進委員会の勧告の柱である、「地方振興局」「地方工務局」の創設には出先機関の統廃合を嫌う省庁側の反発が強く、工程表への明記は見送らざるを得ないと判断したとみられる。と報道それていました。

 唯でさえ遅れていると言うより戦後殆ど手を着けて居ない官僚制度の改革、しかも中央の眼が届かない地方の出先機関は、似た立場にある社保庁の職員の常識外れの怠業と同じにように、世の中の常識では考えられない浮き世離れしたことが起こっているようです。
 麻生さんも政府も今度のヤミ専従の問題発生を期に一気に地方分権を進め官僚制度の合理化やそれに伴う人員削減と共に、中央の眼の届かない出先機関を地方自治体の管理下に移す事で、綱紀の粛正に努めるべきだと思います。
 何度も言う様ですが麻生さんは自分から乗り出して、農水省について言えば石破さんとも協力して改革を行い、それに抵抗するような官僚が出れば、更迭する位の強い意志と決断を示して貰いたいものです。
 そうすれば麻生さんの支持率が上がるのは間違いないと思います。
 何故ならこれも何度も書くのですが国民は指導者の強いリーダーシップを待ち望んでいるからです。

 
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