戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
私は読書会の本の読後感を書いて居ますがその概要です。
「カエルの楽園の読後感」
アマガエルのソクラテスと友達のロベルトはウシガエルのために荒廃した彼らの国を捨て、平和な国ツチガエルのナバージュの王国で定住する。同国の人達には「カエルを信じろ、カエルと争うな、争うために力を持つな」と言う「三戒」があるから平和を保っているのだと説明。祭りで「俺たちは悪かった」と「謝りソング」を歌うカエル達。
ここまで読むとナバージュは日本であり、「三戒」は総ての国が善良、正義を愛するとの前提の憲法前文に基づく九条だと気付く。
この後ソクラテスは「三戒は自分が作った」と言うスティームボートと言う鷲(米国)に逢う。ナバージュを支配し護ってきたと言う鷲の引退を見越して攻勢を開始するウシガエルの国。そんな時にナバージュが頼りの鷲が飛び去る。それに慌てて今更のように三戒問題で揺れるナパージュの元老会議。そして同国の滅亡。
詰まり作者のひゃまた百田さんは難しい九条の問題点を取り上げているのだ。私は百田さんと同じに、現実離れした前文とそれに基づく9条に違和感を持っているが、それを童話仕立てで批判するとは!読んで考えさせられることばかり。(以下省略)
{九条を護れる世界来て欲しい}
{九条も核の傘下に居て無難}
所が同じ本を読んで全く違う意見をを持つ人もいます。(括弧内は私が見た現実です。
著者は平和憲法を守っているだけで、いずれ、侵略者に食われてしまうことを暗示する。韓国が竹島を中国が尖閣諸島を狙っていることを。アメリカの庇護が弱ってくるので、軍事力を持った自主憲法を作りたいと言っている。
しかし、著者の落とし穴がある。現代では紛争を抑える国連(大戦の戦勝国は拒否権がある)があるし、マスコミという世間の目がある。(マスコミや世界の批判を無視する国はアメリカファーストの米国、国際法無視の中国、どさくさ紛れでクリミヤ半島わ我が物にしたロシヤ、世界の批判を無視して核開発の北朝鮮などなど)このことをカエルの世界では言ってない。さらに、ウシガエルが平和な国ナパージュを占領した理由を述べていない。インドのガンジーによる無抵抗の独立運動も述べていない。ただただ、憲法改正だけを唱えていても説得力はない。日本国憲法は世界に例のない平和憲法である。世界遺産にしたいほどである。いち早く世界遺産にするには、まずノーベル平和賞というレッテルを貼ってもらう必要がある。
現実は9条のため日米同盟という事実上の米国の保護国となった日本。そのため「アメリカ・ファースト」のトランプさんに振り回される安倍さん。核拡散防止条約も米国の核に頼るために批准も出来ない被爆国の日本。
私が集めた9条関連の川柳を書いたので9条賛成の句9句。反対または疑問の句も9条 9条に疑問に持つ私が選んだので恐らく9条賛成の句は倍にの20句に近いので、前記の感想を書いた人は間違いなく多数派の人。
戦争放棄の理想論に基づく9条に人気が集まるの当然ですがその人気に煽られて居ては間違いを起こす事も多く有るのが現実です。
だからいつも若い方達への申し送りとして「どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と書いているのですが。
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