普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

日本復活の道

2011-12-31 16:31:05 | 経済・財政
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 世相を反映して私のブログもどちらかと言えば悲観的なことばかり取り上げてきましたが、一年の締めくくりとして、少し景気の良い意見の概要を取り上げて見ました。
 それはダイアモンド・オンラインの常連の真壁昭夫さんの「世界危機で聞こえ始めた「2012年日本再浮上」の福音」」の記事です。  青字はその概要、黒字は私の意見です)
[世界情勢の不安要素はむしろチャンス・日本復活を裏付ける「3つの福音」] 1990年のバブル崩壊以降、わが国経済は長期低迷の時期を過ごしてきた。名目ベースでの経済成長率は低下し、我々の給与はほとんど上昇していない。
 多くの日本人が自信を失い“縮み志向”の中で生活してきたとも言える。
 ユーロ圏の信用不安の拡大など暗いニュースが多い。だが私は、そうした経済環境の急激な変化は、日本経済にとって「復活のチャンス」と見るべきと考える。
主な理由は3つある。
1.欧米経済の低迷が続きそうなことだ。ヨーロッパや米国の経済は、まだ不動産バブルの後始末を完全に終了していない。特に、欧州諸国はこれから財政支出を絞り込む。本格的な景気回復までには、時間を要することだろう。 (欧米諸国がもたもたしている間に頑張れと言うのでしょうが、3.の身軽な金融機関とともに欧米経済の低迷のための円高が日本を苦しめています。)
2.今後、世界経済の中心となることが予想されるアジア諸国との親密な関係だ。これから大規模なインフラ投資が見込まれる新興国、特にアジア諸国との関係を生かすことができれば、わが国の持つ高い技術力は大きな武器になるはずだ。 (賛成)
3.わが国経済が身軽なことだ。1990年初頭、わが国の大規模な資産バブルが崩壊した後、わが国の金融機関は足かけ13年間の歳月をかけて不良債権を処理し、わが国経済はバランスシート調整を終わらせた。 (身軽な日本経済と言いますが、1000兆にもなろうとしている国債が大きな影を落としています。)
 問題は、我々自身が元気になれるか否かだ。わけのわからない政治など置き去りにして、我々自身が前を向いてリスクに立ち向かうことができれば、わが国経済はチャンスを生かすことができるはずだ。 (そう言えば昔日本の景気が良かったころ、政治はなにもしないほうが良いと言われていました。)
[バブル崩壊を経て、気づけば日本は「一周遅れのフロントランナー」に?]
 80年台、わが国が“世界の工場”だったが、現在では多くの投資家が国際社会の中で「日本が凋落しつつある」と認識し、バブル崩壊後に経済が低迷する“日本病”という言葉すらできた。
 欧米社会で大規模な不動産バブル崩壊後に経済活動が低迷期を続けることは、なにもわが国だけに限ったことではない。
 わが国は、バブルの後始末を先に終了したぶんだけ、「マラソンの先頭」に立っていると言える。一周遅れかと思ったら、むしろ“フロントランナー”になっているのだ。
[バブルの後始末に苦しむ欧米諸国・復興需要の本格化が国内需要を刺激]
・バブルの後始末に苦しむ欧米諸国(詳細省略)
 中国などの新興国は、ユーロ圏の景気下落などの影響を受けるこが、“経済年齢”の若い新興国には旺盛な成長のダイナミズムがある。
 一方、わが国では、これから復興需要が本格化することが期待できる。第三次補正予算の執行によって、おそらくGDPは1%程度押し上げられるはずだ。それは、国内企業にとって大きな福音だ。
 それに加えて、ベトナムやインドネシア、タイなどのアジアの新興国のインフラ投資が盛り上がってくると、わが国の産業界は、高い技術や生産余力を使って、その需要を取り込むチャンスがやってくる。
[リスクに対して冷静に対峙せよ・日本人は“縮み志向”から脱却できるか]
 1990年代初頭以降、我々自身があまりに自信をなくしていたことに気が付く、「何をやっても上手く行かない」と思いがちだった。
 たとえば、米国流の金融工学の考え方が入ってくると、「欧米流の考え方にはかなわない」とすぐに尻尾を巻いてしまった。
 然し金融工学を駆使した技術も、97年のロシア危機で破綻し、リーマンブラザーズも、08年9月に破綻の憂き目に遭った。
 我々日本人が手本として崇めてきた欧米社会も、わが国と同じことを繰り返し、同じ道を歩んでいるのである。 (私は日本はリーマンショック後にも耐えてきた日本の金融機関の例を取り世界に投機資金の規制に就いて訴えるべきだと書いた所、日本にその力があるかと多くのコメントを頂きましたし、政府も黙っていました。私は犬の遠吠えでも日本の意見を発信し続けることが必要だと思うのですが。)
 そのチャンスを冷静に使うことを考えるべきだ。円高が進んで、多くの国内企業が大変なことは確かだが、逆に言えば、海外企業を買ったり、海外への直接投資には好機になるはずだ。
 要は、我々自身が今までの“縮み志向”から脱却して、リスクに冷静に対峙することが必要なのである。
 冷静にリスクを検討して、「充分な勝算あり」と判断したら、大胆に事業展開を行なうことも必要になるはずだ。2012年、今までの発想を転換して、色々なことにチャレンジしたいものだ。

[私の意見]
 著者の意見を総合して読むと、日本は「縮み志向」から脱却して、打撃の少ない金融機関の資金を使っては海外企業を買ったり、海外への直接投資、開発途上国へのインフラ投資すべきだと言うほかには具体的に対策を示していません。
・私は問題となっている増税の前提として言われている、国会議員定数の削減とか、公務員経費の削減で地道に取り組むこと。
 それが著者の言うリスクの一つのヘッジファンドなどの投機資金の、日本国債へ介入防止の一つの手段となること
・農産物などを含む日本得意の物作り技術を活かして官民学一体となり著者の言う開発途上国にら打って出ること。
・そのためには政府は慎重な経済運営を心がけ、企業活動に支障をきたさないようにすること。
 例えば反原発の風潮に流されず、原発縮小をするにも慎重に行い、電気料金の値上げなど企業の負担になるようなことはできるだけ避けること。
 著者はリスクが何だと示していませんが、文字通りの原発のリスクも慎重に判断し、原発の輸出なども考えること
・素人考えですが、著者の言う復興への投資が日本経済変化の起点になるような気がします。
 新聞に依れば仙台では既に復興景気に湧いているそうです。
 20兆近くと言われる復興投資を上手くすれば、希望的観測ですが、長いデフレから脱却し、緩いかも知れないが確実に経済成長の道をあるくことになるかも知れません。
 著者の言う「わけのわからない政治」と言われないよう野田内閣が上手くハンドルを取って来年こそ良い年にして貰いたいものですが。

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