mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

映画「13人の刺客」の感想

2010年10月06日 | 映画

 先日、ワーナマイカルで「13人の刺客」を見てきました。

 少数の腕の立つ人間が、立場の弱い人々(農民など)を助けるために武装・戦闘して助けるような映画を見たことがありますが、この13人の映画では、助けられる人間は間接的でした。

 生来の残虐な性格から民衆に不条理な殺戮を繰り返す暴君が幕府の大老になるという設定で、国の存亡にかかわると判断した時の大老・土井(平幹二郎)は、この暴君を暗殺するよう、お目付役・島田新左衛門(役所広司)に命を下します。

 というのがこの映画の背景にあるのですが、時代は江戸時代の末期で、明治維新が目の前に迫っています。そして、はじめにいきなり、切腹の画面がでてきます。

 その暴君、明石藩主松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりを老中・土井に訴えるため土井家の門前で明石藩江戸家老間宮(内野聖陽)が切腹したのです。

 明石藩主松平斉韶は、将軍・家慶の弟だというのですから、これを打開するのは暗殺しかなかったということです。

 そして、映画は、その密命を受けた新左衛門が刺客集めに奔走するところにうつります。

 集まった刺客は、お目付役組頭(新左衛門の部下)・倉永(松方弘樹)、剣豪浪人・平山(伊原剛志)、新左衛門の甥・新六郎(山田孝之)など11人の強者が新左衛門のところに集まります。

 暗殺計画は極秘裏にすすめられていましたが、かって新左衛門と険の同門であった松平斉韶の腹心(御用人)鬼頭半兵衛(市村正親)は、その情報をつかみ新左衛門との謀略戦が始まります。

 そして、新左衛門は、斉韶を襲うのは、江戸から明石への参勤交代の帰国の道中しかないと判断し、襲撃場所を交通の要衝、落合宿と決めます。

 落合宿に誘い込むため、かって自分の息子と嫁を斉韶に殺された尾張藩の牧野(松本幸四郎)に計画をうち明けて協力を求めます。

 そして、刺客たちは、大勢の明石藩を迎え撃つため落合宿を要塞化します。この道中、山の中で道に迷っているところを木賀小弥太(伊勢谷友介)に出会い、彼もこの計画に加わり、総勢13人の刺客が揃います。

 こうして要塞化した落合宿で明石藩を待ちますが、待てど暮らせどやってきません。もしかしたら、ここ(落合宿)を通らない?と疑心暗鬼になりますが、新左衛門は、みんなの意見を抑えて「来るのを待つ」ことにします。

 そして、この戦いに備えて鬼頭は200騎以上を揃えてやってきます。

 さぁ、戦いの始まりです。まず、明石藩の退路を断つために橋が爆破されます。

 そして、13人は要塞から弓矢を雨霰と射抜くのですが、それで勝負は決しません。

  この戦の「ちゃんちゃんばらばら」などの様子と最後がどうなるのか?それは映画館でお楽しみください。

 それにしても、あのような悪役を演じていた稲垣吾郎を始め、豪華メンバーがそれぞれ好演していたと思います。

 十分に楽しめる日本映画でした。


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