mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

映画「第9地区」の感想

2010年04月21日 | 映画

 1週間くらい前に映画「第9地区」をみました。

 映画館の前でかみさんと何をみようかと相談したのですが、候補は「ダーリンは外国人」と「第9地区」でした。

 ダーリンは、タイトルで内容が想像できるものでしたが、「第9地区」の方は、タイトルだけでは内容が分かりません。

 と言いますと、ウソになりますね。二つに絞った段階で、映画案内を読んで「これは面白そう!」と思ったのです。

 さて、その内容ですが、小生の下手な感想よりもマイカルさんで提供している「ストーリー」が分かりやすいと思います。

 「ストーリー」

 オスカー4部門ノミネートの独創的なカルトムービー

 南アフリカヨハネスブルク上空に突如現れた巨大な宇宙船。(という出だしですから、ドンパチでも始まるのかと、おもうでしょう。でも、違うのです。)船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。(いかがですか?宇宙人が難民なんですよ。)南アフリカ政府は”第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、”第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが・・・。

 以上がストーリーのあらすじですが、これでは理解できない?ごっもともですが、もう少し加えますと、この主人公ヴィカスが通達して回っているうちにエイリアンから何かを感染してしまいます。

 最初は、画面が第9地区を「バタバタ」と動き、「この映画は何だろう?つまらないかな?」という感じでみていました。

 ところが、主人公が何かに感染した頃から、段々と彼の手がエイリアンのものと同じになり、また、人間に戻るためにエイリアンの宇宙船を飛ばすことにエイリアン親子に協力したりするなど、ストーリーがはっきりしてきて、最後にはエイリアンに変身してしまうですが・・・

 ワーナーさんの作品紹介では、最後に次のように述べています。

 「・・・関係者の証言で振り返る類似ドキュメンタリー的な展開から、後半は一変、ハードなアクションが繰り広げられる。その予測不可能な展開に、真実と虚構の見分けがつかなくなりそうだ。」

 小生の感想は、マイカルさんで解説している「・・・国家や企業のモラル、格差社会などを想起させるメッセージ性の強い内容が評価されたのだろう。」と言うような問題意識よりも、後半のハードな展開が面白くて仕方ありませんでした。

 ところで、主人公は人間に戻ることができるのでしょうか?映画を見ても分かりませんが、最後に彼がエイリアンになって第9地区に暮らしている様子を見ますと、彼が「にこっ」と微笑んでいるように見え、それが明るい希望のように感じました。

 「とにかく面白い映画だ!」というのが感想です。是非、皆さんもご覧ください。