mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

格差社会

2008年06月05日 | 社会・経済

  最近、何処の職場でもノイローゼの人が大幅に増えているようです。

 小生は、この10年で7カ所の職場を経験していますが、このうち、4カ所で部下がこの病にかかり、そのたびに本人の病状把握や休暇の取り扱い、さらには仕事の配分、復帰に伴う職場としての接し方など大変、苦労したものです。

 最近、メンタルヘルスの重要性が叫ばれていますが、実際に経験してみますと、精神的な病にどう接したらよいのか、戸惑うばかりです。

 テレビでお馴染みの精神科の先生は、「脳の病気」であると言ってましたし、どうやらドーパミンで有名な伝達物質が異常をおこして神経がおかしくなるようです。

 その伝達物質がおかしくなる原因がなんなのか?多くの場合、仕事のストレスということなのでしょうか?もちろん、私的なことで悩んで発病することもあるようですが、少数のような気がします。

 症状は、人それぞれですが、沈んだ「鬱」状態が多いようです。中には「ハイ」になって突然、大きな声を上げて怒りだす人もいるようです。

 想像でしかないのですが、患者自身にもどうしていいか分からないのではないでしょうか?

  先日、テレビを見ていましたら、小生は知らない方でしたが、有名人でノイローゼになった方が体験談を話していました。

 その中で印象的だったのは、「睡眠をとるのは楽しいのであるが、目が覚めるのが恐い」つまり、「このまま目が覚めない」自殺を考えるという趣旨の言葉でした。

 「生きたい!」と思うようになったら、治ったということでしょうか?

 前に「鈍感力」に関する渡辺先生の本を紹介しましたが、小生が見た感じでは、めだたない(つまり、おとなしい)けれども「誠実」で「まじめ」、そして、気が回る「敏感力」が豊かな方がこの病気にかかりやすいと思うのです。

 ところで、今日、家内が購入している文芸春秋を読んでいましたら、「ワーキングプア」の実体とその原因が書いてありました。

 アメリカやイギリスの構造改革のマネをした日本の構造改革で、労働市場が自由化されて、総中流といわれた時代の労働者への富の配分が大企業を中心とした企業に温存されて、これがワーキングプアの原因となった、そして、アメリカを超える格差社会を生み出した、という趣旨の中身でした。

 バブルが弾けて何年が経つのでしょうか?失われた10年、などという言葉がありましたが、時の政治権力者は、この時期に中国の低賃金を口実に財界と一緒になって総中流の日本を潰したのではないでしょうか?

 最近、精神の病が増えたことや、殺人事件などの凶悪事件が多発しているのは、こうした日本の富の配分が多分に影響していると思うのですが、皆さんはどう思われるでしょうか?

 今日は、小生の独断と偏見によるつまらないレポートでした。