土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

安岡寺、噂の千手観音には会えませんでした。

2018年05月25日 | 大阪の古寺巡り





(2018.05.20訪問) 


神峯山寺から府道6号をそのまま南下、約10分ほどで目指す安岡寺に到着。より高槻の街中寺の印象。お寺の駐車場が境内西端の西
山門の下にあるので、ココが正門かと思ったのですが、どうも様子が違ったので受付のオネーサンに聞くと、この下が正門ですと本
堂前の石段を教えてくれた。改めて入山し直したのは云うまでもありません。            





            ▼まさにお寺の正門、寺号石柱が表参道の入山口。







            [ 安岡寺 ]
            ●山号 南山 (なんざん)
            ●院号 般若院 (はんにゃいん)
            ●寺号 安岡寺 (あんこうじ)
            ●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
            ●創建 伝 宝亀6年 (775年)
            ●開基 伝 開成皇子 (かいせいおうじ)
            ●本尊 如意輪観世音菩薩 (にょいりんかんのん)
            ▲拝観料 境内自由 朱印300円
            ▲時間 9:00~17:00
            ▲大阪府高槻市浦堂本町41-1 TEL.072-687-0727 
            ▲JR「高槻駅」北口から市営バス「上の口」行き「浦堂」下車、徒歩約15分





▼参道スグに立派な石柱が建ち,奥に山門が見えます。クルマは駐車場に止めましょう。







安岡寺縁起
安岡寺は第50代桓武天皇の兄、開成皇子によって宝亀6年(775年)に創建されたと伝えられ、開成皇子が自ら一刀三礼の観音像を刻ん
で本尊とし安置したと伝わる。戦国期高山右近の兵火で荒廃、寛文年間(1661~1673年)に復興、4塔頭をもつ大寺院となり大いに栄
えた。その後明治の廃仏毀釈により現在の規模になった。





▼総門。単層、三間一戸、切妻造、本瓦葺。両脇に金剛力士を安置。見るからに山門と云う感じ、奥に石段参道が見えるのもい
 かにも山寺の感じ。しかしこのお寺決して山寺ではないんです。







▼阿形仁王さん。         













▼吽形仁王さん。         







      





            ▼両仁王さんの裙にはハッキリと唐草模様が残ってます。
             造立時はさぞ華やかな彩色だったんでしょうネ。







▼目の前の石段、精神衛生上よくないです。







▼先が見えてます、一安心。







▼ご住職と遭遇。
 ボク「ご住職、写真一枚下さい」ご住職「カメラ腐っても知りませんヨ」ボク「完全ガードしてます」ご住職「ニコリ」で一件落着。







▼石段左脇に竹林が続きます。







▼やっと境内に到着。







▼手水舎。







▼鐘楼。







▼青梅観音堂。







▼青梅観音堂本尊千手観音菩薩坐像(重文)。像高1.4m、木像一木造、平安中期の作。 (写真はネットから)
 これが噂の観音さん、残念ながら会うことは出来ませんでした。







▼叶観音堂(旧阿弥陀堂)。







▼内陣須弥壇に本尊聖観音像が祀られています。







            ▼叶観音堂本尊聖観音立像。
             独特の光背を背負い、左手に蓮の蕾を持ち、右手は垂下、ポツチャリのお顔は
             やや大きめではあるがプロポーションはスラリとした美丈夫。仏師や制作年代は不詳。







▼こんな可愛いお地蔵さんが境内の片隅に。







▼本堂です。本尊如意輪観音菩薩(秘仏)







▼本堂内陣。







            ▼お前立ち如意輪観音菩薩がお厨子前に祀られています。綺麗な新しいお像のようです。







▼本堂横の大護摩壇つきの広場。奥に不動明王石像が見えます。







            ▼二童子を従えた弘紹不動明王石像。
             弘紹の名は衆上に広く功徳を紹めされるところにより名付けたという。
             毎年二月一日節分会大護摩供の本尊。







▼ご朱印です。







安岡寺は高槻観音と地元で親しまれているそうで、近年重文指定された千手観音が居られるお寺です。目指す千手観音は観音堂で拝
観出来ると聞いたので寄ってみたのですが、お堂の内部を拝見することは出来ませんでした。坐像の観音像としては大振な半丈六の
大像らしく、是非一度は拝見してみたいものです。今日は大大阪高槻の町にも歴史由緒のあるお寺が存在するのを再認識した一日。
改めて再訪を誓って安岡寺を辞しました。
安岡寺 オ シ マ イ





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