土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

神蔵寺、紅葉最後の輝き。

2014年11月27日 | 京都の古寺巡り



(2014.11.22訪問)


穴太寺から十分足らずのところ、紅葉の名刹神蔵寺を訪ねます。こちらに着いた時、参道入り口のみかえり
ばし付近は人で一杯、とりどりの彩錦、今がピークと思うほど。ところが山門内は人気なしに色気なし、な
んでやねん! そうほとんど散り紅葉でした。


▼今日ピカイチの光景と思ってるんですが!





[ 神蔵寺 ]
●山号 朝日山 (あさひざん)
●寺号 神蔵寺 (じんぞうじ)
●開基 伝教大師最澄 (でんぎょうだいしさいちょう)
●開創 延暦九年 (790年)
●宗派 臨済宗妙心寺派
●本尊 薬師如来坐像 (重文)
▲拝観料 300円(志納) 朱印 300円 駐車場無料
▲拝観時間 9:00~17:00
▲京都府亀岡市稗田野町佐伯岩谷ノ内院ノ芝60 Tel.0771-23-5537
▲JR嵯峨野線「亀岡」駅下車 京阪京都交通バス「国道佐伯」バス停で乗り換え
 亀岡市ふるさとバス「グリーンハイツ口」バス停から徒歩約20分
 クルマかタクシーが無難です。



▼参道入口から見る限りとてもオシマイとは思えません。





▼小川に架かるみかえりばしを渡ると境内です。





▼銀杏黄葉の流れ。





▼神蔵寺の縁起が丁寧に書かれた案内板です。





▼密度の濃ゆ~い紅と黄。





▼ちょっと控えめの楓。





         ▼寺標です。
          どしたらもっと上手く写真が撮れるんでしょう。





▼鮮やかに燃えてます。





▼ちょっと淋しい山門附近。





▼もっと淋しい庫裏附近。楓はすっかり裸です。





▼神蔵寺最大の景観はすでに見る影なしですネ。





▼石段を上がると本堂です。いまこちらにはご本尊はおられません。
 桁行五間、梁間四間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。承応二年 (1653年) 再建。





▼扁額は瑠璃殿と書かれています。





▼須弥壇奥のモノクロ写真見えます? この方がご本尊、今本堂後ろのお堂におられます。





▼左脇は客間設えになっています。





▼お庭も心なしか淋しそうじゃありませんか。





▼後ろの山が朝日山だそうです。





▼本堂裏に東方閣薬師堂。お寺の本尊薬師如来坐像 (重文) が薬師三尊として奉安されているそうですが今日
 はまみえる事は出来ませんでした。





境内横を流れる小川に沿って少し歩きましょう。と云っても水は流れていません。
▼散り紅葉の流れもまた一興。









▼少し下流の紅葉もまだいけそうです。





▼踏みしめるのが気の毒なような石段の散り紅葉。





▼燃えてますネ~。





朝日山への登山道を少し登ると…。
▼きれいな友禅綾錦に出会えました。

















         ▼最後に今日のピカイチをもいちど。





▼御朱印です。





本堂階段横の紅葉見たかったんですがと、お寺のお母さんにお聞きしたところ、ピークはやはり十日くらい
前が一番との事。紅葉の時季の微妙さは地域の差は勿論のこと、狭いお寺境内の中でも場所により相当差が
あるようなんですが、亀岡はやはり京都一紅葉の早い所だそうです。
よくよく考えると紅葉に気を取られ、お寺巡りをしていることを忘れていました。ハンセイ!




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穴太寺は亀岡の古刹、西国観音霊場二十一番札所です。

2014年11月24日 | 京都の古寺巡り



(2014.11.22訪問)


今日初めて丹波の里亀岡の地を踏みました。ボクにとってお寺巡りの処女地であります。
さて穴太寺、この寺名なんと読むのか疑問でしたが、お寺のパンフによると「あなおうじ」と、地元では
「あのうじ」と呼ぶことが多いそうで、そう云えば朱印帖は「あなおじ」と書かれてます。そう云えば大
津坂本にも同字で「あのう」の地名がありましたネ。
と云うことで、今日は西国三十三カ所観音霊場第二十一番札所、穴太寺を訪ねました。


▼キレイ。




[ 穴太寺 ]
●山号 菩提山 (ぼだいさん)
●寺号 穴太寺 (あなおうじ)
●勅願 文武天皇 (もんむてんのう)
●開基 大伴古麿 (おおとものこまろ)
●開創 慶雲二年 (705年)
●宗派 天台宗
●本尊 薬師如来 (完全秘仏)
▲拝観料500円 朱印300円 駐車場500円
▲拝観時間 8:00~17:00
▲西国三十三カ所観音霊場第二十一番札所
▲京都府亀岡市曽我部町穴太東の辻46 Tel.0771-24-0809
▲JR嵯峨野線「亀岡」駅下車 京阪京都交通バス「京都学園大学行」で「穴太口」下車 徒歩10分


         ▼門前の寺標。




穴太寺縁起 (穴太寺パンフより抄出)
慶雲年間二年、大伴古麿によって開創され、本尊に薬師如来を奉安し建立されたと伝えられています。
その後平安期に、曽我部郷の郡司、宇治宮成が聖観世音菩薩像を奉安、聖観世音菩薩像完成後、宮成が仏師
に礼を渡したが、宮その礼物を渡すのが惜しくなり、仏師に矢を射たが仏師は生きており、放った矢が観世
音菩薩像の胸に突き刺さっているのを見た宮成は、行いを悔い仏門に入りその観世音菩薩像を本尊として祀
ったという。このお話は、穴太寺観音縁起に伝えられ、その後穴太寺は「身代わり観音」の寺として知られ
てきました。


▼T字道路の突き当たりに建つ仁王門。
 三間一戸、八脚門、入母屋造、本瓦葺。




ちょっとマンガチックな仁王さん、黒目を入れた方がイイのでは。
▼阿形仁王さん。





▼吽形に王さん。





▼手水舎専用もみじ参道。残念ながらチリチリです。





▼鐘楼。





▼彩りを精一杯!





         ▼多宝塔。
          三間四方、桟瓦葺。文化元年 (1804年) 再建。
          内部須弥壇に釈迦、多宝如来を奉安。





▼観音堂。
 桁行三間、梁間二間、入母屋造、桟瓦葺。西国札所のお砂が納められているそうです。





▼本堂。
 桁行五間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付。
 本尊 薬師如来 (完全秘仏)、札所本尊 聖観音菩薩立像 (秘仏)、御前立ち聖観音菩薩立像を安置。
 本尊のお薬師さんは未だかって開帳されたことがないため、坐像か立像かも判らないそうです。





▼扁額と千社札。貼ってる数が半端じゃないです。





▼本堂正面。





▼孤独の散り銀杏。





▼本堂裏の竹薮と綾錦。





▼イエローボンバー。





▼本堂を斜めから。





▼オシャレ大好き、お花と真新しいファッションの賓頭廬さん。





▼念仏堂のもみじはチリチリです。
 桁行三間、寄棟造、本瓦葺。前面小格子の蔀戸と思われます。本尊 阿弥陀如来坐像。





▼この樹は元気、まだ赤くなる気配。





▼この小さな地蔵堂の中に……。





▼お地蔵さんオンパレード! 両サイドにも祀られているのでザッと1000体は。





▼透過光もキレイ!





         ▼本堂から撮った書院と多宝塔。





▼書院の表門、薬医門の紅葉。残念ながらチリチリです。





▼書院玄関。中央に見えるのは金縁に雲龍水墨の衝立。この衝立撮るのを忘れました。





▼本堂と繋がる渡り廊下。





▼数寄屋風味の主座敷。





▼主座敷から南庭。





▼南庭は池泉回遊式庭園ですが下りることは出来ません。





▼多宝塔が借景になってます。





▼石組とサツキの刈り込みの組み合わせはピンクの花が咲く頃はキレイでしょうネ。





▼額縁を気取ってみました。





▼西庭の額景。





▼コレなんだと思います? 実は蹲なんです。





▼最後にもう一度紅い主張。





▼西国三十三カ所観音霊場第二十一番札所の御朱印です。





今日のフロク
▼穴太の里の イ ロ ド リ





亀岡は京都でも比較的もみじの紅葉が早いそうで、この穴太寺の紅葉はもはやオシマイに近づいています。
穴太寺はもともと楓樹はそんなに多くはありませんし、このお寺は観音霊場の札所「参拝の皆さんは紅葉よ
りも観音さん」お寺のお姉さんはそう云ってました。

では次の訪問は亀岡屈指の紅葉名刹「神蔵寺」を訪ねます。



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成相寺、晴れたり、降ったり、曇ったり。

2014年11月17日 | 京都の古寺巡り



(2014.11.15訪問)

最近西国三十三観音霊場制覇を目論んでいるのですが近畿は広いですなァ、京の丹後や兵庫播磨などは一日
一寺が精一杯。今日の大和路号は天橋立を目指し、第二十八番札所成相寺に向かっています。大阪は晴れて
ましたが中国道から舞鶴若狭道へ入り、北へ向かうと雲が増えてきました、やがて薄暗くなり雨がパラパラ
そして本降り、ところが京都縦貫道に入ると青空が見えてきました。そんな変なお天気の中でも成相寺はさ
すが札所、参拝の方々は途切れる事はありませんでした。


▼ボリュウムタップリ、こぼれ落ちそうな紅葉。




[ 成相寺 ]
●山号 成相山 (なりあいさん)
●寺号 成相寺 (なりあいじ)
●勅願 文武天皇 (もんむてんのう)
●開基 真応上人 (しんのうしょうにん)
●開創 慶雲元年 (704年)
●宗派 橋立真言宗
●本尊 聖観世音菩薩立像 (秘仏)
▲拝観料500円 朱印300円 駐車場無料
▲拝観時間 8:00~16:30
▲西国三十三カ所観音霊場第二十八番札所
▲http://www.nariaiji.jp/ 
▲京都府宮津市成相寺339 Tel.0772-27-0018


▼寺標。




成相寺縁起 (成相寺HPより抄出)
真応が雪深い山の草庵に籠って修業中深雪の為、食糧もなくなり、餓死寸前となり、「食物をお恵み下さい」
と本尊に祈りました。すると傷ついた鹿が倒れていました。肉食の禁戒に悩んだすえ、鹿の腿をそいで煮て
食べました。堂内を見ると本尊の腿が切り取られ鍋の中に木屑が散って居ました。真応は観音様が助けてく
れた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元の通りになりました。
此れよりこの寺を願う事成り合う寺、成合(相)寺と名付けました。


▼山門。三間一戸、八脚、入母屋造、本葺。宝徳四年(1452年)建立。





▼山門扁額。





         シマッタ!金網用新兵器を持って来るの忘れました。
         ▼阿形さん。





         ▼吽形さん。





▼境内側山門の彩色きれいな龍の彫刻。



あんな上に千社札。ハシゴでも持ってきて貼るんでしょうか。



▼参道。





▼少し行くと陽が差してきました。紅葉期待出来そう。





         左にパッと広がる塔前庭。
         ▼鎌倉時代の様式を再現した平成の五重塔。平成十年 (1998年) 竣工。





▼相当染まってきた、塔前庭の紅葉。





         ▼も一度五重塔。





▼錦繍綾錦。これはきれいでした。





▼鐘楼。哀しい秘話の残る撞かずの鐘。物語は長くなるので省略します。





         ▼一願一言地蔵尊。
         どんな事でも叶えてくれるお地蔵さん、ただし一回きり。十四世紀末の石像です。





▼本堂。桁行五間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付。安永三年(1774年)再建。
 本尊 聖観世音菩薩立像。像高74.8cm、一木造、平安時代。





▼本堂正面。お参りの人が絶えません。





▼本堂内陣。奥に見えるのはお前立ち像。ご本尊 (秘仏) はお厨子の中。





         ▼本堂外陣の吊り灯籠。





▼本堂長押に左甚五郎作「真向の龍」。顔が無けりゃヘビですね。少々気持ち悪うございました。





▼貼りまくってます。


 
話は変わりますが、この鰐口、いい響きでしたよ、もののついでに三打させてもらいました。



▼長押の組み物と阿形獅子の木鼻。だと思いますが?





▼軒垂木手挟みの細かい彫り物が。個によってデザインが違う凝りよう。





▼本堂をもう一度。正面大屋根に千鳥破風、向拝が唐破風の美しい屋根を持つお堂です。





▼手水鉢鉄湯船という手水鉢 (重文)。正応三年 (1290年) 鋳造。実際使われていた湯船だそうです。





▼成相寺鎮守の熊野権現社。
 云っちゃなんですが、トタン葺きのバラックとしか見えない覆屋。これはヒドイ!
 お社は小さいながらも立派なお堂です。





▼熊野権現社の扁額。





▼本堂右に建つ十王堂。





▼左に孔雀明王、





▼右に閻魔さんを祀っています。相当酷いお顔なのでアップはコワイからやめときます。





▼二十八番札所の御朱印です。





きょうのフロク
▼陽が差し、青空が見え、しかも雨が降っている天橋立。傘松公園から。





今日の走行350km、久し振りに走りました。晴れて、曇って、雨降って、アホらしいほど疲れました。
妙なお天気の中、成相寺は山の中、天橋立海の中。初めて天橋立を見ました。感想と云えば、人がイッパイ。
成相寺参道はR178から入るのですが、山岳寺院特有の相当急坂参道が待ってます。真言密教の道場として
栄えた片鱗は今や霊場札所として多くの人を集めているようです。

今日のドライブじゃなかった成相寺参拝、オシマイ。




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三井寺、秘仏黄不動立像は見応え抜群!

2014年11月11日 | 滋賀の古寺巡り



(2014.11.08訪問)


あのとんがり頭の智証大師円珍さん生誕1200年慶讃大法会の秘仏開扉に三井寺を訪ねました。
比叡山延暦寺第五代座主として園城寺を中興した円珍さん縁の宝物が大挙開扉されています。目玉としては
通常は入堂出来ない大師堂が開扉され、国宝円珍さん坐像二体と重文黄不動立像に拝顔出来ます。黄不動立
像は日本三大不動明王軸装絹本黄不動明王を模刻したの身代わり彫像ですが、秘仏になっているためか玉眼
彩色像で非常にキレイなお不動さんです。


▼三重塔。




[ 三井寺 ]
●山号 長等山 (ながらさん)
●寺号 三井寺 (みいでら) 正称 園城寺 (おんじょうじ)
●開基 伝 大友与太王 (おおともよたのおおきみ)
●開創 伝 朱鳥元年 (686年)
●中興 智証大師円珍 (ちしょうだいしえんちん)
●宗派 天台寺門宗
●本尊 弥勒菩薩坐像
▲拝観料500円 特別開扉拝観料別途 朱印300円 駐車場500円
▲拝観時間 8:00~17:00
▲西国三十三カ所観音霊場第十四番札所
▲http://http://www.shiga-miidera.or.jp/index.htm
▲滋賀県大津市園城寺町246 Tel. 077-522-2238
▲京阪石山坂本線三井寺駅より徒歩10分、別所駅より徒歩12分
 JR東海道本線(琵琶湖線)大津駅→京阪バス三井寺下車すぐ
 JR湖西線大津京駅→京阪バス三井寺下車すぐ


▼寺標。




三井寺縁起 (三井寺HPより抄出)
667年に天智天皇により飛鳥から近江に都が移され大津京が開かれました。672年天智天皇の崩御後、大友
皇子 (天智天皇の息) と大海人皇子が 皇位継承をめぐって壬申の乱が勃発。 乱に敗れた大友皇子の皇子の
大友与多王は父の霊を弔うために田園城邑を寄進して寺を創建、 天武天皇から「園城」という勅額を賜わっ
たことが園城寺の始まりとされています。


▼仁王門 (重文)。重層三間一戸、十二脚楼門、入母屋造、檜皮葺。宝徳四年 (1452年)建立。
 以前訪ねた湖南三山の常楽寺から移築されたものだそうです。





▼仁王門から参道額縁見立て。当人額縁のつもりですが。





▼スグ右に釈迦堂 (重文)。桁行七間、梁間四間、入母屋造、檜皮葺。室町時代建立。
 本尊 清涼寺式釈迦如来像。





▼手水舎。




金堂エリアにやってまいりました。

▼鐘楼 (重文)。桁行一間、梁間二間、切妻造、檜皮葺。桃山時代。近江八景三井の晩鐘が吊るされいます。





▼金堂 (国宝)。桁行七間 梁間七間、入母屋造、檜皮葺、三間向拝付。慶長四年(1599年)再建。
 本尊 弥勒菩薩像 (秘仏)。





▼金堂お参りの人々です。





▼たなびく五色幕。





▼閼伽井屋 (重文)。桁行三間 梁間二間、檜皮葺、唐破風付。慶長五年 (1600年) 。
 屋根が金堂西側の屋根に入り込み、正面写真は絶対に無理!
 天智、天武、持統天皇の 産湯に使われたことが三井寺の名前の由来になっているそうで、内部の泉はポコ
 ポコと湧き出 る音がしてます。





▼金堂北側に菩薩を従えた宗祖円珍さん石像。





▼一切経蔵 (重文)。桁行三間 梁間三間、宝形造、檜皮葺。二層に見えますが裳階です。室町時代。





▼巨大な八角輪蔵。





▼一切経蔵に掛かる綾錦。もうすぐ真っ赤になるんでしょうネ。




宗祖円珍さんの御廟唐院エリアです。

▼左右に灯籠が並ぶ神苑への参道。





▼唐院四脚門 (重文)。唐院の表門。切妻造、檜皮葺。寛永元年 (1624年)建立。





▼唐院灌頂堂 (重文)。桁行五間、梁間五間、入母屋造、檜皮葺。
 大師堂拝殿としての役割を備えているお堂です。





▼大師堂 (重文)。前面は唐門、大師堂はその奥です。
 桁行三間、梁間二間、宝形造、檜皮葺。慶長三年 (1598年) 建立。
 今回の特別開扉の目玉です。二体の智証大師像 (中尊大師と御骨大師) と黄不動尊立像の三体が安置されて
 います。





▼黄不動立像 (重文)。(写真はネットから貰ってきました)
 像高159.8cm、木造彩色、鎌倉時代。少しばかり睨み不足とはいえキレイなお不動さんでしょう。
 黄不動尊立像は軸装絹本黄不動明王 (国宝) の身代わり彫像で、三大不動明王の黄不動軸は現在奈良博に寄
 託中。本当はこちらを見たかったのです。



三大不動明王とは●園城寺の黄不動●高野山明王院の赤不動●京都青蓮院の青不動をいいます。



▼三重塔 (重文)。三間三重塔婆、本瓦葺。室町時代建立。本尊 釈迦三尊。
 太閤はんによって伏見城に移築された大和比蘇寺 (現世尊寺) の塔を慶長五年 (1600年) 徳川家が三井寺に
 寄進したものです。





▼護摩堂。桁行三間、梁間三間、宝形造、本瓦葺。建立年代不詳。




それでは観音堂エリアへ行ってみましょう。

▼参道途中に中国天台宗の祖天台大師智? (ちぎ) の石像。





▼いつの間にかこんな建物が建ってました。収蔵庫です。





▼観音堂への参道。





▼一本だけ真っ赤。





▼観音堂石碑。





▼毘沙門堂 (重文)。桁行一間、梁間二間、宝形造、檜皮葺。元和二年 (1616年) 建立。





▼後補の彩色でしょうが非常にキレイです。





▼鐘楼。総欅造、桁行三間、梁間三間、入母屋造、檜皮葺。文化十一年 (1814年) 建立。
 板張り袴腰の量感タップリのカッコいい鐘楼です。

 



▼梵鐘の真下から見上げてみました。





▼観月舞台。桁行一間、梁間一間、入母屋造、檜皮葺。嘉永三年 (1849年) 建立。





▼観音堂。桁行九間、梁間五間、二層、入母屋造、本瓦葺。元禄二年 (1689年) 建立。
 本尊 如意輪観音 (秘仏) 三十三年毎に開扉されるそうですが、今回拝顔できました。
 西国三十三カ所観音霊場第十四番札所。





▼観音堂外陣。絵馬やら奉納額などイッパイ、札所らしいですネ。





▼本尊お前立ちの如意輪さんです。この後ろ正堂お厨子に秘仏本尊がおられます。





▼観音堂前に手水舎。





▼観音堂境内を高台から、右上に琵琶湖が見えます。





▼西には比叡の山並みが。右後方は比良山系が見えます。




おしまいに護法エリアです。

▼前庭から護法善神堂を見ます。





▼唐門。板塀は格子透かし、連子透かしになってて中々オシャレな木塀です。





▼本殿護法善神堂。鬼子母神を祀っています。
 お釈迦さんのお陰で悪鬼が善神になった記念のお堂かな。お社かお堂かよく判りませんがキレイな形です。





▼堂前の放生池に架かる石橋。





▼最後になりましたが総門です。





▼第十四番札所の御朱印です。




天台寺門宗の総本山園城寺、とにかく広いです、一日で回りきれる広さではないようです。
今日は特別開扉の仏像を中心にお堂を訪ねました。



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