土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

明王寺、いにしえとモダンが同居のお寺です。

2016年11月28日 | 滋賀の古寺巡り





(2016.11.26訪問)


先週のお天気ウソのよう、なんときれいな青空、迷車大和路号は近江路に戻ってまいりました。我が家からは高速オンパレード。
第二京阪、京滋バイパス、名神高速、そして新名神高速甲南ICで降りればヘッチャラで着きます。ドコへ着くかと云うと清涼山明
王寺と云う少々毛色の変わったお寺があることを知りましたので訪ねることにした訳でございます。




            ▼参道入り口に建つ寺号石標。






            [ 明王寺 ]
            ●山号 清涼山 (せいりょうざん)
            ●寺号 明王寺 (みょうおうじ)
            ●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
            ●開基 伝 最澄 (さいちょう)
            ●再興 弘仁五年 (814年) 円瑞上人
            ●本尊 五大明王 
            ▲ 滋賀県甲賀市甲南町磯尾 電話 0748-86-2572
            ▲拝観料 無料 
            ▲拝観時間 自由
            ▲JR草津線「甲南駅」から甲南町循環バス西線「明王寺口」下車 徒歩5分
             JR草津線「甲南駅」から車で10分
             新名神高速道路「甲南IC」から車で10分




▼参道沿いの紅葉、お仕舞の輝きでしょうか。      












明王寺縁起
伝教大師最澄が比叡山伽藍堂宇建立のためこの地で用材集めに奔走。ある夜の夢で、山上に紫雲棚引き「五大明王を安置せよ」の
お告げがあり、翌朝から五大明王の像を刻し安置し一寺を建立し天下泰平などの祈願道場としたと云う伝承があるそうです。




▼まだ整備途上か知れませんが、モダンな庭園を見ながら……、  



















▼お地蔵さんの団体や……、







▼石仏や五輪塔を集めたピラミッドを眺めつつ……、






            ▼聖光観音菩薩という聞き慣れない観音さんもいらっしゃいます。



            これらを見ると一応お寺なんですが……。




▼残り紅葉のきれいな所にやってきました。        







▼どう見てもお寺の堂宇とは思えない書院の前には……、






            ▼赤の彩りきれいな中でスタイル抜群の十三重石塔がさりげなく……、






▼振り返ってみると錦繍華やかなりし頃の名残が一帯に。







▼瀟洒な建物が、どなたが見ても庫裏には見えない庫裏なんです。







▼高台に向う石段があります。







▼石段の先にお堂が……、







▼安心しました本堂です。







▼本堂。時代に揉まれたんでしょうか、少々疲れた姿に見えます。これは新しい庫裏や書院を先に見たからでしょうか。            
 桁裄三間、梁間三間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。

           





▼正面と開かれた戸口。







▼外陣と内陣は格子戸で区切られ正面に須弥壇が。







▼内陣長押には天台宗寺院のほとんどが掲げている傳教の扁額。







▼ココにも欄間左右に龍の透かし彫り。













▼内陣須弥壇。







▼須弥壇に本尊五大明王。中央には不動明王坐像、左右に降三世明王 (東) 軍荼利明王 (南) 大威徳明王(西) 金剛夜叉明王(北)とそれ
 ぞれ立像が祀られています。どの像がどのお名前かは不明です。







            ▼不敵な面構えが素敵な中尊不動明王。






▼本堂。          













▼少し高台に鐘楼。







▼天女が微笑んでる梵鐘。







▼高台から境内を、何となくお寺の境内には見えないでしょう。     







              





▼名残の紅葉に見送られ、コンセプト不明のお寺からお暇します。

  





アレ、チョット様子が違うぞ、お寺に来たつもりのボクの目には堂宇が見当たらない、きれいなお庭に瀟洒な建物、どこかの別荘
に紛れ込んだ印象。本堂への石段を発見して一安心と云う信じ難いお寺です。
相当大規模な改修をされているようで、池や植栽、苔付けなどまだ進行中と見受けましたが、お寺の歴史は古く平安初期にさかの
ぼり、本堂の佇まいや祀られている本尊など見応えのある古刹です。初めと後の印象がガラリと変わる珍しいお寺でした。

この後は、水口の古刹三か寺を巡る予定ですが……。





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

弘誓寺、宇土の観音さんとして人気のお寺だそうです。

2016年11月24日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.20訪問)


錦繍彩り残る文保寺から東へ約5キロ、JR福知山線篠山口駅を挟んで清瀧山弘誓寺があります。このお寺決して紅葉が売りのお寺で
はなく、古くから宇土の観音さんとして人気が高く病気封除のご利益絶大、信仰アツイお寺だそうなんで、迷車大和路号のアホナビ
のアホが治るように早速観音さんに会いに行くことに、紅葉の代わりにもの凄い黄葉がありました。




▼一日中……。

 




[ 弘誓寺 ]
●山号 清瀧山 (せいりゅうざん)
●寺号 弘誓寺 (ぐぜいじ)
●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●創建 伝 大化年間 (645年前後)
●本尊 聖観世音菩薩 (絶対秘仏) 
▲兵庫県篠山市宇土611 電話 079-594-0039
▲拝観料 無料 朱印300円
▲拝観時間 自由
▲JR福知山線「篠山口駅」からバス「宇土観音」下車 徒歩約15分
 舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」から約10分




▼参道口。






弘誓寺縁起 (篠山市観光情報HPから抄出)
「うどかんのん」「宇土の観音さん」として親しまれているお寺です。
大化、白雉年間に法道仙人によって開かれ、天地山極楽寺と
言われていたとされています。背景の山は槙が峰の頂上で、「槙が峰千軒坊」と言われ、多くのお堂が建ち並んでいたとされますが、
寿永三年(1184年)平家を追う源氏の軍により全山焼失。ご本尊は滝に難をのがれて無事であったので再建され、文明五年(1473年)
曹洞宗に改宗、清瀧山弘誓寺(せいりゅうざんぐぜいじ)と寺名を改められました。





▼青苔に彩られた参道石段、






            ▼左側に建つ寺号石柱。






            ▼参道石段横にこんなユニークな石灯籠。






▼山門。三間一戸、八脚門、切妻造、本瓦葺、安政五年(1858年)建立。両脇に金剛力士が安置されています。







▼扁額は全く読めません。






            ▼両脇格子の前に大草履、大草鞋がドッサリ奉納。






遺憾ともし難し上の格子、仁王さんの脚のみ写真は初めてダー。

▼阿形さんの脚。







▼吽形さんの脚。






            ▼境内に一歩踏み込むと、存在感あり過ぎの大銀杏が眼前に。



「樹齢ハッキリ分かりませんが300年ぐらいと違いますか」「樹高ハッキリ分かりません」お寺のお姉さんのお話でした。
 それにしても見事な弘誓寺シンボルタワー、大銀杏です。




▼向こうに見えるのは本堂の屋根。






            ▼かなりの像高の延命地蔵。






▼本堂です。桁裄五間、宝形造、入母屋造、檜皮葺、一間向拝付。







        





▼本堂正面のガラス戸は閉められていましたが、お寺のお姉さんが開けてくれました。







▼向拝先の龍の彫り物。中井権次一統の作ではないらしいです。



参考:篠山市内には同名の弘誓寺がもう一つあり、こちらのお寺の彫刻類は中井権次一統の作が残ってるそうです。





▼右向拝柱の木鼻は阿形象と阿形獅子。







▼左向拝柱の木鼻は吽形象と吽形獅子。







▼堂内です。







▼内陣。







▼扁額神通力が力をくれそうですネ。






            ▼本尊聖観世音菩薩はこのお厨子の中で参拝者の安穏を願っているそうです。
             とにかく絶対秘仏で、三代前の住職以来この本尊を拝んだ人はいないそうです。






▼内陣の荘厳と凄い天蓋。







▼本堂から境内、やはり大銀杏が正面にドカンと。







▼本堂。







▼大銀杏と山門。

      





▼境内から裏山槙が峰の麓に綾錦、紅葉の色見本のようで、黄から赤きれいです。このお寺で唯一目に付いた紅葉でした。

 





▼鐘楼。







▼本堂左の平和堂。お姉さん曰く、位牌堂です。







▼正面に本尊阿弥陀如来坐像、須弥壇奥に位牌がズラリ。

             



            ▼本尊阿弥陀如来坐像。
             由緒仏師は不祥ですが、相当古い感覚ですが平安期の作と聞きました。






▼多宝塔。祈りと閑寂の空間に一際容姿端麗の塔が目をひきます。昭和十八年 (1943年) 建立。本尊大日如来坐像。

























▼庫裏。こちらでご朱印をいただきます。







▼ご朱印です。大銀杏の落ち葉に置いてみました。






「霧はフルフル小雨が煙る」一日中これでは写真も映えず、気も晴れず、観音さんにも会ず、特大銀杏の黄も映えずの「ず」ずくしの
一日でした。取り敢えず今日はもう帰ります。

ハ ン セ イ ! 写真が映えないのを天気のせいにしてはいけませんね。





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

文保寺、丹波篠山もみじ三山の一つです。

2016年11月21日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.20訪問)


紅葉巡りが目的に非ずとはいえ、この時節なんと云ってもの錦秋の候、訪ねる古刹に色を添える赤の世界はやはり華やぐもの。
まだまだ盛秋の主役で錦繍の彩り盛況なところと、季節の誘いが秋の華やぎから冬の静寂へと、訪ねる古刹も色とりどり。今週はど
こを訪ねるか迷車大和路号のアホナビと相談の結果、丹波篠山もみじ三山の一寺、文保寺を訪ねることに話は一致はしましたが……。




▼仁王門。重厚かつ堂々の仁王門です。
 重層楼門、三間一戸、八脚門、入母屋造、銅板葺。初層両端に金剛力士を安置。
 元中二年(1385年)鎌倉建長寺の楼門を模して建立。明智光秀丹波攻めで焼失後、現在の楼門は天正末期に建立。






[ 文保寺 ]
●山号 松尾山 (しょうびさん)
●寺号 文保寺 (ぶんぽうじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●創建 伝 大化元年 (645年)
●本尊 聖観世音菩薩 
▲兵庫県篠山市味間南1097 電話079-594-0073 & 079-594-0117
▲拝観料 境内自由 11月紅葉期のみ志納金200円 朱印300円
▲拝観時間 不祥
▲JR福知山線「篠山口駅」から車約7分
 舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」から約7分




▼左奥の間の金剛力士吽形像。本来右奥の間にいる阿形さんは今、仏像修理所に出張中です。






文保寺縁起 (文保寺HPから抄出)
法道仙人開基で、仙人自作の聖観世音菩薩を本尊として安置し、かっては聖備山長流寺(しょうびざんちょうりゅうじ)と称されてい
ました。法道仙人は、印度より中国を経て日本に仏教を伝えたと云われ、瀬戸内海を経て加古川上流域の播磨、丹波地方を中心に二
百ヵ寺以上の山岳寺院を開かれております。当寺は、最盛期には堂舎二十一坊を数えた、元禄六年(1693年)の寺社改帳には、五院十
六坊があったと記されています。天暦の乱(947年)で堂宇伽藍悉く焼失し荒廃。正和年間(1312~1317年)慈覚大師作千手観世音菩薩
を安置し再興。文保年間(1317~1319年)宝鏡寺の宮門跡一品親王真筆の勅額を下賜されて以後「文保寺」と称します。
その後堂宇伽藍も復興、しかし天正年間(1573~1592年)に明智光秀の丹波攻めで、再び全山悉く灰燼に帰しましたが江戸時代中期
に復興。現在は真如院、大勝院、観明院の塔頭寺院があります。
 




▼仁王門から境内を見ます。鳥居が建ってますネ、味間地区の鎮守社二村神社の参道口です。







▼仁王門どこから見ても重厚さは変わりませんネ。






丹波篠山もみじ三山の一、文保寺の紅葉期待出来るかな?
入山受付のお母さんの「一週間前やったらネ、惜しかったネ」慰めかなんだかよく分らないお言葉に少々ガックリ!

▼ここから参道の始まりです。    







▼参道脇の残り紅葉。        



















▼まさに散りモミジの道。      






            ▼まだ青い葉が残ってるようですが。   






▼上に行く程、残り紅葉が頑張っているようです。







▼本堂への石段です。







▼手水舎です。







▼オシャレな石の手水鉢。水口とチョット合っていませんネ、惜しい!







▼本堂です。            
 桁裄五間、梁間五間、宝形造、銅板葺、一間唐破風向拝付。江戸中期に復興再建。
 外廊濡れ縁は新しく再築されたもののようで、古色に馴染んでいません。













▼本堂正面の扉は施錠され堂内を窺うことは出来ません。







▼向拝と扉三面には素晴らしい装飾彫刻、丹波の名彫物師、中井権次一統六代目橘正貞の作品を見ることができます。







▼唐破風先端の鳳凰、精悍です。







▼虹梁には凄いポーズの龍。その上には獅子の親子でしょうか五頭が遊んでいるように見えます。とにかく細かい彫技です。







▼右向拝柱の木鼻、阿形龍と吽形獅子。







▼左向拝柱の木鼻、吽形龍と阿形獅子。







▼この高粱の曲線美、凄いですネ。







▼唐破風向拝垂木の手鋏み。      













▼本堂正面扉の透かし彫り。      













▼本堂正面脇扉の透かし彫り。     









丹波地方には中井権次一統の素晴らしい彫刻が数多く残されているそうで、この彫刻巡りをするのも一興かと。





▼本堂内陣。(写真は文保寺HPから借用しました)







▼本堂側面です。

              





▼本堂屋根宝形露盤を通して見る裏山、今日はズーッとこういう感じで霧が降りています、時にパラパラと。

 





▼本堂横の銀杏の大木。







▼鐘楼。







▼境内を見下ろしますとグラデーションがきれいです。







▼黄色の絨毯。

             




            ▼開基法道仙人の供養法塔。






▼咽び泣いているようです。







▼元来た参道を戻ります。







▼仰ぎ見れば……。







▼寺務所塔頭の観明院。ここでご朱印をいただきます。







▼ご朱印です。せめてものモミジ寺、濡れ落ち葉に置きました。なんかミジメー! 






お寺のお母さんの「一週間前やったらネ、惜しかったネ」の言葉通り、文保寺の紅葉はまもなくお仕舞。参道には紅葉の華やかな後
の散り落ち葉が、間もなくやって来る冬の足音を待ちつつ朽ちてゆくのでしょう。 あ な わ び し





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

錦繍織りなす奈良公園、纏いし秋の唐錦。

2016年11月19日 | 花巡り





(2016.11.18訪問)


イイ青空でしたので、奈良公園の紅葉偵察です。
赤、紅、深紅、朱、橙、黄と秋色が織りなす奈良公園の紅葉、久々に堪能しました。


▼浅茅ヶ原園地。







▼浅茅ヶ原園地。







▼浅茅ヶ原園地。







▼浅茅ヶ原園地。







▼円窓亭。







▼飛火野。







▼浮雲園地。







▼浮雲園地。







▼春日野園地。







▼春日野園地。







▼春日野園地。







▼吉城川。







▼吉城川。







▼吉城川。







▼東大寺二月堂。







▼東大寺裏参道。







▼東大寺大湯屋。







▼東大寺大湯屋。







▼東大寺講堂跡。







▼大仏池。







▼東大寺指図堂。







▼東大寺ミュウジアム。







▼東大寺本坊。







東大寺本坊。






↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

西光寺、隠れた紅葉の名刹らしいですヨ。

2016年11月17日 | 京都の古寺巡り





(2016.11.12訪問)


迷車大和路号は玉雲寺から丹波路の秋景色を堪能しながら次の訪問先、西光密寺を目指しています。このお寺「隠れた紅葉の名刹」
と云われているそうですが、そんなフレーズはメディアを通じて人々の目にふれた途端、隠れ名刹は単なる名刹になってしまうのが
世の習い。さてその隠れた紅葉の名刹、西光密寺はどんな塩梅になっているでしょう。




            ▼正称西光密寺と刻された寺号石標。






            [ 西光寺 ]
            ●山号 飯盛山 (いいもりざん)
            ●寺号 西光寺 (さいこうじ) 正称 西光密寺
            ●宗派 真言宗大覚寺派 (しんごんしゅうだいかくじは)
            ●開基 良弁僧正 (ろうべんそうじょう)
            ●創建天平勝宝八歳 (756年)
            ●本尊 阿弥陀如来坐像 
            ▲京都府南丹市八木町美里中石谷9 電話0771-42-3417
            ▲拝観料 境内自由 朱印無
            ▲拝観時間 不祥
            ▲JR山陰本線「吉富駅」から徒歩15分
             京都縦貫自動車道「八木西IC」下車、右折3分
 




▼山門に変わる石柱、参道口です。

  





▼広い参道が一直線に続き……、







▼何やら竜宮門らしき門が見えてきました。しかし人の気配も無いようで……、







▼山門、竜宮門形式の楼門。上層は鐘楼になっています。







▼でました真っ赤の片鱗、隠れた紅葉の名刹と云われるだけに、紅葉の始まりとそのボリュウムは凄そうです。







▼本堂への参道石段。かなり染まってはいますが、もっと凄いことになるそうです。






            ▼石段脇に不動明王石像が睨みをきかせています。






▼分りますワ、紅葉の隠れた名刹と云うことが。






            ▼空海さんも見守ってくれてます。






▼本堂へ行きます。







▼本堂が見えてきました。







▼本堂です、正式には阿弥陀堂。
 桁裄三間、梁間五間、入母屋造、桟瓦葺、一間唐破風向拝付、向拝屋根銅板葺。文化元年 (1804年) 上棟。







▼向拝には素晴らしい装飾彫刻、虹梁と木鼻には丹波の名彫物師、中井権次一統六代目橘正貞の作品が残されています。
 虹梁には二頭の麒麟が跳ね、その上にはなぜか軍配を持った行事が控え、破風先端には鳳凰が翼を広げています。







▼右の木鼻、阿形象が、











▼左木鼻には吽形象が。







▼山号が書かれた阿弥陀堂扁額。金ぴか扁額がお堂の古色にとけ込むにはしばらくの時を要するでしょう。

 





▼阿弥陀堂内陣欄間にも橘正貞作品の双龍彫刻。







▼右阿形龍と、

       





▼左吽形龍が睨み合っています。

 





▼阿弥陀堂内陣。須弥壇中央に本尊阿弥陀如来坐像が祀られています。






            ▼本尊阿弥陀如来坐像。






            ▼脇壇右には弘法大師坐像が、






            ▼左には薬師如来坐像が祀られています。






▼阿弥陀堂側面です。青もみじ強し、染まる気配がありませんネ。

      




▼阿弥陀堂から振り返ると鮮やかなグラデーション、20日過ぎには真っ赤になる筈です。 













▼阿弥陀堂前に手水舎。







▼阿弥陀堂前のグラデーション。













▼阿弥陀堂側面です。






            ▼庫裏前の五色の吹き流しが悠然と吹かれていました。






            ご朱印を戴きたく庫裏のインターホンを鳴らすと、
            女性の声で「ハイ」
            ボク「ご朱印お願いしたいんですけど」
            女性「うちはやってませんガチャ」で通話おしまい。

            色んなお寺があるもんです。
                                                




  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ