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(2019.01.26訪問)
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開で今日訪ねるのは、四十六の塔頭寺院が山内に点在するその妙心寺塔頭寺院の一つ「龍泉菴」
です。この塔頭寺院は通常は非公開寺院ですが今回、文化財特別公開として日本画家、由里本出氏が描いた障壁画を公開中というこ
とで訪ねてみました。先ず「妙心寺」境内を、そして「龍泉菴」と云うのが今日のコースです。
▼南総門。
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[ 妙心寺 ]
●山号 正法山(しょうぽうざん)
●寺号 妙心寺(みょうしんじ)
●宗派 臨済宗妙心寺派大本山
●開基 第九十五代 花園天皇(はなぞのてんのう)
●開山 関山慧玄(かんざんえげん) 無相大師 大徳寺開山した大燈国師の弟子
●開創 建武四年(1337年)
●本尊 釈迦如来坐像
▲京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地 TEL.075-541-5361
▲拝観料 500円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:00
▲JR京都駅よりバス10分、東山七条下車 市バス206系統、207系統、208系統
京阪七条駅より七条通を東へ徒歩約10分
▼大寺号石標。何方の揮毫か判りませんが、墨跡を拝見したいものです。
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妙心寺縁起 (妙心寺HPより抄出)
第九十五代花園天皇は、秀峰妙超(大燈国師)に参禅し印可されています。宗峰妙超禅師は病に伏し、花園法皇の求めに応じて、弟
子の関山慧玄を師とするよう推挙されました。花園法皇は花園の離宮を禅寺にし、宗峰妙超禅師が正法山妙心寺と命名されました。
▼どうですこの広い境内、とても廻り切れません。南総門を潜ると真っ直ぐな参道,その左に代表的伽藍配置が一直線に並びます。
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▼先ず放生池、太鼓石橋の右、なにかいますネ。
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▼青鷺でした。例により一本足で立ってます。
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▼三門(重文)。重層楼門、桁行五間三戸、梁間2間、本瓦葺、入母屋造、慶長四年(1599年)建立。
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▼立派な三門です、朱が陽光を浴びてとってもキレイです。
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▼参道先は仏殿。
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▼仏殿(重文)。桁行五間、梁行五間、入母屋造、本瓦葺き、裳階付き。文政十年(1827年)建立。
本尊 釈迦如来坐像。脇侍 釈迦十大弟子の阿難尊者、迦葉尊者。
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▼仏殿本尊釈迦如来坐像。お躯はこれ以上の荘厳は考えられないと思うほど、
金色に輝いています。
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▼本尊は左手に蓮の蕾、蓮で隠れていますが右手は来迎印のようです。
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▼法堂(重文)。桁行六間、梁行六間、入母屋造、本瓦葺き、裳階付き。明歴二年(1656年)建立。
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▼天井には狩野探幽の雲龍図が描かれています。(この写真はネットから借用)
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▼仏殿と法堂を繋ぐ渡り廊下。
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▼大方丈玄関。
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▼大方丈本尊。
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▼大方丈横の小方丈。ここでは宝物掛け軸のオンパレード。
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では今日のメイン、塔頭寺院龍泉菴を訪ねます。
▼龍泉菴の「京の冬の旅」特別公開ポスター。
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妙心寺四派の一つ、龍泉派の龍泉菴で「京の冬の旅キャンペーン」の特別公開。山内塔頭寺院の中で最大規模を誇る方丈を飾るのは、
1999年の開祖五百年遠諱にあわせて日本画家由里本出氏が描いた障壁画です。越前海岸を描き、仏教が西から東へ伝来する様を表し
た「種々東漸図」、寺名にちなんだ「昇龍図」のほか、菩提樹や沙羅を描いた障壁画も納められています。
今回は、狩野探幽、谷文晁、長谷川等伯、長沢芦雪、松村景文の作品も特別公開されています。
▼龍泉菴山門。コノ塔頭は通常は非公開寺院です。
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▼庫裡。
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▼庫裡玄関。
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▼方丈枯山水前庭。
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方丈を飾る由里本出氏が描いた障壁画です。
▼霊峰四季の間。
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▼樹下寂静の間。
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▼到渠成の間。
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▼種々東漸の間。
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▼昇龍図。
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ボクは日本画家由里本出さんを存じ上げませんが、色んな作品をお描きでしょうけど、今回の障壁画を拝見する限り、その作風は
日本画の域を超える勇壮壮大なスケールの作風です。出来ることなら襖障子の枠を外して全面で見てみたい衝動にかられます。
日本画を拝見して久々にスカッとした気分に浸れました。龍泉菴さん、600円は喜んで喜捨しますヨ。