土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

南照寺、神仏習合の好例寺院。

2018年08月30日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.25訪問)


常楽寺から湖南三山のもう一つ、善水寺に向かおうと思ったんですが、途中ナビに「南照寺」の文字を発見。
ここは一つ未調べの南照寺を訪ねてみようと急遽行き先変更。常楽寺から西へ4~5キロ、いくらか回り道になりますが南照寺が
あります。





▼かたや歩道、かたや車道、両方とも参道。        






[ 南照寺 ]
●山号 美松山 (びしょうざん)
●寺号 南照寺 (なんしょうじ)
●開基 伝教大師最澄 (でんきょうだいしさいちょう)
●開創 延暦24年(805年)
●宗派 天台宗
●本尊 薬師如来 (秘仏)
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲時間 9:00~17:00
▲滋賀県湖南市平松 Tel. 0748-72-0950
▲JR草津線「甲西」南徒歩7分
 名神栗東湖南ICより約7.5キロ、約15分




▼山門です。






南照寺縁起 (南照寺パンフより抄出)
桓武天皇延暦24年(805年) 宗祖伝教大師、美松山麓に草堂を建立、これ南照寺の開基である。
その後文徳天皇仁寿3年(853年)領主藤原頼平山城国から松尾明神を勧請し南照寺はその神宮寺となった。至徳年間(1384-1387)
火災により焼失、至徳3年(1386年) 現在地に再建。




▼心を清めてサァ参拝。







▼山門には松尾宮別当と書かれた南照寺の木札が。このお寺は松尾明神の神宮寺、神仏習合の好例ですネ。             

      





▼山門から境内を見るとお堂らしき建物がありません。正面は舞殿か拝殿でしょうか。







▼門を潜るとありました、こじんまりした境内の右手にこじんまりした本堂、お堂はこの本堂だけの小さなお寺です。







▼本堂扁額。下三文字は寺号南照寺と読めますが、上三文字が山号と思いますが読めません。







▼本堂内陣須弥壇の荘厳。







▼須弥壇中央お厨子前に本尊お前立ち像がお立ちです。         
 本尊薬師如来は秘仏で33年に一度開扉、内陣には本尊を中心に十二神将、不動明王、神変大菩薩、十一面観世音菩薩等を祀っ
 ています。







            ▼お前立ちのお薬師さん。







▼桟瓦の美。







▼本堂横のちょっとしたお庭の奥に芭蕉句碑が立ってます。
                     西行の いおりもあらん 花の庭







▼弁天さんがお祀りされてます。







▼境内を分け合っている松尾神社の拝殿。

     





▼拝殿を通して本殿です。

    





▼ご朱印です。本堂外縁の箱に入ってました。






往時の盛況は判りませんが、今はごくごく小さな境内を分け合う南照寺と松尾神社。それぞれお寺は本堂と神社は拝本殿しかな
い規模です。そうそう松尾神社の毎年7月末に行う変な祭り「ぼんのこへんのこ祭」は有名らしく、どんな祭りか書くのが憚れ
ますが、夏越し祓いの神事で一度は見てみたい「変な祭り」みたいですヨ。

南照寺これにて オ シ マ イ 

常楽寺、国宝本堂と三重塔は噂どおり。

2018年08月27日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.25訪問)


先週に続いて湖国近江路を訪問。今日は琵琶湖の東側、湖南方面を訪ねます。訪ねた「常楽寺」は「長寿寺」「善水寺」と共に湖東
三山の向こうを張って湖南三山と称されるお寺です。いずれのお寺も国宝指定の本堂を持ち「仏像の宝庫」。数年前に湖南三山は一
度訪ねているのですが、「仏像の宝庫」と云う印象は希薄、殆ど記憶にありません。近江路は古刹目白押し、有名無名のお寺が甍を
誇っていると云います。今日は一つジックリと仏像の宝庫「常楽寺」を再拝観しょうと、大和路号はワクワクしながら名神高速を例
によりチンタラ走っています。





▼三重塔 (国宝)。        







            [ 常楽寺 ]
            ●山号 阿星山 (あせいざん)
            ●寺号 常楽寺 (じょうらくじ)
            ●勅願 伝聖武天皇 (しょうむてんのう)
            ●開基 伝良弁僧正 (ろうべんそうじょう)
            ●開創 和銅年間(708~715年)
            ●宗派 天台宗
            ●本尊 千手観世音菩薩立像 (秘仏)
            ▲拝観料 500円 朱印300円 駐車場無料
            ▲拝観時間 10:00~16:00 拝観は事前予約制
            ▲湖南三山のひとつ
            ▲滋賀県湖南市西寺6-5-1 Tel. 0748-77-3089
            ▲JR草津線「石部」駅下車 4キロ、タクシー約7分
             名神栗東ICより約8キロ、約15分




            ▼貫禄の石標。舊字も時には體を表しているのかな。







常楽寺縁起 (常楽寺パンフより抄出)
聖武天皇の勅願により東大寺開山、良弁僧正が、甲賀に造営された紫香楽宮の鬼門封じの為に開いたとされる。元々常楽寺は、南都
六宗の法相宗寺院であったが、延暦年間、延暦寺の末寺へと組み込まれ、天台宗に改められたと云う。その後火災で全焼したが延文
五年再興された。





            ▼きれいな水が流れています。

         





▼お寺には山門がなく、拝観料を払うとスグ境内、右手に鐘楼がありますが撞くなという縄が張ってあります。







            ▼本堂前の石燈籠 (重文)。応永13年 (1406年)造立。







▼本堂 (国宝)。桁行七間、梁間六間、入母屋造、檜皮葺、三間向拝付。延文五年(1360年) 再建。
 檜皮葺と云っても、瓦葺とはまた違う重量感と貫禄を感じる屋根の流れですネ。







▼本堂の扁額ですが、本堂の別名でしょうか「常楽堂」と書かれています、多分。







▼本堂正面はすべて格子蔀戸。
 脇面の入り口から入堂しますが、あれダメこれダメの掲示がイッパイ。
 本堂内にはモニターが設置され、入堂者を監視しているのでしょう、暗い中で自分が映っているモニターを見る、気分いいはずあ
 りません。お寺にも言い分はあるのでしょうが……。



 本堂内須弥壇を始め堂内には数多くの仏像が安置、秘仏の千手観音はもちろん見ることは出来ませんが、本尊が祀られたお厨子の
 左右に二十八部衆が安置され、他のお堂に安置されていた仏像を盗難防止で本堂に一括安置しているため密集感が生じていますが、
 仏像命の方なら大納得の仏像空間です。






▼木立越しの三重塔です。







            ▼本堂横の石段上に三重塔 (国宝)。              
             塔高22.8m、本瓦葺、四方三間。室町時代の応永七年 (1400年) 再建。
             実に堂々流麗の姿、近江路では最大の三重塔らしいです。

        





            ▼初重三間のうち中央間に板唐戸が、脇間は連子窓、周囲に高欄付きの縁が巡らされている。
             初層の内部には四天柱と来迎壁が立てられ、来迎壁の前には本尊釈迦如来坐像が安置。

























▼ようもまぁこれだけフクザツに組み上げましたネ。        







▼近江の山並みに囲まれて。                   







            ▼相輪三番目の九輪傾いてます、お寺はご存知でしょうか。







▼五輪塔を中心の石仏群。







▼薬師堂。桁裄3間、梁間2間、入母屋造、桟瓦葺の小堂。

         





            ▼薬師堂本尊。像高74cm、信楽焼のお薬師さんです。







▼方丈池に睡蓮が一輪。







▼行者堂。お堂の中は空っぽ、役行者像は現在行方知れず、早い話が盗難中。
 それよりも建物がやばい、つっかえ棒だけで大丈夫なの?







▼普賢堂。このお堂も空っぽ。中の仏像本堂へ移動中。







▼境内山側を巡る三十三カ所霊場めぐりの小径。







▼第19番札所行願寺の観音さん。







▼ご朱印。





このお寺以前盗難や色んな問題が生じたトラウマか、やたら注意書きの多いお寺です。よほどマナーの悪い拝観者が多いのか、お寺
が過剰反応しているのか判りませんが、普通の拝観者にとっては不快感この上なし、お寺と仏像の好感度が地に落ちる前に、お寺も
注意書再考してはいかが。

常楽寺これにて オ シ マ イ 

大清寺、地元に根を張る檀那寺。

2018年08月24日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.18訪問)


長善禅寺に続いて同じ高島市の大清寺に向かいます。R161を南下、中途安曇川辺りを山裾に向かい、しばらく走ると大清寺の白塀と
青空の中、悠然とたなびく吹き流しが見えます。戦国終末期、佐々木源氏の後裔安曇川の豪族万木高光により開創されたと伝わるお寺
です。白壁塀を通して見る外観は壮大な境内に見えますが、実は本堂一つの小さなお寺、近隣の檀那寺として500年の法灯を守ってき
たのでしょう。





▼旧主の城跡に建てられたという大清寺は、今もその名残か……、

      





[ 大清寺 ]
●山号 高光山 (こうこうざん)
●寺号 大清寺 (だいせいじ)
●宗派 天台真盛宗 (てんだいしんせいしゅう)
●開基 万木高光 (ゆるぎたかみつ)
●開山 西教寺第3世 真恵上人 (しんねしょうにん)
●開創 永正五年 (1508年)
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲拝観 境内自由
▲滋賀県高島市武曽横山1745 電話0740-28-0680
▲札所 びわ湖百八霊場第20番 高島郡西国三十三所観音霊場第2番
▲JR湖西線「安曇川駅」から江若バス「横山」下車、徒歩7分
 R161号を北上「白ひげ浜」をすぎ、「国道勝野」を左折後約8分。





▼山裾の斜面に堂々の風格。







            ▼門前の寺号石標。

        





▼袖塀を備えた山門には鯱も乗ってます。







▼青空と赤のコラボ。







▼鐘楼。







      





▼本堂。法要の真っ最中、大勢の方々が参列されてます。残念、入堂出来ませんでした。







▼本堂前面はガラス格子戸。







▼内陣須弥壇には黄金のお厨子が置かれ、







▼中央にご本尊阿弥陀如来が坐しています。惜しいかな前の瓔珞が邪魔をしてお顔がよく見えません。                 

       





▼大清寺唯一のお堂、本堂。桁裄7間、梁間5間、入母屋造、桟瓦葺、1間向拝付。

      





▼水のない小さな池に五重石塔が立ってます。







▼裏山に続く一角に庭園観浄苑が。







▼今は無い観音堂への道、現在西国三十三観音霊場の本尊石像が、道に沿って並んでいるとのことです。







▼観浄苑庭園マップ。







            ▼いやはやなんともデカイこの樹はスタジイ。樹高25m、幹周り6.5m 樹齢300年。







                 ▼このお寺は凄いお宝をお持ちのようですが、残念ながら見ることは出来ません。
                  十一面千手観音菩薩二十八部衆像画(重文) 鎌倉時代。
                  千手観音菩薩の坐像は我が国では唯一の作例だそうです。
                  (写真は琵琶湖文化館HPから)





                 ▼お顔のアップ。







大清寺これにて オ シ マ イ 。

長善禅寺、仏像の見本市会場?

2018年08月20日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.08.18訪問)


琵琶湖湖西は天台王国ですが、比叡の山並みをいくらか北へ向かうと曹洞宗のお寺が散在しています。先週、寺友から「湖西高島市
に在る曹洞宗寺院、長善禅寺というお寺、禅宗の匂いがしない仏像オンパレードの不思議なお寺が在るぜ」と聞いていたので、今週
は湖西路のお寺訪問、大和路号は盆休みもオシマイの土曜日、湖西高島市に向かって相変わらずチンタラ走っています。




            ▼寺号碑は曹洞宗大本山永平寺御直末と云ってます。        







            [ 長善禅寺 ]
            ●山号 華蔵山 (かぞうざん)
            ●寺号 長善禅寺 (ちょうぜんぜんじ)
            ●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
            ●開創 慶長17年 (1612年)
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲拝観 境内自由
            ▲滋賀県高島市マキノ町小荒路581 電話0740-28-0680
            ▲JR湖西線「マキノ駅」から3.5km





▼山門。







▼鐘楼。

                     




▼狭い境内、やはり一際目立ちますネ。







            ▼像高10mは有ろうかと思われる大観音さん。叩くと「ボンボン」と音が……、    
             FRP樹脂で造型されています。



















▼本堂。およそお堂らしくないお堂という感じ。桁裄5間、梁間4間、寄棟造、桟瓦葺、入堂口はガラス障子。 
 珍しや入り口両サイドに仁王さんがお立ちです。

                      




            ▼阿形仁王さんは左側に立ち、







            ▼吽形さんは右側に立っています。







▼本堂内陣の荘厳。須弥壇最奥に本尊釈迦如来坐像が祀られているようです。







▼辛うじて見える本尊釈迦如来坐像。

                      





▼天女の舞。天蓋の中の天女達は絵ではなく立体造型ですヨ。            













            ▼境内の一角に立つ十三重石塔。傍らにはお釈迦さんがお立ちです。







            ▼そのお釈迦さん。どういう情景を表しているのかよく判りません。







            ▼本堂裏にはFRPの仏たち。先ずは合掌するお釈迦さん。







            ▼観音菩薩立像。







            ▼不動明王立像。素晴らしい出来のお不動さん、とくに火焔光背なんて見事です。

                      





▼本堂横には西国33所観音霊場の主役がズラリ。このお像たちは石仏です。







▼観音と書かれた扁額のお堂に入ってビックリ。







▼見て下さい! 所狭しと色々な仏像が置かれています。決して祀られている姿とは云えません。







▼まるで仏像の倉庫、置き場です。







▼こんな方も居てはります。







▼大日如来や、







▼ベッピン観音菩薩、







▼そして見事な千手千眼観音菩薩、







▼奥の須弥壇には、この方が本尊千手千眼観音菩薩と思しきキンピカの仏が。






とにかく夥しい数の仏像が堂内、境内に置かれ、云っちゃなんですが所狭しで触り放題、見放題です。仏像好きにとってはこんな嬉
しいことはないんですが、信仰心篤き人々は面食らうでしょうネ。観音堂と思しきお堂の中はまさしく仏像の倉庫、置き場の様、そ
れぞれの仏像の縁起由緒はガイドがないのでサッパリ判りませんが、中には著名仏師の作なども有るのかも知れません。こちらのご
住職に是非々々お話を伺いたかったんですが残念ながらご不在でした。

長善禅寺これにて オ シ マ イ 。

長楽寺、但馬の三如来に会ってきました。

2018年08月17日 | 兵庫の古寺巡り





(2018.08.14訪問)


お盆休みも終盤の14日、但馬大仏で名を馳せる兵庫但馬香美町の長楽寺三大仏に会うために大和路号はR9を走っています。
走ると云っても例によりチンタラチンタラで、いつ長楽寺に着くか判りません、マァいつかは着くでしょう。
世はお盆休みの最中にもかかわらず、このあたりは静かなものでクルマも余り走っていません。
今日訪ねるのは長楽寺のみ、総てが大づくりというこのお寺、どんな大きさに出会えるのかワクワクです。
しかしわが町大阪から但馬香美町、遠いですワ。





            ▼大門前に建つ寺号ではなく但馬大仏と刻まれた大きな石標。        







            [ 長楽寺 ]
            ●山号 川会山 (かわいさん)
            ●院号 成就院 (じょうじゅいん)
            ●寺号 長楽寺 (ちょうらくじ)
            ●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
            ●開基 行基菩薩 (ぎょうきぼさつ)
            ●開創 天平年間 (729年~749年)
            ●本尊 薬師瑠璃光如来 (秘仏)
            ▲拝観 800円 朱印 300円
            ▲時間 9:00~16:00
            ▲http://www.tajimadaibutsu.jp
            ▲兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 電話0796-95-0009
            ▲JR山陰本線「八鹿駅」より全但バス 湯村行き「峠口」下車→徒歩(30分)
             JR山陰本線「香住駅」より全但バス 村岡行き「川会」下車→徒歩(20分)





▼大門。桁裄4間、梁間2間、戸口2間、入母屋造、銅板葺、総檜造、左右に仁王像を安置。     
 とにかくデカい、門前に立つと強烈な迫力で圧倒されます。







長楽寺縁起 (長楽寺HPから抄出)
長楽寺の歴史は、行基菩薩みずから彫刻した薬師仏像を安置したことに始まります。天平9年には七堂伽藍が創建され、八鹿山薬師寺
と称した由緒ある古刹です。創建当時の伽藍は天文年間の洪水災害によって流失し、天文11年現在の位置に再興、寺号を川会山長楽寺
と改めました。寛文、明治の火災によって多くの堂塔、文化財を焼失するもその都度再興、多くの人々の信仰の場となってきました。
平成6年但馬大仏開眼法要が厳修されました。伽藍は、大門、五重塔、大仏殿、薬師堂、弁天堂、鐘楼、回廊などを配し、1200年余の
伝統の上に、現代の人々の祈りが込められ、新しいこころの拠りどころとなっています。





▼大門。幾重にも組み合わされた斗きょうが、幾何学的な美しさを醸しています。                            

 





▼大門に相応しい大金剛力士像が両脇に控えています。
 こちら阿形金剛力士。像高8.2m、重量9.5t、総樟材寄木造、カラー彩色。    













▼吽形金剛力士。像高8.4m、重量10t、総樟材寄木造、カラー彩色。        
 いずれも東大寺南大門の金剛力士に匹敵する大きさです。













▼大門。

         




▼こちら自然石に刻まれた寺号碑。







            ▼白が基調の美しい五重塔。塔高70m。
             各層には51体の大理石仏、金箔仏が安置され、最上層には釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来の三尊仏が安置。
             最上階まで入塔出来ますが、300段の階段に今回は遠慮しておきました。







▼初層正面須弥壇の大理石の仏たち。







            ▼五重塔。

         




▼大門から大仏殿への廻廊。







▼大仏殿。五重塔と同様、白が基調の美しい堂姿です。この建物もとにかくデカい、東大寺大仏殿といい勝負じゃないだろうか。
 桁裄9間(55m)、梁間8間(36m)、堂高40m、重層、寄棟造、銅板葺。
 屋根頂の鴟尾二体、高さ2.7m、重さ1.1t、金箔18000枚が金色に輝いています。







▼正面が1間切り上げの唐破風が取り付けられ、堂のポイントとして強調しています。







▼大仏殿須弥壇上の三大仏。この三体もとにかくデカい、木造坐像としては世界一の大きさらしいです。
 中央釈迦如来坐像、右薬師如来坐像、左阿弥陀如来坐像。
 中国仏師延べ2万人が3年かけて製作、樟寄木作り、132万枚の金箔が貼られているそうです。













             ▼中尊、釈迦如来坐像15.8m。床面から光背テッペンまで総高は25.3m。







▼中尊のお顔です。







            ▼右尊、薬師如来坐像15.2m。

         





            ▼左尊、阿弥陀如来坐像15.2m。







▼殿内壁面に見えるでしょうか、大理石の千体仏が安置されています。







▼薬師堂 (本堂)。本尊薬師瑠璃光如来は秘仏、7年に一度ご開帳。方3間、宝形造、銅板葺、1間向拝付。







▼瑠璃光殿の扁額が掛けられています。







▼内陣荘厳。キンピカ奥のキンピカお厨子に本尊薬師瑠璃光如来がお入りです。







▼キンピカ天蓋には天女が舞っています。







▼欄間の透かし彫りがまた見事!







▼正面薬師堂。







▼重厚感イッパイの鐘楼。







            ▼境内には観音さん石像や、







            ▼お大師さんの石像が佇んでいます。

         





▼舞台からの眺望。こんな山々に囲まれて長楽寺はあります。







▼参道左手に大伽藍を見ながら長楽寺をおいとま。







▼ご朱印です。







大仏殿の三大仏は必見ですヨ。木造仏としては世界一が三体並んでそれはそれは壮観。造像は新しいので、貼られた金箔の破綻もなく、
光背ともキンピカに光彩を放っています。新しい故に有り難みには欠けそうですが、三体の放つ迫力は半端じゃありません。いずれ年
月がこの三体に歴史の衣を纏わせ、但馬に三如来ありの名声を与えることでしょう。

但馬大仏長楽寺これにて オ シ マ イ 。