土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

釈迦院、厄除け効能抜群、らしいです。

2018年04月27日 | 大阪の古寺巡り





(2018.04.21訪問) 


久安寺の次に訪ねたのが、やはり聖武天皇と行基さんコンビで建立された釈迦院、通称尊鉢厄神と云う厄除けで有名な古刹です。
今まで通過地点でしかなかった池田市に久安寺といいここ釈迦院といい、特に厄除けのご利益のあるこんな大きな古刹があることは、
全く知りませんでした。「厄」と云う言葉に敏感な我々日本人、ボクの場合は数十年前に過ぎ去りましたが、当時は厄除け寺院を訪
ね、厄除け祈願をお願いした覚えがよみがえります。





            ▼参道前に厄神明王石柱が。







            [ 釈迦院 ]
            ●山号 鉢多羅山 (はったらさん)
            ●寺号 若王寺釈迦院 (しゃかいん) 通称 尊鉢厄神 (そんぱちやくじん)    
            ●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
            ●開創 神亀元年 (724年)
            ●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
            ●開山 行基 (ぎょうき)
            ●本尊 釈迦如来坐像
            ▲拝観料 境内自由 朱印300円
            ▲時間 9:00~16:00
            ▲http://www.sonpachi.com/
            ▲大阪府池田市鉢塚3-4-6 Tel.072-761-8761
            ▲阪急宝塚線「石橋駅」東口から徒歩約17分





▼参道。







釈迦院縁起 (釈迦院HPから抄出)
奈良時代、僧行基が近畿行脚の時当地に泊し、夢に観音菩薩が現われ、神功皇后新羅出兵の時、戦勝帰国に際して国王献上の釈尊の
仏舎利、袈裟、鉄鉢の三宝物が埋蔵せられていることが告げられた。行基その地を発掘し前記の三宝物を得、早速朝廷に報告、天皇
の勅願により一大伽藍が建立され、若王寺(にゃくおうじ)の寺号を賜り莫大な寺領が寄与された。又、鉢多羅山の山号は釈尊の鉄鉢に
ちなんで命名されたものである。





▼竜宮造の綺麗な山門です。







▼仁王像に替わる風神像が右に安置。







▼左に雷神像が置かれています。

       





▼山門から境内、一直線の参道が続いています。







▼振り返って見ると、ホント綺麗な山門ですネ。







▼一直線の参道を取り敢えず真っ直ぐ行きましょう。







▼左手に鐘楼。最近建て替えられたそうで、木の香プンプン。







▼突き当たりに庫裡と方丈が。こちらで朱印を頂いて、右の石段を上ります。







▼本堂が見えます。







▼本堂です。本尊釈迦如来坐像。桁裄五間、梁間四間、総桧造で入母屋造、本瓦葺、一間向拝付、平成十二年(2000年)落慶。







▼ご近所のご婦人方の掃除奉仕、皆さん一生懸命のご奉仕です。







▼寺号若王子と記された本堂扁額。







▼本堂。







▼オー鯉のあらいが何人前……、なんて罰当たりなことを云ったらあきません。







▼護摩堂。







▼護摩堂扁額。







▼護摩堂内陣。須弥壇には本尊不動明王立像が祀られています。







▼山門からすぐ、右手の石段を上ります。







▼虚空蔵堂。

         





▼須弥壇お厨子に智恵、福祿、進学祈願のご利益絶大の本尊虚空蔵菩薩がお坐りです。







▼厄神殿。このお堂が一番の賑わいでした。







▼厄神殿外陣の大提灯には厄神明王と書かれています。
 釈迦院は尊鉢厄神厄除けの寺院としても著名で、厄除大祭(毎年1月18日~19日)には大勢の参拝者で賑わうそうです。







▼内陣両サイドに金剛力士が睨みをきかせています。







            ▼お一人でお立ちのお大師さんに一言ごアイサツをして釈迦院お暇です。

     





▼ご朱印です。







このお寺も綺麗なお寺です。境内整備には相当力を入れられているのが一歩境内に足を踏み入れた瞬間判ります。丁度ご近所のご婦
人方が本堂の掃除をされているところにお邪魔したんですが、それはそれは丁寧な仕事ぶり、しかしおかげで本堂を覗くことは出来
ませんでした。

釈迦院 オ シ マ イ





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久安寺、舎利殿仏塔、印象的な相輪が目を引きます。

2018年04月24日 | 大阪の古寺巡り





(2018.04.21訪問) 


先週七寶寺からの帰途R477号から中国道に乗るためR423号へ出て走っていると、久安寺の立派な山門前を通過しました。国道沿
いに山門のある寺、バックするわけにも行かず、よし来週訪ねてみようとその日は帰り、そして今週です。それにしても中国道は
相変わらずよく混んでますネ。ネックの宝塚ICの手前豊中ICで降りR423を北上、まもなくあの立派な山門前に到着です。





▼楼門(重文)。
三間一戸、楼門、入母屋造、本瓦葺、久安元年(1145年)建立。室町初期に再建。
屋根の線は「水平のない軒反り」という技法が創り出した美しさと自慢しています。写真では判りません。







[ 久安寺 ]
●山号 大澤山 (だいたくさん)
●寺号 久安寺 (きゅうあんじ)
●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
●開創 神亀二年 (725年)
●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
●開山 行基 (ぎょうき)
●本尊 千手観音菩薩
▲拝観料 300円 朱印300円
▲時間 9:00~16:00
▲大阪府池田市伏尾町697 Tel.072-752-1857
▲関西花の寺第二十五霊場
▲阪急「池田駅」より国道423号線5km 
 
 阪急「池田駅」より阪急バス15分 久安寺下車すぐ 
   
 阪神高速11号 木部第1出口より直進3km 





▼楼門扁額。







久安寺縁起(久安寺HPから抄出)
聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開創。天長年間に弘法大師留錫し、真言密教道場として栄えた安養院が前身であります。保延
六年安養院は灰塵に帰しましたが、薬師如来像、阿弥陀菩薩像は損傷を免れ、本尊千手観音像は岩 の上に飛行して、光明を放った
と伝えられています。久安元年(1145年)桜門、堂塔伽藍、四十九院などが再興され、久安寺と改称され ました。安土桃山時代には、
豊臣秀吉が参拝、江戸時代には観音信仰を広め、衰退を繰り返す中で法灯を護持 してきました。昭和興隆事業により、諸堂を造営
し、ア字山とバン字池からなる庭園「虚空園」の整備、旧伽藍跡に霊園および仏塔を造営しました。現在花の名所、観光修行道場
となっております。





▼阿形仁王像。像高280cm 鎌倉時代。







▼吽形仁王像。像高254cm 室町初期。

       





▼楼門はやはり正面からの方が迫力の度が違うようですネ、しかし前の柵がいけません。







▼楼門からの参道。







▼ドコまで続くか一直線の参道。







▼受付の横の小径を入り軽~く石段を上ると御影堂。方五間、宝形造、本瓦葺。
 弘法大師を本尊とし、神亀二年開祖の行基菩薩、久安元年中興の賢実上人の三祖師像を安置しています。







▼扁照殿と記された扁額。







▼内陣深く空海さんが祀られています。







▼六本柱の堂々の鐘楼。







▼三十三所堂(無量寿殿)。超横長の建物も木立の間からしか見ることが出来ません。
 西国観音霊場を祀る。なんと33メートルの須弥壇に慰霊壇を設けているそうです。







▼三十三所堂扁額。







▼無量寿殿前庭、普供養の庭。せっかくの心字池も干上がっているようですネ。







▼薬師堂(瑠璃光殿)。西方阿弥陀浄土に対して東方薬師浄瑠璃浄土、薬師如来が本尊です。







▼本尊薬師如来立像。左右に日光、月光料菩薩の絵姿が祀られ、薬師三尊を構成しています。







▼薬師堂前庭の芳泉庭。石と岩の構成が出色のお庭です。







▼本堂前庭。







▼本堂。







▼大悲殿と記された本堂扁額。

         





▼本堂内陣。
 聖武天皇勅願による本尊は秘仏、お前立ち千手観音がお厨子前にお立ちです。左右に四天王祀られています。







▼無量寿殿から見た本堂です。







花咲く庭虚空園、バン字池を中心とする庭園です。

▼本堂北に広がるバン字池。







▼シャガの花盛り。







▼汀に石が敷かれた池畔。

     





▼池畔に咲く「かきつばた」か、「アヤメ」か「しょうぶ」かどれかだと思いますが……。







▼南に本堂が見えます。







▼これは牡丹ですネ。







▼池から参道を挟んでア字山という小山があります。早速山道を上ると、







▼三光社という小さな社がポツンと。
 日天、月天、妙見尊星王と大宇宙の真理を司り、厄除開運の大善神として信仰をあつめる久安寺の鎮守社。







▼それでは参道両果の道を北へ。







▼途中左に行基さんが何か叫んでるようです。







▼右手に地蔵堂。







▼須弥壇に祀られる地蔵菩薩。元は明治末年廃寺となった久安寺別院菩薩寺の本尊だそうです。







            ▼修行大師や、







▼五輪塔が参道左右に。







▼朱雀池を過ぎると……、







▼前方に何やら大きな円形の仏塔が見えます。







▼舎利殿涅槃堂(納骨慰霊堂)です。

                





▼入ると正面に釈迦涅槃像が祀られ、

               





▼涅槃堂内はとても綺麗で周回出来るようになってます。







      





            ▼壁面に釈迦三尊や阿弥陀三尊のレリーフが祀られており、神秘な雰囲気を醸しています。













            ▼涅槃堂相輪です。







▼ご朱印です。







紆余曲折を経て今日まで、歴史は相応に古いお寺ですが、堂塔伽藍は近代から現代にかけて再建された比較的新しい佇まいです。
それにしても境内管理や整備はこれ以上は出来ないほどお見事の一語。池を中心とした庭園エリアは、一種のガーデンパーク、
その中で伽藍エリアがそれなりにお寺だぞと主張している。一番北にある舎利殿は一番新しいものだそうですが、この仏塔がこ
のお寺のシンボルモニュメントになるのにはそう時間がかかることはないでしょう。

久安寺 オ シ マ イ





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七寳寺、これでもかと仏像オンパレード。

2018年04月17日 | 大阪の古寺巡り





(2018.04.14訪問) 


まさに仏像ワンダーランド。ブロンズ像、石像、珍しいFRP像などが境内所狭しと建ち並ぶ景観は凄いとしか言いようがなく、その
像が総てデカイ、仏師や作者の腕なのか仏像の出来が大小関わらずミ〜ンナ素晴らしい。古寺を訪ねようと云う並の考えで訪ねると
大いに勘が狂う、そんなお寺が我大大阪 (だいおおさかと読んでください) の北部、能勢の山中に存在しているんです。境内は広く、
当然アップダウンがきつい中で10m、20m級の仏像を縫うようにして見て回る、これって一種の修行なのか。そう云えばこのお寺、
元は真言宗の修行寺院だったんだとか。





▼参道中途に在る最初のインパクト、この広場の右へ目をやると……、







            [ 七寳寺 ]
            ●山号 七面山 (しちめんざん)
            ●寺号 七寳寺 (しちほうじ)
            ●宗派 日蓮宗 (にちれんしゅう)
            ●開創 明暦元年 (1655年)
            ●中興開山 本性院日光上人(にっこうしょうにん)
            ●本尊 七字名号大曼荼羅
            ▲拝観料 境内自由 朱印300円
            ▲時間 いつでも
            ▲大阪府豊能郡能勢町倉垣1861 Tel.072-737-0740
            ▲阪急宝塚線「川西能勢口」乗り換え能勢電鉄「妙見口」下車京都交通バス(本梅車庫行き)倉垣農協前下車 徒歩800m
             阪急宝塚線「川西能勢口」乗り換え能勢電鉄「妙見口」下車京都交通バス(和田経由本梅車庫行き)七面口下車 徒歩すぐ
             R173号線一の鳥で右折し一本道倉垣JAを左折
             R173号線一庫ダムを右折し一本道





            ▼いきなり超ビッグな黄金の十一面観音さん。
             こりゃインパクトがあります。なんとこの観音さんFRP製で像高28mとのこと。
             そして前の左右二灯籠の龍彫刻もスゴイ、小さく見えますが、3mはありそう。







七寳寺縁起 (七寳寺HPより抄出)
当山は釈迦ケ嶽七面山七寶寺と号す。もと真言の行場であったと思われる。慶長五年(1600年)ごろから領主能勢頼次公の外護のもとに、
本満寺貫首寂照院日乾上人とその一門によって、能勢領内が教化されて法華経御題目が流布された。のち、頼次公の二男頼隆公と涌泉
寺第二世玉龍院日悦上人が、夢の中で紫雲に乗った七面大明神のお姿を感得。その霊夢にうながされて、頼隆公の子息頼春公は、国土
安穏、武運長久、子孫繁栄のため当地に七面堂を寄進。明暦元年(1655年)三月のことであった。以後「七面大明神鎮護の場」となった。
三百数十年の間、消長盛衰をみ、明治の廃仏段釈で当山も荒廃を極めた。昭和二年(1927年)七寶寺中興開山本性院日光上人が入山、三
宝に給仕し、一心に諸天に法味を捧ぐ。仏天感応のゆえにか、昭和十七年(1942年)日蓮宗より釈迦ケ嶽七寶教会の認可を得、あらたに
七面堂を建立、昭和二十一年(1946年)七寶寺寺号の承認を得た。





            ▼日蓮宗のお寺では先ずこの方ですネ、宗祖日蓮さん像。
             像高4m、台座3m、昭和五十五年(1980年)六月造立。







▼不動明王。五大明王が整然と並んでいます。







            ▼七面山参道石段前に白衣観音。この観音さん以外に五体の観音さんが立ってますヨ。







▼七面山参道口。いきなりイヤですネ、けど上らにゃしゃーない。先ず本堂エリアへ行きましょう。







▼石段右に優しいお顔の如意輪観音。外数体の観音さんがお立ちです。







▼ドンドン上りましょう。本当は必死のパッチです。右は金剛華観音。







本堂エリアに着きました。

▼本堂です。中から読経の声が響いてきます。今法要中で入れませんと受付のオバさんの冷たいお言葉。
 身延山第二十一世日乾上人真蹟大曼荼羅が本尊、釈迦如来立像、日蓮聖人像が祀られているそうです。
 昭和四十四年(1969)建立。







▼釈迦殿と書かれた本堂扁額。







▼結局内部を覗くことも出来ずに本堂退散。







            ▼本堂から振り返えると先ほどのビッグな黄金の十一面観音さんが眼下に。







            ▼慈母観音。像高2.8m、昭和五十五年(1980年)十月造立。              







▼この三体の像は谷側へせり出して安置されてるんですヨ。







▼本堂右隣は祖師堂。左右に仁王さんが控える変なお堂。







▼祖師堂扁額。







▼お堂側面から入堂出来ます。須弥壇には宗祖日蓮さんがお坐りです。







▼簾越しなのでお顔はハッキリとは判りませんが、見る限りキリッとした若き日の日蓮さんと云う感じ。







▼オーッ、天井にカラーの鳴き龍が、大迫力です。







▼烏天狗が云ってます、ここより上は修行場につき許可亡き者は立ち入り禁止。      













          





▼大国殿。大黒さんとえべっさんが和やかにお出迎え。

           





▼大国殿扁額。







            少し歩きますが五重塔エリアへ。

            ▼馬頭観音が馬に乗ってます。







▼三十番神。初めて聞く神様の団体。
 月三十日日替わり神の意で一箇月三十日の間、毎日交代で国家衆生を守護する三十柱の善神だそうです。







            ▼地制観音。この観音像も巨大、何やら両手に持ってますが武器でなさそう。







            ▼五重塔。色鮮やかですが決してミニチュアではないんですよ。
             層間が妙に長いのでひょろっとしたひ弱な感じの塔という印象。キレイなんですがネ。



















続いて龍神池へ行きましょう。

▼龍神池。小さな池ですがなんとなく神秘的な感じが、周辺には羅漢さんがいます。







            ▼竜が二頭相当入組んでとぐろを巻いています。







▼一頭はこんなヤツ。







▼ココにもデッカイ観音さん、准胝観音。千手観音に似てますが、手が18本、目が3つあるのが特徴らしいです。
 いずれの菩薩も人を救うと云うことが共通なんですネ。







▼多宝塔が池の汀に建っています。







次に高所にある大仏様を訪ねましょう。

▼108段あるそうです。                 







            ▼表情色々、石段左右に羅漢さんが並んでます。この石段を上りきると……、







▼大仏様が見えてきました。石段テッペンの左右に黄金の風神、雷神が待ち構えています。心して大仏様に会いましょう。







▼東大寺の大仏さんを彷彿とさせますネ。しかもこの上なく男前! 像高10.6m、平成9年造立、本名大阪摂津大仏と云います。







            ▼大仏さんを取り巻いて釈迦10大弟子が祈りを捧げています。
             この方は阿難尊者、釈迦の臨終まで付き添った方です。







▼普遍的男前。







            ▼舎利弗尊者。智慧第一の方。







▼お弟子が3mあるのでいかにデカイか。







            ▼大迦葉尊者。釈迦第一の弟子、釈迦滅後第一回参集の中心となった方。







▼大仏の基壇から見た能勢の町。風神雷神を後ろから見るのは珍しい。







最後にお釈迦さんのエリアに。

▼さらに進むと寝姿10mのこれまたデカイ金色の釈迦涅槃仏。







▼いいお顔ですネ。







▼足裏の法輪。まさに扁平足です。







            ▼台座の銅版には釈迦誕生からの色々なシーンが浮き彫りにされてます。

























▼号泣してる、喚いている、怒っている数百体の羅漢さんがお釈迦さんを取り囲み最後のお別れシーン。







▼ご朱印です。







本堂に入堂で来なかったこと、相当周り漏れがあったことは少々残念ですが、境内アップダウンのわりには、
多くの仏像に出会い、多くの仏像名を知り、仏像ファンにとってはこの上ない充実感が残りました。
お寺は古さだけが価値ではない、三百年のお寺も千年経てば古寺になる、
改めてこんな山中にこれだけの充実した寺院造りを成し遂げた人間力にカンパ〜〜イ!
しかし大大阪にこんなお寺が在ったとは。

七寶寺 オ シ マ イ


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四国八十八ヶ所霊場第2番札所 日照山 無量寿院 極楽寺。

2018年04月13日 | 徳島の古寺巡り





(2018.04.07訪問) 

1番札所霊山寺から2番札所極楽寺までは僅かに1.5キロ、コレは訪ねない訳にはいきません。ナンダカンダ云ってる内に大和路号は
朱色の綺麗な山門前に到着。霊山寺に較べて参拝の方は多いようです。
聞く所によると、88ヵ寺の距離間は今日のように極近いところもあれば、寺間70〜80キロほど離れたところもあるそうで、
全くバラバラ、歩き遍路としての総距離は1200キロ越えるそうです。コレはよほど心して挑戦しなければ満願は覚束ないでしょう。
ボクなど何でもかんでもクルマ一辺倒の人間にとって歩き遍路はやはり無理でしょうネ。





            ▼続いて着いたよ四国霊場第2番。






            [ 極楽寺 ]
            ●山号 日照山 (にっしょうざん)
            ●院号 無量寿院 (むりょうじゅいん)
            ●寺号 極楽寺 (ごくらくじ)
            ●開山 伝行基 (ぎょうき)
            ●開創 伝弘仁年間 (810年~824年)
            ●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
            ●本尊 阿弥陀如来像
            ●四国88カ所霊場第2番札所
            ▲拝観料 朱印300円 駐車場 無料
            ▲徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12 Tel.088-689-1112
            ▲ http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/02gokurakuji/index.html
            ▲高松自動車道板野ICから県道12号経由で約2㎞
             JR高徳線阿波川端駅から徒歩20分





▼朱色も鮮やかな山門が待ってくれてました。
 三間一戸、重層楼門、上層は高欄付き、入母屋造、本瓦葺、初層左右に金剛力士を安置。








極楽寺縁起 (四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページから抄出) 
弘仁6年(815年) 42歳の弘法大師がこの地で37日間阿弥陀経を読誦し修法された。結願の日に阿弥陀如来が出現したので、大師は
その姿を彫造して本尊とされた。この阿弥陀如来像は尊容が美しく、発する光は遠く鳴門の長原沖まで達したという。漁民たちは漁
の妨げになると本堂の前に人工の小山を築いて光を遮ったという故事から「日照山」と号した。その後、天正年間に長宗我部元親の
兵火で焼失したが、万治2年(1659年)本堂は蜂須賀光隆公の援助によって再建されている。





▼山号扁額。

    





▼初層左右に仁王さん。













▼四国第二番と寺号極楽寺の文字が光ってますネ。山門から境内を、参道は右に折れているようです。







▼再建なのか再彩色なのか判らないんですが、非常に綺麗な山門です。







▼真っ直ぐの道は本堂エリアへの道です。左に折れると本坊。







▼参道左にはよく手入れのされた綺麗なお庭が続きます。













            ▼デッカイ空海さんお手植えの長命杉。
             お参りの皆さんが触れるところは同じ、そこだけツルツル。

            





▼薬師堂。方三間、宝形造、銅板葺、一間向拝付、江戸時代末の建立。







▼小窓から覗いた内部。本尊は立像みたいですネ。







▼観音堂。方三間、宝形造、銅板葺、一間向拝付、江戸時代中期の建立。







▼本堂。方三間、宝形造、銅板葺、一間向拝付、江戸時代初期の建立。







▼豪華な天蓋と瓔珞がキラキラの本堂の内部。







                ▼本尊の絵姿。本尊はこの絵姿から想像してもらうしかありません。
                 なんせ絶対秘仏ですから。







▼外陣にぶら下がる大提灯。







            ▼子宝授け、妊娠安産、霊験あらたか安産大師。







▼お名前の判らない如来さん。







            ▼超豪華! 二童子を従えた一願水掛不動尊。屋外にありながら火焔天蓋の凄いこと。







▼お不動さんのお顔見てみましょう。野性味に溢れ緊張感が伝わります。







▼大師堂。方三間、宝形造、銅板葺、三間向拝付、江戸時代初期の建立。







▼弘法の扁額。







▼大師堂内陣。
 奥の須弥壇、僅かにお大師さんのお顔が見えましたところで、第2番札所極楽寺 オ シ マ イ







▼第2番札所朱印です。







初めての四国88カ所霊場札所訪問は二ヵ寺で今日の予定は終了。3番札所以降の訪問は何時になることやら判りませんが、いずれは
88ヵ寺満願行は成し遂げたいですネ、クルマでも自信はありませんが。





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四国八十八ヶ所霊場第1番札所 竺和山 一乗院 霊山寺。

2018年04月10日 | 徳島の古寺巡り





(2018.04.07訪問) 


大塚国際美術館に行こうとウチの奥さんが云うので行ってきました。
大和路号は鳴門市を目指して淡路島を素通り、鳴門の渦潮を眼下に瞬くうちに大塚国際美術館に到着。
世の名作絵画を陶板写真で再現、総て原寸大の作品を展示、展示数1000点を超えるそうです。

全部見るのは不可能とウチの奥さんに告げ、不審な眼差しをものともせず早々に大和路号は、
四国88カ所霊場第1番札所霊山寺に向かったと思ってください。せっかく四国路に来たんですからネ。





▼大塚国際美術館正面エントランス。







            ▼ついに着いたよ四国霊場第一番。







            [ 霊山寺 ]
            ●山号 竺和山 (じくわざん)
            ●院号 一乗院 (いちじょういん)
            ●寺号 霊山寺 (りょうぜんじ)
            ●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
            ●開山 行基 (ぎょうき)
            ●開創 天平年間 (729年~749年)
            ●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
            ●本尊 釈迦如来像
            ●四国88カ所霊場第1番札所
            ▲拝観料 朱印300円 駐車場 無料
            ▲徳島県鳴門市大麻町坂東塚鼻126 Tel.088-689-1111
            ▲ http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/01ryozenji/index.html






▼八十八カ所第一歩はこの山門から。







霊山寺縁起 (四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページから抄出) 
弘仁6年(815年)弘法大師が四国の東北から右廻りに巡教された際、この地で衆生の88の煩悩を浄化し、また衆生と自らの厄難を攘
はらって、心身の救済ができる霊場を開こうと37日間の修法をされた。その時仏法を説く一老師をたくさんの僧侶が取り囲み、熱心
に耳を傾けている霊感を得た。大師はその光景が天竺の霊鷲山で釈迦が説法をしていた情景と似ていると感じとり、インドの霊山を
倭国に移す意味で「竺和山霊山寺」と名づけられた。





▼取り敢えず左右の仁王さんにごアイサツ。    













▼山門を潜るとスグ左手に鐘楼。







▼鐘楼となりに多宝塔。塔形抜群の美形多宝塔、歴史経過の古色が塔の気品をいやが上にも盛り上げているようです。
 本尊五智如来像、応永年間(1394年~1428年)建立。







▼五智如来と書かれた多宝塔扁額。







▼小窓から覗いた内部。五智如来が祀られてますが、中尊大日さんは獅子に乗ってるのか、獅子は別なのかよく判りません。







            ▼テッペンに立派な宝珠がのる多宝塔の相輪。







▼多宝塔。

            





▼十三仏堂。全員石仏です。







            ▼修行中のお大師さん。







▼不動堂。







▼目の着色が中々リアルな石像お不動さん。







▼吊り灯籠で賑やかな本堂の内部。







▼天井の龍図。見る角度で表情が違うとと云われてるそうですが、龍は龍でした。作者は判りませんが中々迫力満点。







▼本堂内陣の奥正面が本尊がお入りのお厨子でしょう。







                 ▼本尊の絵姿。
                  実像像高14cmと伝わるらしいですが如何せん写真がありません。







▼放生池。







▼高級錦鯉らしいです。ジーッと睨まれました、相当挑発的な鯉でした。







▼不謹慎な鳩。右の童子とにらめっこ。







            ▼十三重石塔。







▼大師堂。







▼大師堂前面、お堂内へは入れません。







▼青空に映える宝珠。この宝珠を見上げて第1番札所霊山寺 オ シ マ イ







▼第1番札所朱印です。各札所敢えて参拝日付を入れないそうで、最終88番で日付を入れるとのことでした。
 ボクの場合打ち止めはいつになることやら。







チョット身構えて訪問した四国88カ所霊場第1番札所霊山寺でしたが、いつものお寺巡りと何ら変わることなく拝観。
同行二人の巡礼衣装の方が少なかったのは意外で、2番以降のお寺がどうか判りませんがここ霊山寺、意外にこじんまりとしたお寺です。
88カ所のお寺と云っても特に何かを感じるということもなかったボクの四国88カ所霊場訪問の第1歩でした。
お大師さんの空気感は巡礼を重ねる毎に増して来るのでしょうか。
せっかくです、次に2番札所日照山無量寿院極楽寺訪ねます。

霊山寺オシマイ。





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