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(2012.01.21訪問)
東に金剛生駒連峰の主峰金剛山が控えた和泉山系山懐にある松尾寺。郡山の松尾寺ほど著名ではないにしろ、
往時この地一帯は役行者小角さんや行基さん、空海さんの勢力圏、近隣古刹にも小角さんや行基さんの伝承
を残す古刹が多く法灯を灯し続け、南には空海さんの高野山が控えています。そんな松尾寺を訪ねました。
雨の中ですわ。
▼山門扁額。
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[ 松尾寺 ]
●山号 阿弥陀山(あみださん)
●寺号 松尾寺(まつおじ)
●宗派 天台宗 延暦寺末寺
●開基 役行者
●中興 泰澄大師
●創建 白鳳元年(672年)
●本尊 如意輪観音菩薩
松尾寺縁起 (松尾寺お寺パンフより抄載)
第39代弘文天皇の白鳳元年役行者の開基。行者がこの山中で修行中、楠の霊木で如意輪観音菩薩を刻み安置
したのが始まりです。その後越前の泰澄大師が入山、堂塔整備に力を注ぎました。寺史には平安初期、慈覚
大師円仁さんが薬師如来像を安置とありますが、今はありません。
▼参道入り口にお寺案内板。崩れかけた土塀の雰囲気にピッタリのいい感じ。昭和13年製の案内板。
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▼石標。
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▼参道入り口。
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▼参道。山門が見えてきましたよ。
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▼山門。非常に珍しい山門らしく、釘を一切使っていない建造物、三間重層の総楠造、本瓦葺。
楼上には文殊菩薩が祀られているそうです。宝永二年(1705年)建立。
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▼山門左右に金剛力士に替わる右に増長天立像。
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▼左に持国天立像。
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▼山門からの境内。決して広くはありませんが、整然と堂宇が並んでいます。
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▼念仏堂。
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▼寿老人堂。松尾寺は南海沿線七福神札所で寿老人をお祀りしています。
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▼寿老人堂神棚。寿老人は延命長寿を司る道教の神。松尾寺と道教の関わりは判りません。
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▼手水舎。
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▼本堂。
本尊 如意輪観音菩薩。
慶長7年(1602年)豊臣秀頼が四天王寺阿弥陀堂を寄進建立。裄行8間、梁行4間、入母屋造、本瓦葺。
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▼施願と書かれた本堂正面大きな扁額。
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▼鐘楼。梵鐘は貞享4年(1687年)の鋳造銘入り。
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▼ 鐘楼前に立つ伝教大師幼形像。
延暦寺末寺の印象は、唯一最澄さんのこの像のみ、ご本尊も真言系、空海さん伝承もあり、天台の香りがし
ません。宗派の絡みというのはボクたちにはなかなか理解し難いものがあるようです。
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▼三天堂。酒の神と云われる松尾明神、穀聚三天を祀っています。
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▼僧長瑜の碑。
信長高野山攻め時、全山焼き討ちにあったが、長瑜さんが寺宝などを避難させたといいます。
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▼不動堂。不動明王をお祀りしています。
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▼水の無い池に掛かる石橋。
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▼西国三十三カ寺めぐり。
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▼首堂(こうべどう).
源義経が一の谷合戦で戦死武士の首をこの地に送り、菩提を弔った言い伝えがあるそうです。
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▼フロクです。
松尾寺の大楠。樹高30m、幹周10m、樹齢約700年の天然記念物。
松尾寺の大楠といっても境内にはなく、バス停横に単独で堂々と立ち誇っています。
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翌日の天気予報も当たらない天気予報を信じたらエライ目に遭いました。オールくもりマーク、ところがお
寺に着いたとたんシトシト、山内を歩いているとザー、帰りはザーザー。からだはビショビショ。おかげで
今のどがイタイイタイ。当たらない方が悪いのか、傘を持たない方が悪いのか、一体どっちや!