土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

清水寺、やはり人気ナンバーワンのお寺です。

2015年07月07日 | 京都の古寺巡り



(2015.07.04訪問)


数回は訪ねている清水はんなんですが、御朱印をまだ戴いてなかったもんで、梅雨空の中訪ねました。
朝も九時を過ぎると人人人、にっちもさっちもゆかず、歩くのもままならず、聞こえるは極々近いあのお国のお言葉ば
かり。我が同朋の影きわめて薄く、ボクも彼の国に来たような錯覚を覚えつつ、一人静かに回りましたとさ。

CAUTION ! お天気のせいにはしませんが、相当酷い写真ばかり、呆れた方はパスして下さいネ。


▼梅雨空がうらめしいけれど、下から見上げてみました清水寺シンボルの三重塔。





[ 清水寺 ]
●山号 音羽山 (おとわさん)
●寺号 清水寺(きよみずでら)
●宗派 北法相宗 (きたほっそうしゅう) 大本山
●開基 坂上田村麻呂 (さかのうえたむらまろ)
●開山 延鎮上人 (えんちんしょうにん)
●創建 宝亀九年 (778年)
●本尊 十一面千手千眼観音菩薩立像 (秘仏)

▲拝観料 300円 御朱印300円。
▲拝観時間 6:00~18:00 閉門時間は季節、特別拝観等で時間変更があります、ご注意ください。
▲京都府京都市東山区清水一丁目294 電話 075-551-1234
▲http://www.kiyomizudera.or.jp/
▲平成六年 (1994年) ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」として登録。
▲西国三十三カ所観音霊場第十六番札所
 法然上人二十五霊跡第十三番札所
 神仏霊場巡拝の道第百十七番札所
▲JR京都駅から市バス206系統 北大路バスターミナルゆき、100系統清水寺祇園 銀閣寺ゆきで「五条坂」下車、徒歩10分
 京阪電鉄「祇園四条」駅から市バス207系統 東福寺・九条車庫ゆきで「清水道」下車、徒歩10分
 京阪電鉄「清水五条」駅から徒歩約25分
 京阪電鉄「七条」駅から市バス206系統 北大路バスターミナルゆきで「五条坂」下車、徒歩10分
  

▼清水道の今朝の人いきれ。観光客は、晴れても曇りでも雨すらも、関係ないんです。





清水寺縁起 (清水寺HPから抄出)
音羽山清水寺は、宝亀九年(778年)大和子島寺の延鎮上人によって開創されました。
清水寺縁起によると、延鎮は霊夢
をうけ清泉をもとめて音羽山麓にある滝にたどり着きました。そこで草庵をむすび、練行中の行叡居士と出会ったの
です。行叡居士は延鎮に霊木を授け、千手観音像を奉刻し観音霊地を護持するよう遺命を託すや否や、姿を消してしま
いました。行叡は観音の化身であると悟った延鎮は、千手観音を刻んで草庵と観音霊地の山を守っていました。二年後
宝亀十一年(780年)坂上田村麻呂が妻の安産のため、鹿を求め音羽山に入りそして草庵にたどり着き、延鎮と出会いま
した。田村麻呂は延鎮に鹿狩りに上山した旨を話すと、観音霊地での殺生を戒められ、観世音菩薩の教えを諭され感銘
を受けた田村麻呂は、清滝の霊験、観世音菩薩の功徳を妻に語り、共々深く仏法に帰依、自らの邸宅を仏殿に寄進し、
十一面千手観世音菩薩を御本尊として安置しました。


▼仁王門(重文)。清水道を上がりきると目の前に朱色のシンボル、堂々の楼門。
 楼門様、三間一戸、12脚門、入母屋造、檜皮葺。初層両脇阿吽仁王像。
 応仁の乱で焼失、15世紀末に再建。



手前の狛犬に注目! どちらも阿形ですね、珍しいですね。



▼藤原行成筆と伝わる扁額。





        ▼那羅延堅固王(ならえんけんごおう)阿形仁王さん。





        ▼密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)吽形仁王さん。
         両像とも像高約365cm、檜寄木造、玉眼、鎌倉時代。

 

清水はん、仁王さんをこんなにガードしてどうしはりますのん。仁王さん身動き出きまへんし責任果たせまへんがな。



▼今は飾り門の西門(重文)。ガード柵で近寄れません。寛永八年(1631年)再建。





▼参道。





▼鐘楼。





▼随求堂。
 塔頭慈心院の本堂で、享保三年(1718年)再建。衆生の願い求めに随って叶えてくれるという大功徳をもつ大随求菩薩
(だいずいぐぼさつ)を本尊(秘仏)としてお祀りしています。





        ▼三重塔(重文)。本尊 大日如来坐像。塔高約31m、本瓦葺。
         承和十四年(847年)創建。寛永九年(1632年)再建。





▼三重塔の彩色復元。グレート! 細部まで見事に復元されています
 昭和六十二年(1987年)解体修理、総丹塗りとともに、桃山様式を示す極彩色文様を復元。





▼経堂(重文)。本尊 釈迦三尊。桁行五間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺。寛永十年(1633年)再建。





▼開山堂(重文)。田村堂、桁行三間、梁間三間、入母屋造、檜皮葺。寛永十年(1633年)再建。
 坂上田村麻呂夫妻像、開基行叡居士、開山延鎮上人を奉祀しています。





▼轟門。覆屋でスッポリ、現在鋭意修復中。





        ▼どういう性格か知ってみたい藤。





        ▼いきなり本堂(国宝)の外陣、人人人……、一瞬の隙シャッターです。
         本尊 十一面千手千眼観音菩薩立像 (秘仏) 
         西国三十三所観音霊場第十六番札所。





▼奥之院から撮った本堂(国宝)。舞台が落ちないか心配です。            
 桁行36m、梁間30m、棟高18m、寄棟造、檜皮葺。寛永十年(1633年)再建。









▼錦雲渓の急な崖に、巨大な欅の柱を並べ、釘を一本も使わずに組み上げ舞台を支えています。

            



▼舞台から見た錦雲渓。音羽の滝が見えます。

                    



▼新装の子安の塔もなんとか。





                    



▼縁結びでお馴染み、地主神社。





▼鋭意解体修理中の奥之院。





▼解体修理の現場をちょっと覗いてみました。

                   



▼奥之院の真下に音羽の滝が流れています。





▼弁天社。池中に弁財天のお社、石橋が絵になっています。





▼中興堂。清水寺中興開山大西良慶和上の御霊屋。





▼春日社(重文)。春日大明神を勧請して祀った鎮守堂。





▼北総門(重文)。本坊、塔頭成就院への門、三間一戸の薬医門、切妻造、本瓦葺。寛永八~十六年(1631~39年)再建。





▼千体石仏群。成就院参道の右手に様々な石仏が立ち並んでいます。京都市民から寺に運び込まれたものです。





        錦雲渓を隔てた丘の上に明治に移築された子安塔へ行ってみましょう。

        ▼三重塔(重文)。通称子安の塔、塔高15m、檜皮葺。
         創建は詳らかにあらず。明応九年(1500年)再建。
         本尊 子安観音(千手観音)古来安産の祈願塔として有名。





▼扁額です。





▼子安の塔から見た本堂舞台。何処から見ても人人人。





▼陸奥蝦夷の首長、阿弖流為(アテルイ)と母禮(モレ)の碑。
 征夷大将軍でも時の為政者には勝てない、哀しい物語があるんです。





▼西国三十三カ所観音霊場第十六番札所のご朱印です。





イヤラシい雨の中、我ながらご苦労はんと言いとおす今日の清水はんでした。

西国三十三カ所観音霊場中、未朱印の古刹六ヵ寺に。未訪問二ヵ寺、未朱印四ヵ寺なんです。
問題は未朱印の施福寺と上醍醐寺。この二ヵ寺は明らかに登山、なんとかズルが出来ないか思案中。
残り青岸渡寺、葛井寺は問題ないでしょう。
未訪問は第三十二観音正寺、このお寺も登山の公算大と聞きます。
第三十三華厳寺、このお寺は結願寺、最後にとっておきます。
と云う訳でなんとか今年中には結願したいと思っとりますがさてさて……。




↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿