土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

等持院庭園は、夢窓国師作庭の三大名園の一つ。

2012年10月11日 | 京都の古寺巡り


(2012.10.07訪問)

龍安寺からきぬかけの路を挟んで5~6分のところ、等持院へ向かいます。
その前にきぬかけの路沿いのカフェ山猫軒さんで、龍安寺の石庭の謎に迫ろうとコーヒーをいただきながら
考えてみようと思いましたが、無駄な努力なので止めました。コーヒーでおなかがふくれたところでイザ!
天下の不人気、足利尊氏の足利将軍家菩提寺等持院は、 夢窓国師作庭の天下の名庭園を誇っています。

▼庭を前にして……。




[ 等持院 ]
●山号 萬年山(まんねんざん)
●寺号 等持院(とうじいん)
●宗派 臨済宗天龍寺派
●開基 足利尊氏
●開山 夢窓国師(むそうこくし)
●開創 暦応四年(1341年)
●本尊 釈迦牟尼仏

等持院縁起
暦応四年(1341年) 室町将軍足利尊氏が夢窓国師を開山として開創。当初二条高倉にあって等持寺と称した。
二年後現在地に別院北等持寺を建てた。その後尊氏が没するとこの寺に葬り、寺名を等持院と改めたが、応
仁の乱で等持寺が焼失し、等持院が本寺となり足利家歴代の廟所となる。足利歴代将軍の木像が霊光殿に安
置されている。

▼総門。




▼参道をしばらく行くと急に広まった処に出ます。




▼中門です。




▼中門からスグ、堂々の庫裡が迎えてくれます。




▼庫裡から廊下伝いに書院があります。




▼達磨さん。
書院廊下の突き当たり方丈西端にどこかで見たと思ったら、そうそう天龍寺でした。描いた僧侶は違います
が、天龍寺式祖師像でしょうネ。




▼書院から見る庭園。
方丈と書院の前に広がる庭園は、夢窓国師の作庭と伝えられる池泉回遊式庭園で、芙蓉池と心字池を中心に
東庭と西庭に分けられています。書院でお茶をいただきながら庭園を眺め、時としてお庭に下りて池を巡り、
ゆるりと小道を散策するのも一興、しばし喧噪を忘れひとときの静寂に浸ってみるのもこれまた心身のいい
お薬ではないでしょうか。




▼方丈。現在の方丈は元和二年(1616年)福島正則が妙心寺塔頭海福院から移築したものだそうです。
今、ここ方丈で寺宝展をやってます。書画と軸が中心ですが、室町文化の一端を見ることが出来ます。




▼方丈前庭。




▼方丈前庭から方丈門。




▼外から見る方丈門。




▼書院前の芙蓉池です。さて、書院からお庭に下りてお庭を歩きましょうか。




▼芙蓉池左の高台に茶室清漣亭。
貴人重視の茶室、義政好みの茶室形と云われているらしいですが定かではないそうです。




▼清漣亭の横の蹲。司馬温公形と云われる蹲、でこぼこの石に溜り水穴をあけたものを云うそうです。




▼心字池の青もみじ。




▼少し角度を変えて芙蓉池。




▼秋の気配が深まりつつあるようです。




▼足利尊氏墓と伝わる宝篋印塔。




▼陽に透けてキラキラの穂波はもう少し。




▼芙蓉池。




▼鐘楼。




▼鐘楼柱の飾り彫り。象と思うんですが。




等持院夢窓国師作と伝わる庭園は訪れる人も少なく、ゆっくりとお庭散策が出来ました。今は季節と樹叢の
端境期、中秋から晩秋にかけて錦秋の色濃く、黄や橙から赤、朱の色に染まる頃のこのお寺も間違いなく訪
れる人々で溢れることでしょう。


▼オマケ
出町の高野川と賀茂川の出合うところ。四時頃です。それでは帰ります。






↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ




最新の画像もっと見る

コメントを投稿