土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

狸谷山不動院、名のとおりお狸さんがイッパイいます。

2013年01月22日 | 京都の古寺巡り


(2013.01.20訪問)

先週に続き、今週も洛北にやってまいりました。叡電一乗寺から約20分、恐怖の250段前につきます。
このお寺には、やたらお狸さんがいます。 本尊咤怒鬼不動明王のタヌキからのキャラ化と聞きました。いき
なりお狸に迎えられて一瞬、信楽京都出張所かなと思ったほど、ウソです。

▼本殿。なんとなんと清水さんとソックリ。さては狸が…。




●山号 狸谷山 (たぬきだにさん)
●寺号 狸谷山不動院 (たぬきだにさんふどういん)
●宗派 真言宗修験道大本山
●開基 木食上人正禅 (もくじきしょうにんしょうぜん)
●開創 享保三年 (1718年)
●本尊 咤怒鬼(タヌキ)不動明王

狸谷山不動院縁起 (狸谷山不動院HPより抄出)
ご本尊不動明王は平安京の城郭東北隅に鬼門守護として、桓武天皇勅願により祭祀されたもので、以来タヌ
キ (咤怒鬼) 不動明王として悪鬼退散の霊験著しく、鎌倉時代建長年間 (1249年) に洞窟に安置され、公家殿
上人をはじめ、都人の尊崇の的であった。慶長九年 (1604年) には剣豪宮本武蔵が滝に打たれて修行を続け、
己に克つ不動心を感得し、享保三年 (1718年) 木食上人正禅が現内陣で洞窟を改修、十七年間参籠し菩提心
の開発に努め、狸谷修験者の先駆となる。しかし明治の廃仏毀釈で次第に荒廃。昭和十九年 (1944年) 大僧
正亮栄和尚が入山「修験道大本山一乗寺狸谷山不動院」として寺法を制定、狸谷山開山第一世貫主として、
自ら宗派を超えた寺院を再興したのである。

▼参道入り口。




▼すぐ左に交通安全自動車祈祷殿、早い話がクルマお祓い所。




▼境内案内図。




▼舗装道の突き当たりに立派な寺標。




▼一瞬、ここは信楽か? 一帯お狸さんでイッパイ。




▼和田君、今年こそ頼んまっせ。憂傷にならんよう。




▼さて、ここからが参道本番。250段が待ってます。




▼いきなり弁天さんのお迎え。




▼少し上ると空海さんもお待ちです。




▼迎え大師像。




▼また少し上ると、七福神さんとお狸さんが「よう来たな」。




▼光明殿。空海さんをお祀りしています。




▼光明殿扁額。




▼光明殿本尊弘法大師空海さん。




▼マーダマダつづくよ~い~しだんはアアア~




▼見えてまいりましたヨ本堂の懸造。




▼着いたと思ったら、ここはまだ206段目。




▼唯一の平坦なところ。黒鳥居はなんか良く判りません。




▼手水舎です。




▼これが噂のソックリ本堂。




▼本堂の懸造。




▼本堂へ上る最後の42段、男厄坂です。上り切ったら全250段征服。




▼本堂舞台。御本家よりも狭いですが、願掛けの厄除札やおみくじが所狭しと括られています。




▼狸谷山と書かれた扁額。




▼おりしもご祈祷の真っ最中。願主は女の方が四人でした。奥のご本尊が不動明王、眼の光見えます?




▼本堂から向かいの丘、石仏がズラリ。石垣がユニーク。




▼これが石垣のアップ。




▼神変大菩薩窟。奥に神変大菩薩役行者小角さんが祀られています。




▼神変大菩薩役行者小角さん。これでは祀られているとは云えませんネ。




▼女厄坂33段を下ります。普通は女性専用の上り口。




▼不動明王滝拝殿。




▼窟にお不動さんが祀られています。見えませんが糸のような滝が落ちています。




▼頭から滝に打たれるお不動さん。見えませんね滝。




▼宮本武蔵修行の滝と刻された石碑。



吉岡一門との決闘前にこの滝に打たれ利剣の極意を感得、悠然と山を下りた武蔵は決闘地一乗寺下り松で勝
利したのでした。


▼三社明神のスリムなお社。衣食住の神三神をお祀りしています。
祭神は玉姫大明神、清隆大明神、白玉折木大明神。




▼梁や木鼻は彫刻で彩られています。これがまた見事なんです。




▼お堂周りにはお狸さんがイッパイ。左奥と右奥の方は誰でしょう、ちょっと気になりません?




▼ここにもお狸さんがイッパイ。




▼境内巡りが終わって、奥之院へと上りかけましたが…。




▼こんな道です。



20mほど行きましたがコワイので気を取り直して止めました。
この道は東山三十六峰第八番目瓜生山 (標高294m) への登山道。三十六童子像を辿って瓜生山頂へ行き着く
そうです。


▼今日はこれで帰りますわ。




▼石段脇に懐かしい名前発見! 浪花千栄子さんの石柱もありました。




▼オマケ 出町柳の高野川と賀茂川の出会うところ。二時半頃です。








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1 コメント

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【Hello KYOTO】ブログリンク掲載のお願い (Hello KYOTO事務局)
2016-02-12 17:58:17
「土曜日は古寺を歩こう。」管理者さま

突然の書き込み失礼いたします。
Hello KYOTO事務局と申します。

京都市とエイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社が共同で開発している「Hello KYOTO」と言うスマートフォンアプリがございます。

http://kyoto-city.avex.jp/

このたび、さまざまなブロガーさんのブログより秀逸な記事を掲載されている方をピックアップし、Googleマップ上に登録した拠点にて紹介させて頂くと言う企画を始めさせていただきました。
こちらのコーナーにて「土曜日は古寺を歩こう。」の記事を我々のアプリで紹介させて頂こうと思い、アプリ上の「Walking MAP」よりこちらのページにリンクさせて頂いております。

問題がございましたらリンクを削除させて頂きますので、お気軽にお申し出ください。
※お手数ですがウェブサイトまたはアプリ内の「お問い合わせ」からご連絡頂けますと助かります。

それでは、何卒よろしくお願いいたします。
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