土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

信貴山雄岳頂上、天空の空鉢護法堂から、地上の劍鎧護法堂へ。

2012年10月18日 | 奈良の古寺巡り


(2012.10.13訪問)

大般若経転読祈祷で気分スッキリしたところで、信貴山雄岳山頂の空鉢護法堂「くうはつごほうどう」へ
お水をお供えに。急な参道らしく気は滅入りますが行く気マンマン。

空鉢護法堂 (朝護孫子寺HPより抄出)
命蓮上人が竜王の教えを蒙り、信貴山縁起絵巻 「飛倉の巻」の如く、空鉢を飛ばして倉を飛び返らせ、驚き
嘆く長者に慈悲の心を諭して福徳を授けたという出来事に由来します。山頂に竜王の祠を建てて以来、多く
の参詣者から、「一願成就」の霊験あらたかな守護神として信仰されております。山道は険しいものの、途
中に信貴山城址と行者の篭堂星祭り本尊があり、また空鉢護法堂からの眺めはたいへん素晴らしいものです。

▼空鉢護法堂へお水を運ぶ同志発見! 左の手にご注目。




▼水屋の奥にポットがズラリ。写真のような張り紙があります。




▼このポットにお水を入れました。さて天空の護法堂へイザ。




▼多宝塔の横から道は天空へ。いよいよ大嫌いな石段参道のはじまりです。




▼曲がりくねった参道がつづきます。




▼こんな感じで参道がつづきます。




▼まだまだつづきます。




▼いよいよ赤鳥居が出てまいりました。見えます? 参道真ん中のボクが運んでいるポット。




▼ズーッと赤鳥居がつづきます。




▼いよいよ山頂です。奥に見える石段の先に護法堂があります。毘沙門天のご加護か、何とか無事山頂到着。




▼信貴山雄岳山頂、空鉢護法堂、鳥居と拝殿と本殿です。なにぶん狭い空間全景が撮れません。




▼拝殿奥にかすかに御神鏡見えます?




▼すべて石造の空鉢護法堂本殿です。本殿を中心に石造鳥居や石造小社がギッシリ囲んでいます。




▼空鉢護法堂展望台から見た大阪方面ですがどの辺りかは判りませんです。




▼護法堂からスグのところ、信貴山城址の碑。奈良の敵、夢と散った松永弾正最後の城跡。




天空の護法堂はこれにてオシマイ。
地上の護法堂を訪ねる前に弁財天の滝に向かいます。
山内唯一の滝行場だそうですが、今は渇水期、ほとんど水はありませんでした。

▼塔頭玉蔵院前を下り分岐を右に、滝道につづき約10分ほどで到着。




▼相当寂しいところですが行場と云うイメージは何となく感じますが、今は行場としては使われていないよ
うです。




▼小さなお堂に弁財天が祀られています。




▼落差約5m、これが今の弁財天の滝。しょぼい水量ですが、季節によってはもう少し迫力があるそうです。




▼上の岩場には不動明王が祀られています。




弁財天の滝はこれにてオシマイ。
それでは今日の最終訪問、地上の護法堂、剱鎧護法堂 (けんがいごほうどう) を訪ねましょう。

剱鎧護法堂 (朝護孫子寺HPより抄出)
今から約1000年前、醍醐天皇が重い病にかかられた時、命蓮上人が勅命により毘沙門天王に病気平癒の祈願
をされました。数日後、加持満願の日、剱鎧護法の使者が天皇の枕元に出現されて、霊感を授けられると忽
ち天皇の病は癒され心安らかになられました。そこで、この地に剱鎧護法を「病気平癒」の守り本尊として、
祀られ日夜勤行されました。以来、無病息災、病気全快の霊験あらたかな神として篤く信仰されています。

▼シンボル大寅から少し下ったところに、剱鎧護法すぐそこの石柱が。参道入り口鳥居をくぐると、約3分。




▼参道です。




▼もう着きました。




▼剱鎧護法堂の拝殿です。阿吽の獅子がしっかり守っています。




▼拝殿と本殿を繋ぐ天井に並ぶ吊り灯籠です。キンピカの中で仄かな灯りが今日最後の荘厳です。



地上の護法堂これにてオシマイ。

「一願成就」と「病気平癒」の神が毘沙門天と習合のお寺、加えて聖徳太子戦勝祈願、祈りのお寺朝護孫子
寺はやたら鳥居が多いのが印象的。本地垂迹とは云わないまでも神仏調和と云う美しい形が、このお寺が広
く信仰されている証なんでしょうネ。

フロクです。
▼開運橋から見た信貴大橋。信貴生駒スカイラインを抜けるとこの橋に着きます。
帰りは左へ真っすぐR25で大阪へ。




▼朝護孫子寺へ向かう途中、信貴生駒スカイラインから大阪方面パノラマ。



朝護孫子寺オシマイ、長々とありがとうございました。


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