goo blog サービス終了のお知らせ 

土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

中山寺、四百数十年ぶりのお目見え。

2017年01月04日 | 兵庫の古寺巡り
我家の菩提寺中山寺の五重塔が再建されました。四百数十年ぶりです。
元旦に初詣と墓参をかねて、デビューの姿を見てきました。
珍しい濃紺の彩色、青空の中での濃紺の塔は見事な映えを見せています。



            ▼紺色のデビュー





















            塔高28.266m。




            ▼相輪。







            ▼こんな彩色です。







↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
神社・お寺巡り ブログランキングへ

弘誓寺、宇土の観音さんとして人気のお寺だそうです。

2016年11月24日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.20訪問)


錦繍彩り残る文保寺から東へ約5キロ、JR福知山線篠山口駅を挟んで清瀧山弘誓寺があります。このお寺決して紅葉が売りのお寺で
はなく、古くから宇土の観音さんとして人気が高く病気封除のご利益絶大、信仰アツイお寺だそうなんで、迷車大和路号のアホナビ
のアホが治るように早速観音さんに会いに行くことに、紅葉の代わりにもの凄い黄葉がありました。




▼一日中……。

 




[ 弘誓寺 ]
●山号 清瀧山 (せいりゅうざん)
●寺号 弘誓寺 (ぐぜいじ)
●宗派 曹洞宗 (そうとうしゅう)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●創建 伝 大化年間 (645年前後)
●本尊 聖観世音菩薩 (絶対秘仏) 
▲兵庫県篠山市宇土611 電話 079-594-0039
▲拝観料 無料 朱印300円
▲拝観時間 自由
▲JR福知山線「篠山口駅」からバス「宇土観音」下車 徒歩約15分
 舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」から約10分




▼参道口。






弘誓寺縁起 (篠山市観光情報HPから抄出)
「うどかんのん」「宇土の観音さん」として親しまれているお寺です。
大化、白雉年間に法道仙人によって開かれ、天地山極楽寺と
言われていたとされています。背景の山は槙が峰の頂上で、「槙が峰千軒坊」と言われ、多くのお堂が建ち並んでいたとされますが、
寿永三年(1184年)平家を追う源氏の軍により全山焼失。ご本尊は滝に難をのがれて無事であったので再建され、文明五年(1473年)
曹洞宗に改宗、清瀧山弘誓寺(せいりゅうざんぐぜいじ)と寺名を改められました。





▼青苔に彩られた参道石段、






            ▼左側に建つ寺号石柱。






            ▼参道石段横にこんなユニークな石灯籠。






▼山門。三間一戸、八脚門、切妻造、本瓦葺、安政五年(1858年)建立。両脇に金剛力士が安置されています。







▼扁額は全く読めません。






            ▼両脇格子の前に大草履、大草鞋がドッサリ奉納。






遺憾ともし難し上の格子、仁王さんの脚のみ写真は初めてダー。

▼阿形さんの脚。







▼吽形さんの脚。






            ▼境内に一歩踏み込むと、存在感あり過ぎの大銀杏が眼前に。



「樹齢ハッキリ分かりませんが300年ぐらいと違いますか」「樹高ハッキリ分かりません」お寺のお姉さんのお話でした。
 それにしても見事な弘誓寺シンボルタワー、大銀杏です。




▼向こうに見えるのは本堂の屋根。






            ▼かなりの像高の延命地蔵。






▼本堂です。桁裄五間、宝形造、入母屋造、檜皮葺、一間向拝付。







        





▼本堂正面のガラス戸は閉められていましたが、お寺のお姉さんが開けてくれました。







▼向拝先の龍の彫り物。中井権次一統の作ではないらしいです。



参考:篠山市内には同名の弘誓寺がもう一つあり、こちらのお寺の彫刻類は中井権次一統の作が残ってるそうです。





▼右向拝柱の木鼻は阿形象と阿形獅子。







▼左向拝柱の木鼻は吽形象と吽形獅子。







▼堂内です。







▼内陣。







▼扁額神通力が力をくれそうですネ。






            ▼本尊聖観世音菩薩はこのお厨子の中で参拝者の安穏を願っているそうです。
             とにかく絶対秘仏で、三代前の住職以来この本尊を拝んだ人はいないそうです。






▼内陣の荘厳と凄い天蓋。







▼本堂から境内、やはり大銀杏が正面にドカンと。







▼本堂。







▼大銀杏と山門。

      





▼境内から裏山槙が峰の麓に綾錦、紅葉の色見本のようで、黄から赤きれいです。このお寺で唯一目に付いた紅葉でした。

 





▼鐘楼。







▼本堂左の平和堂。お姉さん曰く、位牌堂です。







▼正面に本尊阿弥陀如来坐像、須弥壇奥に位牌がズラリ。

             



            ▼本尊阿弥陀如来坐像。
             由緒仏師は不祥ですが、相当古い感覚ですが平安期の作と聞きました。






▼多宝塔。祈りと閑寂の空間に一際容姿端麗の塔が目をひきます。昭和十八年 (1943年) 建立。本尊大日如来坐像。

























▼庫裏。こちらでご朱印をいただきます。







▼ご朱印です。大銀杏の落ち葉に置いてみました。






「霧はフルフル小雨が煙る」一日中これでは写真も映えず、気も晴れず、観音さんにも会ず、特大銀杏の黄も映えずの「ず」ずくしの
一日でした。取り敢えず今日はもう帰ります。

ハ ン セ イ ! 写真が映えないのを天気のせいにしてはいけませんね。





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

文保寺、丹波篠山もみじ三山の一つです。

2016年11月21日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.20訪問)


紅葉巡りが目的に非ずとはいえ、この時節なんと云ってもの錦秋の候、訪ねる古刹に色を添える赤の世界はやはり華やぐもの。
まだまだ盛秋の主役で錦繍の彩り盛況なところと、季節の誘いが秋の華やぎから冬の静寂へと、訪ねる古刹も色とりどり。今週はど
こを訪ねるか迷車大和路号のアホナビと相談の結果、丹波篠山もみじ三山の一寺、文保寺を訪ねることに話は一致はしましたが……。




▼仁王門。重厚かつ堂々の仁王門です。
 重層楼門、三間一戸、八脚門、入母屋造、銅板葺。初層両端に金剛力士を安置。
 元中二年(1385年)鎌倉建長寺の楼門を模して建立。明智光秀丹波攻めで焼失後、現在の楼門は天正末期に建立。






[ 文保寺 ]
●山号 松尾山 (しょうびさん)
●寺号 文保寺 (ぶんぽうじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●創建 伝 大化元年 (645年)
●本尊 聖観世音菩薩 
▲兵庫県篠山市味間南1097 電話079-594-0073 & 079-594-0117
▲拝観料 境内自由 11月紅葉期のみ志納金200円 朱印300円
▲拝観時間 不祥
▲JR福知山線「篠山口駅」から車約7分
 舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」から約7分




▼左奥の間の金剛力士吽形像。本来右奥の間にいる阿形さんは今、仏像修理所に出張中です。






文保寺縁起 (文保寺HPから抄出)
法道仙人開基で、仙人自作の聖観世音菩薩を本尊として安置し、かっては聖備山長流寺(しょうびざんちょうりゅうじ)と称されてい
ました。法道仙人は、印度より中国を経て日本に仏教を伝えたと云われ、瀬戸内海を経て加古川上流域の播磨、丹波地方を中心に二
百ヵ寺以上の山岳寺院を開かれております。当寺は、最盛期には堂舎二十一坊を数えた、元禄六年(1693年)の寺社改帳には、五院十
六坊があったと記されています。天暦の乱(947年)で堂宇伽藍悉く焼失し荒廃。正和年間(1312~1317年)慈覚大師作千手観世音菩薩
を安置し再興。文保年間(1317~1319年)宝鏡寺の宮門跡一品親王真筆の勅額を下賜されて以後「文保寺」と称します。
その後堂宇伽藍も復興、しかし天正年間(1573~1592年)に明智光秀の丹波攻めで、再び全山悉く灰燼に帰しましたが江戸時代中期
に復興。現在は真如院、大勝院、観明院の塔頭寺院があります。
 




▼仁王門から境内を見ます。鳥居が建ってますネ、味間地区の鎮守社二村神社の参道口です。







▼仁王門どこから見ても重厚さは変わりませんネ。






丹波篠山もみじ三山の一、文保寺の紅葉期待出来るかな?
入山受付のお母さんの「一週間前やったらネ、惜しかったネ」慰めかなんだかよく分らないお言葉に少々ガックリ!

▼ここから参道の始まりです。    







▼参道脇の残り紅葉。        



















▼まさに散りモミジの道。      






            ▼まだ青い葉が残ってるようですが。   






▼上に行く程、残り紅葉が頑張っているようです。







▼本堂への石段です。







▼手水舎です。







▼オシャレな石の手水鉢。水口とチョット合っていませんネ、惜しい!







▼本堂です。            
 桁裄五間、梁間五間、宝形造、銅板葺、一間唐破風向拝付。江戸中期に復興再建。
 外廊濡れ縁は新しく再築されたもののようで、古色に馴染んでいません。













▼本堂正面の扉は施錠され堂内を窺うことは出来ません。







▼向拝と扉三面には素晴らしい装飾彫刻、丹波の名彫物師、中井権次一統六代目橘正貞の作品を見ることができます。







▼唐破風先端の鳳凰、精悍です。







▼虹梁には凄いポーズの龍。その上には獅子の親子でしょうか五頭が遊んでいるように見えます。とにかく細かい彫技です。







▼右向拝柱の木鼻、阿形龍と吽形獅子。







▼左向拝柱の木鼻、吽形龍と阿形獅子。







▼この高粱の曲線美、凄いですネ。







▼唐破風向拝垂木の手鋏み。      













▼本堂正面扉の透かし彫り。      













▼本堂正面脇扉の透かし彫り。     









丹波地方には中井権次一統の素晴らしい彫刻が数多く残されているそうで、この彫刻巡りをするのも一興かと。





▼本堂内陣。(写真は文保寺HPから借用しました)







▼本堂側面です。

              





▼本堂屋根宝形露盤を通して見る裏山、今日はズーッとこういう感じで霧が降りています、時にパラパラと。

 





▼本堂横の銀杏の大木。







▼鐘楼。







▼境内を見下ろしますとグラデーションがきれいです。







▼黄色の絨毯。

             




            ▼開基法道仙人の供養法塔。






▼咽び泣いているようです。







▼元来た参道を戻ります。







▼仰ぎ見れば……。







▼寺務所塔頭の観明院。ここでご朱印をいただきます。







▼ご朱印です。せめてものモミジ寺、濡れ落ち葉に置きました。なんかミジメー! 






お寺のお母さんの「一週間前やったらネ、惜しかったネ」の言葉通り、文保寺の紅葉はまもなくお仕舞。参道には紅葉の華やかな後
の散り落ち葉が、間もなくやって来る冬の足音を待ちつつ朽ちてゆくのでしょう。 あ な わ び し





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

門戸厄神、名は東光寺、厄除け祈願で余りにも有名。

2016年11月10日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.05訪問)


方廣寺から南へ約30キロ余、西宮市六甲山系の山麓、門戸厄神東光寺を訪ねます。
方廣寺から現地までの時間と、付近をウロウロしてお寺を発見するまでの時間があまり変わらないアホらしさ。
またまた迷車大和路号のアホナビにやられたと思ったのですが……、
付近は山裾と云うことで坂道ばかリ、細い小さい道が入組んで、行けども行けども着きません。
お寺の受付でそのことをお話しすると「そうですねん、みなさん迷われます。どの社のナビでもマトモに来られた方はいらっしゃら
ないのですわ」市内のそんな場所に門戸厄神東光寺はあります。
皆さん門戸厄神へは阪急電車で行きましょう。



▼中楼門。ウン?厄除け神社?






[ 門戸厄神 ]
●山号 松泰山 (しょうたいざん)
●寺号 東光寺 (とうこうじ) 愛称 門戸厄神 (もんどやくじん)
●宗派 高野山真言宗別格本山 (こうやさんしんごんしゅう)
●開基 嵯峨天皇 (さがてんのう)
●開山 弘法大師空海 (こうぼうだいしくうかい)
●創建 天長六年 (829年)
●本尊 薬師瑠璃光如来 
▲兵庫県西宮市門戸西町2-26 TEL 079-851-0268
▲拝観料 400円 朱印300円
▲拝観時間 不祥
▲http://mondoyakujin.or.jp
▲西国薬師霊場第二十番札所 西国愛染十七霊場第ニ番札所 摂津国八十八箇所第七十六番札所
▲阪急電鉄今津線「門戸厄神駅」下車北西へ約700m
 クルマの場合はナビでも到着が難しいので気をつけて来て下さいとお寺の方が云ってます




▼門戸厄神正門なんですが、門はありません。






門戸厄神東光寺縁起 (門戸厄神HPから抄出)
嵯峨天皇四十一才厄年の時、愛染明王と不動明王が一体の仏が魔障逃散させる夢を感得。弘法大師に告知、大師は愛染明王と不動明
王一体の明王像を三体刻し、その一体が東光寺に伝わる厄神明王です。その姿が厄除護符に描かれ天下流布。その後戦国時代兵火で
東光寺堂宇伽藍総てが焼失。にもかかわらず焼跡から厄神明王が厳然と佇立しているのが発見され、その霊力に信者は日増しに増え、
その威徳を慕って当寺を訪れる人は今日に続いています。




▼厄除け寺院には必ずこれがあります。四十二段の男厄坂。







▼男坂上った所に表門。阪神淡路大震災で全壊し再建されました。







▼開運社と書かれた表門扁額。







表門左右に二神が祀られていますがいずれもお名前不祥。

▼下向きに矢を構えた右神。







▼上向きに矢お構えた左神。







▼表門を潜ると目の前に朱色鮮やかな中楼門。上層に楼観を構えています。







▼こういう様式を見るとどうしてもお寺に見えないのはボクだけかナ。







▼中楼門への石段。左右で三十三段の女厄坂。







▼格子の絵天井から厄神明王と書かれた、径1m以上はありそうなデッカイ提灯が吊るされています。







▼楼門を潜るとお堂がトコロ狭しと軒を寄せ合ってます。







▼真っ先に厄神堂にお参り。愛染明王と不動明王が一体となった厄神明王が本尊 (秘仏)
 厄除け開運諸願成就の祈祷が行われているお堂です。







▼厄神堂扁額。

 





▼厄神堂正面です。

               




▼薬師堂。本尊薬師瑠璃光如来。

 





▼大黒堂、愛染堂。商売繁盛の大黒天と縁結びの愛染明王をお祀りしています。一堂二本尊、効率のイイお堂ですネ。







▼扁額は大黒天になってます。







▼お堂正面です。







▼延命魂 (根)。高野山金剛峰寺から貰った樹齢八百年、樹高六十米の杉霊木の根っこ。
 病気平癒や延命のご利益があるのでドンドンさわりましょう。

             





▼祈願かえる。言わずもがな!







▼大師堂。弘法大師空海さんをお祀り。







▼大師堂の扁額。






            ▼南無大師遍照金剛。






▼不動堂。本尊不動明王。会館みたいな感じの建物ですが、お堂らしいです。







▼不動堂扁額。







▼稲荷社。正一位高安稲荷明神と扁額にあります。







▼稲荷社本殿。







▼厄神堂の真裏の奥の院。正面に石鳥居があり建物は流れ造りのお社、間違いなく神社ですね。






            ▼奥の院のトナリにお不動さんと滝。






▼境内には小さいながら庭園もあり、立派な臥龍松が枝を伸ばしています。







▼人形供養の人形がズラリ。東光寺では、毎年十一月十九日人形供養が行われているそうです。
 こうして大量に並べられると余り気持ちのいいものではないですネ。







▼北門です。こちらからミニ八十八カ所巡りのコースがあります。







▼南門。







▼最後に中楼門の楼観を見納めて門戸厄神東光寺オシマイ。







▼ご朱印です。







東光寺は空海さんが彫った厄神明王三躰のウチ一躰を奉安するお寺で、現存はこのお寺の一躰のみと云うありがたい厄神堂の本尊。
今日は残念ながら、お堂と云うお堂は総て扉が閉まり、堂内を窺うことすら出来ません。厄除け本尊の有り難みは一切感じることの
ない門戸厄神でした。有り難みを感じるのは気持ちの持ちようかナ。





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ

方廣寺、黄檗禅刹ですが、真っ白で可愛い山門には驚きです。

2016年11月07日 | 兵庫の古寺巡り





(2016.11.05訪問)


刈り取られた田圃の間を縫うように細い県道が続く里山風景の中を、迷車大和路号はお得意チンタラペースで走っています。三田
市の山間部、県道の奥まった所に今日目指す方廣寺があります。
門前に立つとエッ! これお寺の門? 漆喰輝く真っ白で、不自然なほど可愛い門が建ってます。覗くと真っすぐな参道の奥にもう
一つ山門らしきもんが見えますので、エイヤーで入山。

庫裏の前で四五人の方が何やら話が盛り上がっています……。




▼見慣れない瀟洒な可愛い白い山門。






            [ 方廣寺 ]
            ●山号 大覚山 (だいかくざん)
            ●寺号 方廣寺 (かぶらいじ) 愛称 桑鳩寺 (そうきゅうじ)
            ●宗派 黄檗宗 (おうばくしゅう)
            ●開基 青木甲斐の守重兼 (あおきしげかね)
            ●開山 木庵禅師 (もくあんぜんじ) 萬福寺二代住持
            ●創建 延宝七年 (1679年)
            ●本尊 釈迦牟尼像 
            ▲兵庫県三田市末吉211 TEL 079-569-0401
            ▲拝観料 400円 朱印300円
            ▲拝観時間 9:00~16:00
            ▲JR宝塚線「三田駅」下車 神姫バス「小柿」行き「川原」下車
 



            ▼ダブル寺号なのか桑鳩寺と刻された寺号石碑。
             後でお寺のお母さんに聞いた所、方廣寺は郷土出身の現代前衛書家、
             故上田桑鳩さんがこの寺で創作され多数の作品を遺されたそうで、
             師の名前を取って桑鳩寺と云う愛称で呼ばれているそうです。






            ▼禅刹御用達石柱。






            ▼開基の青木重兼、自身方廣寺二代住持となり、この寺で遷化。
             裏山に廟があるそうです。






▼方廣寺縁起 (方廣寺拝観券の裏に書かれた縁起をスキャン)







▼白い門。お寺では唐門と呼んでるそうですが、どう見ても唐門には見えないな〜。







▼花崗岩に刻字され、白漆喰に嵌められたモダンな扁額。三文字目が読めません。







▼瀟洒な門を入ると、いきなりダイナミックな参道、石畳が一直線に山門まで続きます。
 左右の植栽はきれいに剪定されている貝塚息吹。






            ▼スクッ!






▼石畳の終点、山門です。







▼門を通して本堂が見えます。







▼本堂。茅葺き屋根を覆っている急斜面の鉄板屋根。雪害防止で急斜面になってるそうです。
 堂前の枯れ木風二本の樹、枝垂れ桜で春はそれはそれはお見事らしいですヨ。







▼桟瓦に見えますが、そうでもないみたい。聞き漏らしました。







▼本堂前面入り口。入堂は出来ませんでした。

 





▼本堂床は全面板張り。中央奥の須弥壇中央に本尊釈迦牟尼仏、右脇壇に開山木庵禅師、左脇壇に開基青木重兼二代住持瑞山禅師
 が祀られています。

            




            ▼本尊釈迦牟尼仏。和風のお顔じゃないエキゾチック仏陀、黄檗宗だもんネ。

 




▼いかの干し物に見えません?







▼妙に屋根の大きい鐘楼。本堂にくっ付かんばかり、広い境内なのに。







▼だいぶきてますね。







▼裏山を背景にした龍安寺型石庭。             













▼旧方丈跡の広場、周りがもうすぐ真っ赤に染まるそうです。







▼外側からだんだん染まってきてます。







▼50%の染まり具合。







▼あと一週間ほどで全山こんな感じだそうですヨ。なにしろ約180本のモミジがあるんですから。







▼樹々鬱蒼の間に……、






            ▼弁天堂と






▼茶亭がひっそりと佇んでいます。







▼水はないんですが、おじさん曰く「放生池やろ」







▼庫裏です。







▼庫裏の壁にご住職自作のユニークな開版。一枚板の節がうまい具合に目になってます。







▼庫裏の屋根にかかる紅に今年の紅葉を期待してお暇しましょう。







▼貝塚息吹の参道を戻ります。







▼ご朱印です。






庫裏前でお寺のおおお母さん中心に、おじさん四人談笑中。
皆さんボランティアでお寺の掃除にきている近隣の方々、一時の休憩タイムだそうで、いつの間にかボクも話の輪に入ってました。
フッと思い出して、おおお母さんに「ところで拝観したいんですけど」「あんた拝観来たん」「そうですねん」……、
一人のおじさん「わし案内したるついといで」
皆さん暖かい本当に親切、柔らか〜い空気が境内を包んでました。それにしても長~い休憩タイムようで。

紅葉ファンの方、10日頃から全山真っ赤で埋まるそうですヨ。





  ↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ