猿猴川は広島駅近くで京橋川から分れてから5.5キロメートルで海田湾の入口に接する広島湾に注いでいる。河口にはマツダの私道である東洋大橋、広島南道路の海田大橋が架かり、付近にはそのほか広島・呉道路の広島大橋、広島高速の仁保JCTなどもあり広島市の道路交通の一大要衝となっている。
猿猿川河口部のランドマーク的な存在といえばやはり黄金山であろうかと思う。この日も仁保橋から西に傾いた冬の日にシルエットとなった黄金山が望めた。
日を改めて猿猴川散策を続けました。渕崎と府中町を繋ぐ仁保橋からの上流方向の眺めです。右岸には清掃工場の高い煙突が立ち、左岸にはマツダの本社工場が広がり、川面には牡蠣の種付け用のホタテ貝の殻を満載した筏が浮かんでいました。人々の多様な営みが感じられる景観と言えましょうか。
猿猴川と府中大川が合流する大洲の先端部で広島高速4号線が猿猴川を仁保方面の渕崎へと渡ります。背後にテレビ塔のある絵下山が小高く見えます。
広島駅前大橋から猿猴川沿いに下流方向に歩いて平和橋へ。大洲地区と段原地区を結ぶ橋の上から鏡のように凪いだ川面を眺めてみました。何となく漂う無機質感が工場の多い沿岸部の空気を現しているようです。