3月10日(土) もう見れないだろうと思っていた広島県内の今冬の雪であったが、3月7日~8日に寒波の南下があって意外な量の雪が降った。この雪がこの週末にも残っているだろうと比婆山に登ってみた。烏帽子山から御陵の稜線の積雪は15センチメートル程、頂上近くで20センチメートル程とさほどの量ではなかったが、山のあちこちでこの暖冬の名残り雪が作り出した造形を見ることが出来た。
【写真上】岩の多い登山道をパウダースノーが覆って、ここを踏み分けて歩いて行くことを躊躇させるような造形を現出している。
【写真中】御陵近くの稜線上のブナの枝に積もり残った雪模様。暖冬とはいえ、吹雪く稜線上の気象条件は厳しいのであろう。
【写真下】ところどころに吹雪がこびり付いた比婆山のブナ純林。背景は積雪した毛無山の裾の斜面だ。
3月4日(日)
島根県益田市(旧匹見町)の岩倉山(1,022.6m)に登ってきました。亀井谷という恐羅漢山の西側に刻まれた深い谷から上る林道を辿って登りました。青空に20℃を超えるという暖かい気温の一日でしたが、山の稜線は日本列島に近づく強い低気圧の影響か、確実に風速15m/秒を超える強風が吹き荒んでいました。飛ばされないように気をつけながら下山しましたが、谷あいに下ってくると「強風とはどこの話?」といったような平穏な春の陽気!でした。
【写真上】岩倉山の東側には天杉山(1,173.6m)がなだらかな稜線を引いていた。その上空には強風が吹いていることが一目瞭然の筋状の雲が出ていました。
【写真中】亀井谷の西方には秀麗な春日山(989.2m)が聳えています。その上空の雲も強風が運んできたものなのだろう。
【写真下】稜線から下りて谷あいに入ると風もあまりなく、春爛漫の時期の陽気。人跡薄いこの山域には極めて健全なフキノトウが!長けてはいるが、こんなに綺麗なフキノトウにはなかなかお目に掛かれない。