修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

皇座山(526.2m)・石城山(362m)

2006-02-11 22:55:53 | 登山

2月11日(土)

Ohzasan01  山口県柳井市の皇座山(おうざさん、標高562.2m)と同県光市の石城山(いわきさん、標高382m)に行ってきました。

 予報では晴マークの好天の筈であったものの、行ってみると樹間では薄暗い曇天で、時折細い雨が降る始末。素晴らしい筈の周防灘の海と島はホワイトアウト状態で、登山者としてはガッカリ状態となりました。

 それでも、皇座山ではこの峰を越えて赤間関(下関Iwakisan02)に逃れたと言われる安徳天皇を想い、石城山では朝鮮式築城遺蹟と言われる神籠石(こうごいし)を見学して、7世紀の緊迫した東アジア情勢に想いを馳せました。眺望は全く駄目でしたが、歴史を想う知的刺激には恵まれた山行となりました。

【写真上】苔生す皇座山への険しい登山道。源平の屋島の戦いに敗れさらに西に逃れた平家であったが、柳井市沖で周防の戦いがあり、安徳天皇はこの峰を越えて赤間関へと逃れて行った。安徳天皇が山頂で一休みされたことから、皇の座する山と言われるようになったと謂われる。

【写真下】石城山8合目を列石が延々と取り巻いており、谷筋には立派な水抜きの水門が設けられている。神籠石とよばれている。663年に白村江の合戦で百済に援軍送っていた日本(倭国)軍は唐と新羅の連合軍に敗れて逃げ帰った。討伐軍の襲来に備えて九州、山口周辺に朝鮮式の山城を築いたと伝えられており、ここのこの神籠石もその遺構ではないかと言われているらしい。

コメント (4)
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