徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

川を渡る/解釈改憲反対 国会正門前抗議(4.8)

2014-04-10 08:10:34 | News


火曜は日比谷野音で解釈で憲法9条を壊すな!4・8大集会&デモ~が行われた。そもそも野音に入れるとも思っていなかったので、デモの出発時間に合わせて日比谷公園へ向かった。
今回も国会議事堂・官邸前、議員会館方面へ向かい、国会議員の出迎えがある請願コースと、夜の銀座の街を練り歩く銀座コースという2つのデモコースが設定されていた。到着した頃には、請願デモ出発点の西幸門周辺、かもめの広場には、野音に入りきれなかった参加者が溢れていた。
TLに流れていたツイートによると主催者のアナウンスでは、“一般参加者”を銀座コースに誘導していたそうだ。請願コースのアナウンスも政党系、労組系を中心に、団体別にさくさくと梯団分けをしていた。確かにこれでは団体に属さない“一般参加者”が入り込む余地はなかなか、ない。
請願デモはもはや「申し入れ」同様のお約束の“儀式”であり、「議員がデモ隊を出迎える連帯表明のイベント」(プロテスターが最も請願=要求しなければならない与党の議員は姿を現さない)であるからして、議員の時間的な制約もあるのだろうし、そもそも団体名を記したノボリ旗乱立のデモ梯団ばかりが銀座の街を練り歩き、歩行者の眉をひそめさせるのも、どう考えても逆効果なので、これはこれで仕方がない(たぶん)。
それでも、この日呼びかけ賛同団体にも名を連ねたTOKYO DEMOCRACY NETWORK=“ドラム隊”梯団は“一般参加者”の受け皿になっていたと思うし、主催は請願コースの参加者数を抑えたかったのかもしれないが、この点はもっとアナウンスされるべきだろう。プラカードと横断幕、そしてショートコール中心の“ドラム隊”梯団は請願組の中では異色だったかもしれないが、背後にはもっと猛烈に、歴史的に異色な十数人の革マルが並んだのは、何かの嫌がらせかとも思ったが。オレは革マルの背後でちょっとだけ歩いた。

茱茰坂の手前で梯団を離れ、国会正門前へ向かう。
国会正門前では既に十数人が抗議の準備を整えていた。間もなくコールが始まる。
30人程度でひたすらシンプルなコールを続けるプロテスターに対して警備の人員は多くない。
“その場”の主催者をしきりに訊ねる警官はいたが、勝手に集まっているのだから誰も答えようがない。時折請願コース帰りの人がぱらぱらと見に来ることはなあったが、プロテスターの塊に加わる人はそれほど多くない。
それから30分程度、国会議事堂の対岸の歩道で続けられた抗議の状況は変わらなかったが、請願デモが終了したあたりから正門前周辺に向かってくる人が増え始めた。
その多くは国会議事堂に沿った歩道からやってきて、対岸に渡ることなく、文字通り議事堂の正門前で声を挙げ始める、“判っている連中”だ。警備体制は通常程度で、まだ、それほど多くない。
「戦争反対」「解釈改憲絶対反対」「増税反対」「お前が払え」「安倍辞めろ」そんなコールがひらすら続いた。

請願デモでは国会議事堂周辺、六本木通りを越え、茱茰坂に入ったあたりからトラメガはもちろん、旗や幟、プラカードの類の掲示は規制される。請願デモが無言の葬式デモと言われる所以である。正式に申請されたデモというのは、良くも悪くもそれなりのルールがあるのだ。
2年前に始まり、現在も抗議活動が続く反原連の金曜官邸前抗議のように、政府の中枢に対して、規制のグレーゾーンを突き、既成事実を積み上げるケースもある。官邸前抗議は、官邸前対岸、国会議事堂対岸の歩道での示威行為は大目に見られているわけだが、しかし議事堂に沿った歩道でトラメガを使用したり、プラカードを掲げるような示威行為は、今も強く規制される。
国会正門前抗議といっても、正門そのものには近づけない。警備はプロテスターを近づけさせない。

何分か、請願帰りの連中の抗議が続く。
対岸で抗議していたオレたちも誰が呼びかけるわけでもなく、横断歩道の青信号を合図に一気に正門前に渡る。
それから何分か、数十人のプロテスターによる国会正門前での抗議が始まった。
すぐに警備がプロテスターを囲み込み、排除する準備を始める。
本当に、それまでの警備の何倍かの制服警官が一気に集まってきた。一旦囲まれてしまったら身動きが取れなくなり、簡単に排除されてしまうのは、カウンター行動で嫌んなるほど身に沁みているので、抗議の“塊”を拡げようと、できるだけ立ち止まらずに移動すると、警備がすぐに行く手を阻む。
それでも、まだ、何分か抗議の声を挙げ続ける。すっかり囲まれて、警官に圧力をかけられながらどんどん正門前から引き剥がされても、できるだけゆっくり横断歩道を渡りながら(押されながら)声を挙げる。
対岸の場所に戻されると、プロテスターの周囲には、その何倍もの制服警官が並び、2重、3重に囲んでいた。真正面の横断歩道のガードは勿論、反対の横断歩道にも若い制服警官たちが並んだ。

まるで去年のカウンター行動と同じだぜ。まあネトウヨの親玉へのカウンターと、その警備だから仕方がないか。そんな風に思った。
国会正門前(対岸)での抗議は22時に終了した。
たかが横断歩道だけれども、国会正門前の横断歩道を渡るとき、何か、川を渡ったような気分になった。





安倍ファシスト政権打倒デモ(請願行進~国会正門前抗議 撮影:秋山理央

※<国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律>
(拡声機の使用の制限)
第五条 何人も、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域において、当該地域の静穏を害するような方法で拡声機を使用してはならない。
(適用上の注意等)
第八条 この法律の適用に当たつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。
2 この法律の規定は、法令の規定に従つて行われる請願のための集団行進について何らの影響を及ぼすものではない。

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