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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

「頭脳警察」、そしてドキュメンタリー

2004-08-25 21:37:44 | Books
河出書房新社さんから『頭脳警察』が送られてきた。
昨年PANTAさんを取材した時に、フライングパブリッシャーズのIさんから「『歴史から飛び出せ』の第2弾を制作中」と教えられていた。となると今回の内容は80年代後半から90年代、21世紀のPANTA、頭脳警察かと思ったが、今回は関係者の証言集。それもかなりのボリュウムで力作。

読んでいて90年頭脳警察の1年間限定の再結成を撮ったビデオ『万物流転』が猛烈に観たくなったので、ビデオを引っ張り出して観る。これがいい。カメラは淡々と再結成ライブ、レコーディングを追う。余計な演出も、ナレーションもない。PANTAとTOSHI、そして頭脳警察の佇まいが雄弁に物語るのだから、余計な説明は不要だ。ましてやPANTAさん自身も言うようにPANTAファンはうるさいのが多いからwこれを納得させる演出というのはなかなか難しい。その難しさを『万物流転』は見事にクリアしている。
これは映画『タカダワタル的』で監督のタナダユキさんに話を伺った時に感じた(タナダさん自身が仰っていたが)「ドキュメンタリーに監督のつまらない思い入れはいらない」という視点に通じる。
『万物流転』も今秋DVD化の予定らしい。『頭脳警察』と『万物流転』、併せて読み、観ると面白いと思う。

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