徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

重要な戦略パートナー/ミャンマー 対カチン独立機構(軍)内戦地図

2013-06-04 07:40:31 | News Map

■②中国・ミャンマー
<二〇一一年六月、カチン州では少数民族の武装勢力「カチン独立軍(KIA)」とミャンマー政府軍の間で内戦が勃発。戦闘を逃れカチン州と雲南省との国境付近で避難生活を送る難民は約六万人といわれ、このキャンプには数十㌔圏内からの七千人以上が暮らす。(中略)中国は、欧米諸国がミャンマーに厳しい経済制裁を科していた間も、石油・天然ガスのパイプライン建設を進めるなどミャンマーを重要な戦略パートナーと位置付ける。「中国は経済発展して強国になったものの、ミャンマー政府に気兼ねして何もしてくれない」>
(東京新聞2013年1月3日付 国境 交錯の現場②中国・ミャンマー/対岸の「同胞」に支援の手 内戦で6万人が難民生活 文/新貝憲弘)


<中国西南部とミャンマーを結ぶ天然ガスパイプラインが先月末完成し、ほぼ同じルートで建設中の石油パイプラインと合わせ、エネルギー輸送の新たな大動脈として期待が高まっている。(中略)2008年に始まったパイプライン建設は全長2800㌔(天然ガス部分)で総投資額25億4000万㌦(約2540億円)。天然ガスは中国の年間消費量の1割弱にあたる年間120億立方㍍、石油(原油)は5%弱にあたる200万㌧を運ぶ計画で、中国にとってはマラッカ海峡を経ずに中東方面からエネルギーを輸入できる重要なルートになる。(中略)ただ(中略)ミャンマー国内でもパイプラインの建設に伴い森林や水田が破壊され、その補償をめぐる抗議活動も伝えられる。またミャンマー北部はこの2年間、少数民族勢力「カチン独立機構」とミャンマー政府が武力衝突を続け、パイプラインの建設もしばしば中断した。両者は先月30日に停戦合意したが、情勢不安を理由に年内の操業を懸念する声もある。>
(東京新聞2013年6月3日付 中国-ミャンマー パイプライン完成/期待 産業振興の大動脈/不安 環境・少数民族問題)

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