徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

奇跡の演出/SION-YAON 2005 20周年記念ライブ~東京ノクターン~

2005-06-12 05:48:53 | Music
日比谷の野音で「SION-YAON 2005 with THE MOGAMI SION20周年記念ライブ~東京ノクターン~」。
昨日東京も入梅したことなので、念のためにカッパ持参で野音に向かう。開場の17時30分時点で遠くに日差しも見えたので大丈夫かと思ったが、入場と同時に小雨が降り始める。機材トラブルだとかで開演が遅れていたが、こちらはその間に物販購入。CD-R付きの20周年記念パンフに寄せられたミュージシャン、関係者のコメントの中に、いかにもCHABOさんらしい原稿が掲載されていた(その他、綾小路翔、はなわ、中島美嘉など)。

予定の時間から30分ほど遅れて「SORRY BABY」でライブスタート。
さすがにこの天気もあるのか、満員というわけにはいかなかったようなので、開いている最後列付近の適当な席に座る。「SORRY BABY」の最中、しばらくすると客席の何人かが東の空を指差し始める。SIONもそれに気づいたようで、ステージから空を指差す。雨は止み始め、ビルの手前にきれいに虹がかかっていた。あれでその場にいる人たちは少し幸せな気分になって、ぎゅっとライブに集中できたと思う。もちろん20周年という、それだけでスペシャルな日なのだけれども、あれで野音にいる人たちはスペシャルな気分を共有できたんじゃないかな。それはそれで感動的な幕開け。SIONは「虹を出すのに時間がかかった」と笑っていたけれども。
ライブは、リリースされたばかりのアルバム『東京ノクターン』を中心に、いつも通りのSION(でも、もちろん気分はスペシャルだが)。客席には若い女の子も少なくないのだけれども、「どこへ行くんだろう」とかどんな気分で聴くのだろうか。知りたいような知りたくないような。「夕焼け」は、今日の野音のためにあるような曲になった。今日今ここに来てよかった。アンコールはひとりアコースティックギターを抱えて「ガラクタ」。そしてオーラス、THE MOGAMIと共に「がんばれがんばれ」。突き刺さりすぎ。

来年もまたここで。そんな感じ。

2年ほど前にリリースされた岡本おさみさんのトリビュートアルバム『岡本おさみアコースティックパーティーwith吉川忠英』を特集した時にインタビューさせてもらったことがあるが、また改めて話を聞きたいもんです。そのアルバムで歌った「さよならバイバイ」もかなり凄まじいSION節だったが(しかも一曲目だし)。

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