平成二十二年一月(初)場所(於・國技館)は四日目。もと大関千代大海が引退。しかし、現大関陣は揃って討ち死に…。
日本相撲協会「本場所情報」
銀河大角力協会
千代の富士の幕内通算勝ち星を抜いた魁皇に敗れ、千代大海が引退・「佐ノ山」を襲名。その「佐ノ山」を借りていた闘牙は、魁皇から「浅香山」を借りて残留。複雑なようで、単純な関係か?
これで役員の選挙権を持つ評議員の数がほぼ固まった。評議員は年寄定数105人(欠員1)+一代年寄2人+現役評議員4人以内(現在は魁皇・琴光喜のみ)+立行司2人以内(木村庄之助・式守伊之助)で、計110人。一門別に分けると下記のとおりだが、一門外での名跡の貸し借りがあるので、親方衆の数と一門の票数は一致しない(以下、一門別の親方数、実際の票数、(内訳)を示す)。
高砂一門 14、15(時津風・出羽海へ貸、立浪より借)
時津風一門 17、17(高砂より借、伊之助)
立浪一門 17、20(高砂へ貸、魁皇、庄之助)
出羽海一門 30、29(高砂より借)
二所ノ関一門 28、29(琴光喜)
・三段目
弓取りの男女ノ里(西27)は連敗。
・幕下
春日国(東15)に敗れ、北桜(東16)連敗。関取復帰はともかく、せめて上位に戻って欲しいが…?
・十枚目(十両)
徳真鵬(東下筆頭)は十文字(西14)を寄り倒して白星先行。十文字はまだ白星が出てない。
臥牙丸(東13)は絶好調の4連勝。海鵬(西11)も借金2と苦しい。
3連勝同士、清瀬海を寄り切って境澤が4連勝。
蒼国来(西13)は大きな山本山を倒して3勝目。
ヴェテラン同士の対戦は、土佐ノ海が4連勝。豊桜は4連敗。
どんどん幕内が近づいて来た隠岐の海(東2)、普天王を寄り切って全勝を守る。
磋牙司(西筆頭)は木村山を押し出して3勝目。せっかく欠員が出来たのだから、なるべく良い成績で…。
・幕内
再入幕の北太樹、光龍を寄り切って3勝目。
土佐豊が豊響を寄り倒して五分。豊響に土。
廻り込んだが残し切れず、高見盛は五分に後退。白馬が3勝目を挙げたが、高見盛の膝の上に落ちて慌てさせる。
栃煌山を真っ直ぐ寄り切って、豊真将は今日は前に出て五分。
猛虎浪と朝赤龍が組み合って長くなったが、投げで崩して寄り倒し。相撲好きの朝赤龍が3勝目。
突き合い・当たり合いの激しい相撲は、玉鷲が2勝目。翔天狼は健闘空しく1勝3敗。
若の里をサッと押し出し、垣添4連勝。
千代大海と同い年ながら、歩みはまったく異なった武州山。豪風を下して初日。まだまだ上を目指します。
昨日は良かった北勝力。今日は突っ掛けて出足が鈍る。嘉風が初日。
旭天鵬を寄り切って、稀勢の里は4連勝。今場所(だけ)は本物か?
千代大海が取り直しの決定戦を制して優勝したのは、11年前の初場所。1900年代最後の年だった。当時は武蔵丸と貴ノ浪が上がってから大関に昇進する力士がなく、この優勝で一躍大海が昇進を決めた。以降、後から上がった朝青龍や白鵬はあっという間に先を越し、栃東や武双山は上がって落ちて復活し、既に引退。雅山も上がって短期間で陥落し、関脇以下の方がずっと長い。そうした中でずっと大関を維持し、今場所ついに陥落。そして、白星が出ずに現役を退いたわけだ。
大海が大関に上がった場所、途中休場していきなりカド番になった。その回数は結局、14回を数えた。こんなに多くの崖っぷちに立ちながら、ことごとく乗り越えた。あまり褒められたものでもないが、これもまた珍記録と言えよう。
優勝は3回だが、あまり横綱に近かった印象はない。どちらかと言えば“一発屋”のような印象が強い。
把瑠都は不戦勝で3勝目。次に大関を名乗るのは、果たして誰であろうか。
防戦一方の琴光喜。新進気鋭の栃ノ心にも敗れて4連敗。
中に入った豊ノ島を首投げで凌ぐが、日馬富士も土。
鶴竜が琴欧洲を崩し、こちらは逆転も出来ずに欧洲も土。
頂上を越え、あとは前人未踏の一人旅。魁皇は琴奨菊に健闘空しく敗れ、勝ち星は増えず。
豪栄道の挑戦は、白鵬の壁に跳ね返された。白鵬は4連勝。
雅山をものともせず、朝青龍も4連勝。
日本相撲協会「本場所情報」
銀河大角力協会
千代の富士の幕内通算勝ち星を抜いた魁皇に敗れ、千代大海が引退・「佐ノ山」を襲名。その「佐ノ山」を借りていた闘牙は、魁皇から「浅香山」を借りて残留。複雑なようで、単純な関係か?
これで役員の選挙権を持つ評議員の数がほぼ固まった。評議員は年寄定数105人(欠員1)+一代年寄2人+現役評議員4人以内(現在は魁皇・琴光喜のみ)+立行司2人以内(木村庄之助・式守伊之助)で、計110人。一門別に分けると下記のとおりだが、一門外での名跡の貸し借りがあるので、親方衆の数と一門の票数は一致しない(以下、一門別の親方数、実際の票数、(内訳)を示す)。
高砂一門 14、15(時津風・出羽海へ貸、立浪より借)
時津風一門 17、17(高砂より借、伊之助)
立浪一門 17、20(高砂へ貸、魁皇、庄之助)
出羽海一門 30、29(高砂より借)
二所ノ関一門 28、29(琴光喜)
・三段目
弓取りの男女ノ里(西27)は連敗。
・幕下
春日国(東15)に敗れ、北桜(東16)連敗。関取復帰はともかく、せめて上位に戻って欲しいが…?
・十枚目(十両)
徳真鵬(東下筆頭)は十文字(西14)を寄り倒して白星先行。十文字はまだ白星が出てない。
臥牙丸(東13)は絶好調の4連勝。海鵬(西11)も借金2と苦しい。
3連勝同士、清瀬海を寄り切って境澤が4連勝。
蒼国来(西13)は大きな山本山を倒して3勝目。
ヴェテラン同士の対戦は、土佐ノ海が4連勝。豊桜は4連敗。
どんどん幕内が近づいて来た隠岐の海(東2)、普天王を寄り切って全勝を守る。
磋牙司(西筆頭)は木村山を押し出して3勝目。せっかく欠員が出来たのだから、なるべく良い成績で…。
・幕内
再入幕の北太樹、光龍を寄り切って3勝目。
土佐豊が豊響を寄り倒して五分。豊響に土。
廻り込んだが残し切れず、高見盛は五分に後退。白馬が3勝目を挙げたが、高見盛の膝の上に落ちて慌てさせる。
栃煌山を真っ直ぐ寄り切って、豊真将は今日は前に出て五分。
猛虎浪と朝赤龍が組み合って長くなったが、投げで崩して寄り倒し。相撲好きの朝赤龍が3勝目。
突き合い・当たり合いの激しい相撲は、玉鷲が2勝目。翔天狼は健闘空しく1勝3敗。
若の里をサッと押し出し、垣添4連勝。
千代大海と同い年ながら、歩みはまったく異なった武州山。豪風を下して初日。まだまだ上を目指します。
昨日は良かった北勝力。今日は突っ掛けて出足が鈍る。嘉風が初日。
旭天鵬を寄り切って、稀勢の里は4連勝。今場所(だけ)は本物か?
千代大海が取り直しの決定戦を制して優勝したのは、11年前の初場所。1900年代最後の年だった。当時は武蔵丸と貴ノ浪が上がってから大関に昇進する力士がなく、この優勝で一躍大海が昇進を決めた。以降、後から上がった朝青龍や白鵬はあっという間に先を越し、栃東や武双山は上がって落ちて復活し、既に引退。雅山も上がって短期間で陥落し、関脇以下の方がずっと長い。そうした中でずっと大関を維持し、今場所ついに陥落。そして、白星が出ずに現役を退いたわけだ。
大海が大関に上がった場所、途中休場していきなりカド番になった。その回数は結局、14回を数えた。こんなに多くの崖っぷちに立ちながら、ことごとく乗り越えた。あまり褒められたものでもないが、これもまた珍記録と言えよう。
優勝は3回だが、あまり横綱に近かった印象はない。どちらかと言えば“一発屋”のような印象が強い。
把瑠都は不戦勝で3勝目。次に大関を名乗るのは、果たして誰であろうか。
防戦一方の琴光喜。新進気鋭の栃ノ心にも敗れて4連敗。
中に入った豊ノ島を首投げで凌ぐが、日馬富士も土。
鶴竜が琴欧洲を崩し、こちらは逆転も出来ずに欧洲も土。
頂上を越え、あとは前人未踏の一人旅。魁皇は琴奨菊に健闘空しく敗れ、勝ち星は増えず。
豪栄道の挑戦は、白鵬の壁に跳ね返された。白鵬は4連勝。
雅山をものともせず、朝青龍も4連勝。
