銀河後悔日誌、つぶやき

2017年10月22日より新発足しました。よろしくおねがいします。

業が巡ってきたひと

2007-08-01 00:49:26 | 大相撲観測日誌
 角界の“ひとり横綱”朝青龍。
 まあ、これまでも度々ひと悶着ふた悶着と、まあ、土俵の外の話題(しかもマイナスイメージの)が多い力士も珍しい。

 今度の問題は、巡業の休場届け(腰の疲労骨折、左肘内側側副靭帯損傷、左尺骨神経痛。手術等を総合して全治6週間)を出しながら、帰郷したモンゴルで、サッカーの親善試合に出ていた、というもの。

 サッカーは子どもたちのためのチャリティー大会ということで、参加したこと自体は、大いに結構なことである。
 モンゴル国政府から、ちょうど帰っていた朝青龍に要請され、急遽出場することになった、という。これも、朝青龍にとっては迷惑ではないだろうが、果たして乗り気であったのだろうか。


 問題は、巡業を上記病名で休場を届け出ていたことにある。
 巡業は本場所とは違い、相撲を取っても給金に関係はないし(勝敗の記録も特にない)、取組自体よりも、観客との交流がメインである。

 しかし、重要度は本場所と変わりない。
 本場所は興行の場所が決まりきっていて、なかなか興行地域以外の人たちは、力士に触れる機会がない。
 そこで、各地の有力者が主催(勧進元と呼ばれる)し、「花相撲」の興行を打つ。お客さん自身が主催し、観客を集める。
 力士たちは各地で催される「花相撲」を渡り歩いていく。希望者が少ないと、興行が少なくなってしまい、観客にとっては残念なことになってしまう。

 勝負とは離れ、本場所を補完する役目を持っている、と言える。


 さて、本場所中に怪我をしたりして、どうしても休場が必要な場合もある。
 それは致し方ないが、横綱や大関は、せめて土俵入りは参加すべきではないだろうか。
 今回の朝青龍は腰が悪いということで、土俵入りも難しいところだった。
 全治6週間というのは、重傷である。入院が必要な場合もあるだろう。

 そこに、サッカーをしていた、という事実である。

 朝青龍はおととい帰国して、師匠とともに理事長と面談。神妙な顔をしていたというが、本人としては、<知らない間にどうしてこんなに文句を言われるのか…>という考えではないか(そう思うのも無理はないとは言え)。


 腰よりも肘が問題ということで、入院して治療することになった。
 しかし、すぐに手術をする必要はないということで、通院治療に切り替わった。
 この人は、本当に重傷なのだろうか。

 そんな疑いを持たざるを得ない状況ではある。さて?

にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ