銀河後悔日誌、つぶやき

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櫻華散る

2007-08-15 00:00:00 | 大相撲観測日誌
 もと横綱琴櫻の、先代佐渡ケ嶽親方が亡くなったという。

 5年間大関を務め、横綱昇進時は32歳。在位は8場所と短かったが、「猛牛」と呼ばれて怖れられた。


 引退後は“白玉部屋”を興すつもりで、新婚時代より内弟子として、のちの琴風を入門させていた。
 有望力士琴風はしかし、部屋の先輩たちにとっては、いずれ自分たちを脅かす存在として煙たがられた。
 そして、琴櫻が引退し、「さあ」という事態になっても、当時の佐渡ケ嶽親方(もと幕内琴錦)も、見込みがあるので白玉(琴櫻)に付いていくのに難色を示していた。

 そんな中、琴錦の佐渡ケ嶽親方が急死してしまった。そこで、急遽引退したばかりの白玉親方が部屋を引き継いだ。その後の隆盛ぶりは、ここに記すまでもない。
 針のむしろで辞めようかとも思っていた琴風も、一躍新師匠の一番弟子である。大関にまでなった。

 結局、大関は琴風一人だけだったが、停年後に後を継いだ当代(もと関脇琴ノ若)が継承した平成17年11月場所後、琴欧州(現・琴欧洲)が大関に昇進。

 そして、最後まで心配の種だった、琴光喜。ついに先場所で関脇を“卒業”し、7月25日の伝達式には、現師匠に加え、先代も列席。


 それで満足したとは思いたくないが、わずか3週間後の8月14日、66歳で死去。

 先代の遺志を受け継ぎ、いずれは琴光喜は「琴櫻」を襲名し、横綱…はちょっと高望みだが、優勝額に名前を刻んでもらいたいものだ。


 ご冥福をお祈りします。

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