野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

平均気温が+1.5度近くになったらしい

2024-01-15 06:08:05 | その他
10日のライブドアニュース(@livedoornews)に、
【観測】2023年は「史上最も暑い年」、 産業革命前から“1.48度”上昇という記事 「欧州連合の気象情報機関 は、2023年は観測史上最も暑い年だったと発表した。気候変動の影響で、熱波や干ばつの強度が増し、山火事も世界的に多発した。産業革命以前の世界平均気温との比較では1.48度高かった。 産業革命前に比べて地球の平均気温が1.5度を超えてしまうと、気候変動の影響はより破滅的になると科学者は考えている。2023年は1年の半分以上の日で1.5度を上回った」があった。

これにはびっくり。
というのは、環境団体は「産業革命前に比べて地球の平均気温が1.5度を超えてしまうと、気候変動の影響はより破滅的になる」と常日頃から力説し、世界破滅を防止するために、世界の政治家たちは鳩首して1.5度を守るべく、やれ脱炭素ややれ水素だと盛んにあおってきた。それがなんと、誤差範囲の1.5度上昇したにもかかわらず、明日、壊滅的破壊に至るようにも思えず、我々はこうして健全に生きている。いま世界の大きな話題は、ウクライナやガザ地区の人的戦争を危惧しても、地球の温度が1.5度上昇した、すわ大変だ!とは誰も言っていない。現実は、1.5度上昇しても何も起こらなかった。



我々年寄りの素人は、限られた情報しかないが、直感的に感じていることだが、いわゆる地球温暖化は日本にとってそんなに不都合な事象なのかを理解できずにいる。新聞にも書いていたが、日本は貧乏な国になって久しい。例えば、国の平均的な豊かさを表す一人当たりGDPだが、今や韓国に抜かれて先進国レベルで見ると日本は9位で最下位の貧乏になっており、加えて電気代やガソリン価格高騰に国民が苦しんでいる、こんな時期に、電力会社が、太陽光などの再生可能エネルギー発電の義務買い取り分の費用を電気代に上乗せする「 再エネ賦課金」単価はまた上がった。結果、再エネの象徴たる太陽光発電や風力発電は東京地検特捜部が捜査し始めているいわく付きの案件だ。この悪評高い制度を廃止すれば、平均的な家庭で年間1万数千円は安くなると国民民主党はかって党約にしていたほどだが、温暖化対策に不満ながらも地味に我々も協力してきた。不満ながら思うに、我々日本の冬と夏の気温の差を見ると30度くらいあるし、その中での1度上昇を誰が不満を持つのだろうか等々と、頓珍漢な考えが頭の中を占めている一方で世界の平均温度が1.5度上昇すると地球は破滅すると書かれているのに、今、1.48度上昇したが、世界は破滅することなく、我々を含むほとんどが、この寒さに暖房費が高すぎると嘆き、早く春よ来いと待ち望んでいる現実がある。

でも、今、世界の状況は一変しつつあるようにも感じる。つい先日まで、カーボンニュートラルの理想を世界に説教していた欧州が、ロシアのウクライナへの軍事侵攻によって燃料の供給不安が高まり、石油と天然ガスの価格が上昇し、電気代の激増に苦しんでいる。日本はというと、一部報道に「脱炭素一辺倒ではいずれ中国にのみ込まれる」と警鐘を鳴らした、と書いてあったが、全くの正論ではないかと思う。多額な政府補助金いわゆる我々の税金支援なしには成立し得ないEV車、脱炭素や水素等の省エネ対策の現実に、未来があるようにも思えず、さぁ~どうするんだ。

その中で、池田 信夫 さんの子供向けのわかりやすい解説記事「なぜ2050年カーボンニュートラルなの?」があった。そこを読んでも、「地球規模でみると、大雨や干ばつが増えていることは事実ですが、その対策が進んだので、被害は大きく減りました。温室効果ガスを減らすことは必要ですが、1.5℃という気温には意味がありません。したがって2050年にゼロにする科学的根拠はありません」として、カーボンニューニュートラルは、喫緊に対処すべ案件では決してないと解説している。1.5度の温度上昇を防止するために投資する不都合を考えると、再エネを中心とするカーボンニュートラルもしょぼんとなる運命になるような気がするがどうだろうか。みんな現実を直視し始めているのだ。

昨年のCOP28に関する記事「グローバルサウスが主役になったCOPはゆるやかに死んでゆくにも書いているように「グローバルサウスが求めているのは、100年後の温暖化防止ではなく今の経済発展である。再エネだけで工業化はできず、化石燃料は不可欠である。いま熱帯で起こっている洪水などの被害を防ぐには、脱炭素化より堤防などのインフラ整備のほうがはるかに効果的だ。 ・・こうしてゆるやかにCOPは死んでゆく。それは社会主義インターナショナルが失敗に終わり、消えていった歴史の再現をみるようだ。脱炭素化は社会主義であり、それを理想とする国では実現できるが、それを認めない国は協力しない。・・気候変動をゼロにしようという理想は美しいが、世界にはまだ電力のない生活をしている人が7.6億人もいるのだ。100年後のCO₂濃度を心配するのは、衣食住の足りる生活ができてからで十分である」とあった。地球の温暖化で、麻生副総理が言う「北海道でおいしいコメが作れるようになったのだからいいではないか」の意見のほうが素直に頭に入ってくる。人類に自然を改造できるような力があるんだろうか思う反面、むしろ、地球の気候変動に適応して上手に生きる道を模索したほうが賢明で、なんとなくだが、電気モーター自動車も水素もそのうちに消えてしまうような気がする。 
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