野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

ウクライナはどうなるのか

2022-02-28 06:26:46 | その他
24日ウクライナを侵略したロシア軍は、25日には首都キエフ近辺まで迫り近くの空港を制圧したとの報道。新聞等を読むと、ウクライナ軍がロシア軍と善戦している報道は少なく、ウクライナの大統領は首都キエフに留まり、市民に武器をとって戦うように呼びかけていると言う報道もある。ロシアの「力による一方的な現状変更は国連憲章違反である」とか、「冷戦後の国際秩序をあからさまに破壊する行為を容認することはできない」とか、ロシアを一方的に悪の国として書いているが、ロシア軍とウクライナ軍の戦力差では到底勝負にならない。とは言っても、軍事大国が軍を使って一方的に他国に攻め込むとは、こんな国が現在も存在している事に驚いた。しかし24日、急激にさげたNYダウや日経平均は、25日には日経が+506円、NYダウは+835$と回復しつつある。市場は戦況は収束する方向で停戦転戦交渉に入ると評価したのだと思われる。*NHK【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(27日の動き)

新聞やネット情報がロシアの侵攻を一方的に悪とみて論評している記事が多い中で、26日の神戸新聞5面、元外務省欧亜局長の東郷さんの特別寄稿を読むと、ウクライナに対するロシアの長年にわたる不満に加え、それを軽視し続けた欧米へのうっぷんが爆発したものと書いている。ウクライナのゼレンスキー大統領は「親ロはテロリスト」と放言し緊張を煽り、また米国のバイデン大統領もウクライナ政権の迷走を適切に処置しなかったとかで、ロシアと欧米間に深い溝が出来ていたと書いている。プーチンさんの堪忍袋の緒が切れてしまったのだろう。ウクライナはNATOに加盟していないので、周辺国からの軍事応援は得られることはなく、孤軍奮闘なるも世界有数の軍事大国のロシアとは鼻から勝負にならないので多分、ウクライナが折れる形でロシア軍が撤退する形となるのだろう。侵略行為が現に行われたと言う事実がある以上、侵略した国ロシアが全面的に悪いのだから、ウクライナも最後まで粘って戦い被害を大きくするより、早急にキエフを無血開城し戦後処理交渉に入る方が賢明だと思うがどうだろう。

遠いウクライナが侵略されたと言う事実下で、国内の話題は「憲法9条」が少し議論されている。
日本の共産党委員長が「「憲法9条をウクライナ問題と関係させて論ずるならば、仮にプーチン大統領のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が、憲法9条なのです」と、ロシアに憲法9条があったら、ロシアはウクライナを侵略しなかった」という解釈にたいし、そんなことより他国が攻めてきた際に憲法9条はウクライナや日本を守ってくれるのかという疑問が噴出している。日本国憲法第9条は他国を侵略しないという約束であるが、これさえあれば他国が日本を侵略しないとは書いていない。

戦後すぐに生まれ、物心つく頃には米軍のP-38 ライトニングが占領下の日本の空を飛びまわり、その後の警察予備隊や朝鮮戦争を新聞で読み、田舎から出てきて就職し、ベトナム戦争から修理にやってきた米軍のヘリや戦闘機をまじかに見る機会も多くなり、そこでベトナム戦争のヘリに付着した戦争の痕跡を直接見聞きしながら、平和な日本では想像もできない戦争の現実を、現に世界にはあるという実感や経験を得たのは事実。熊本では健軍にある駐屯地の車が街中を走るのをごく自然に見慣れていたのに、阪神淡路の大震災では自衛隊の救援を拒んだ知事がいたのも事実で、それが日本の自衛隊への一般的な捉え方だった。それでも、日本はかなりの部分で米軍が守っているんだと意識しながら過ごしてきたが、ベトナム戦争時の南ベトナム大統領が大統領官邸からヘリで逃げる様をテレビで見て、その後、サイゴンの旧大統領府に放置され展示された米軍のUH-1ヘリを車の中から横目に見ながら、これが米軍のベトナム戦争の結果かと渋滞のサイゴンの街を何度も通りすぎた。ある時期、米国ウィスコンシン州にある世界的に有名な会社を訪問して話しを聞いた際、昼食のレストランで、当時最も高い話題は米国がイラクのフセイン政権を攻撃するかどうかだったが、我々ノー天気な日本人は攻撃や戦争などあるはずがないと他人事のように考えていたので、そのような回答を期待して聞いたが、そうではなく、彼らの回答は「米国は必ずイラク(イラキと発言していた)を攻撃する」と発言したのは少々驚いた。戦争など他人事としか考えない我々日本人とは違い、米国の一般人でさえ世界の動きに敏感なのにびっくりしたものだ。そして、そのイラクから撤退し、長い長いアフガン戦争からも撤退へと続いた。今度は、あれだけ深く関与したウクライナにはNATOに加盟していないと言う理由で米軍を派遣することはないという合理性はどうなんだ。恐ろしいほど残酷な世界の歴史は現実も継続している。

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春はすぐそこだというのに、冬に逆戻りか?

2022-02-25 06:13:48 | 日常生活
ここ10日以上もテレビの予報官は真冬並みの寒さだと言っていたが、最低気温は0度近辺、最高温度も6度くらしか上がらず、北風が吹くと特にそのように感じた。でも、陽があたりだすと確実に暖かくなっているのは感じられる。明日25日の予報をみると明石の最高温度は11度となっているので、3月にかけて徐々に暖かくなっていくのだろう。昨年の今頃はどんな気温だったかをブログから探すと「2月14日の朝の気温は9度、昼間の気温は17度と4月中旬並みの気温。2月に入ってから、寒い日が2、3日、それでも7~8度だが、その他の日は総じて暖かく、平均すると12度から13度附近で暖かかった。風が吹くと寒さを感じるも、風さえ吹かねば春の陽気で、野々池貯水池のジョギングコースも、暖かい休みの日は、半袖ランナーが増え、なかにはランニングシャツのランナーもいる。当方は今だゴルフ用のウインドブレーカーを着て体操するので、終わるころには汗びっしょりになって、下着に加え汗が染み出た長袖のポロシャツも着替えを要する」と書いているので、今年は昨年に比べかなり寒いんだと思う。

例年だと、この時期は庭の福寿草が咲いている時期なんだが、その福寿草も今だ花を開かず、先端部分を幼虫に喰われてしまった。その横の玄関わきには、すでに椿が一輪咲き始めた。
  

庭のクリスマスローズが咲いているが、咲き始めたのは、多分、一週間程前だと思う。クリスマスローズは下向きに咲き、咲き始めは葉っぱの下にあるので分りずらく、葉を少し掻き分けると、白とピンクが数個咲いている。クリスマスローズは大きな葉っぱのその下に蕾があり、咲いているのを確認するには、邪魔している葉っぱを掻き分けないと見つけられない。チュウリップも芽をだし始めた。庭のチュウリップを植えている場所にキジバトが頻繁にやってくる。今年の2月は28日で終わりなので直ぐに3月になるが、暖かくなってくれるといいんだが。 
  
    

と、ここ迄書き終えて読み返していると、ロシアがウクライナの主要都市を攻撃開始したとの情報が流れる。
当初はウクライナ東部の国家承認した親ロシアの地域に平和部隊として進軍するだろうとのことだったが、そうではなくロシア軍のその規模はかなり大きいようだ。バイデン大統領の弱腰を見切っての侵略だと思うが、国防意識に欠け、外国勢力の浸透を許して国土を奪われていくウクライナの惨状は、違う角度からみると、近未来の日本の惨状のようにも見える。
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「この発言はアカンやろう」と思う

2022-02-23 07:13:54 | その他
今日(22日)の産経ネット記事に、時の総理の発言としては「この発言はあかんやろう」と感じた。
首相、メダリストへの祝意控える 参加者全員をたたえたい」という記事だが、参加者全員を讃えるのは当然だが、日本代表として金メダル獲得を命題として過酷な練習に耐え、やっと日本代表を勝ち抜き、その上で他国の強烈な競争相手に、それこそ血をすすり涙して勝ち得し日本のメダリストを評価しないと言う、岸田総理の考えは少しどころかかなりずれていると思う。前任の安倍元総理や菅前総理は、東京オリンピックの金メダリストには即ツイッターやFBや祝福のメッセージを発信していたが、岸田総理になって、祝福のメッセージが少ないな~と感じていたが、それは岸田総理が意識的にやっていたとは知らなかった。ドーピングをしても勝ちたいと、規則違反にならない範囲を研究し、ぎりぎりの線で勝つことに執念をもって投入している国が世界中の殆どだと思うが、これでは、まさしく十数年前に話題となった”皆で手を繋いでゴールしましょう”と言う事に等しい。ウクライナが攻撃される可能性が現にあり、そして台湾が中国軍に攻められたらどう対応するんか等々の世界はまさに猶予が無くなっているのに、本当に心配になってきた。

産経ネット記事にはこう書いている。
「岸田文雄首相は北京冬季五輪の期間中、電話や自身のツイッターなどでメダルを獲得した日本人選手に祝意を伝えることを控えた。日本人選手が活躍するたびに活発に発信した歴代政権とは一線を画したが、「メダリストだけを取り上げるのではなく、参加者全員をねぎらいたい」(首相周辺)との思いがあったからだという。「勝っても負けてもライバルとの健闘をたたえあう姿など、日本中にたくさんの感動を届けていただきました。選手の皆さん、お疲れさまでした。そして、感動をありがとう」首相は北京五輪が閉幕した20日夜、ツイッターに五輪に参加した選手全員に謝意を伝えるメッセージを投稿した。首相は五輪期間中、自身のツイッターで特定のメダリストに対して祝意を表すことは控えた。金メダルを獲得したスキージャンプの小林陵侑選手、スノーボードの平野歩夢選手、スピードスケートの高木美帆選手にはいずれも官邸のツイッターから政府として活躍をたたえた」
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北京オリンピックは色々あって面白かった

2022-02-21 06:25:44 | スポーツ
2月20日(日)、北京オリンピックは終了した。
毎日、結構面白い競技が展開され、あえて挙げれば、北京の雪の殆どは人工雪らしくて雪質が重いとの声も一時あったが、東京のようなオリンピック反対の声やネガティブキャンペーンは一度も新聞紙上に挙がることもなく、楽しく見ることが出来た。今日最終日の話題は女子カーリングの優勝決定戦。カーリングと言う競技、我々素人をも巻き込んでしまう、辛気臭い競技だが見続けると没頭してしまう。

結果は英国の金メダル。この戦いを見続けたが、勝敗の勢いは最初から英国にあった。
世界ランキング8位の英国が同7位の日本に10-3の大差で勝ち、金メダルを獲得した。新聞を読むと、カーリング発祥の地は英スコットランドだそうだが、国の威信を懸けて挑んだ戦いで勝利した。今回の試合は、前回大会2018年平昌五輪3位決定戦で日本と対戦し、英国の司令塔ミュアヘッドの最終投がミスとなって負けた試合を直ぐに思い出す。4年前の、この試合も面白くてずーとテレビを見ていたが、英国は2回のミスショットがあり、最後のミュアヘッドの一投のミスショットが致命的となって負けた。ミュアヘッドは忘れられない怨念を今日、日本に返した。

4年前の試合、英国の高級紙であるガーディアン紙は、ウェブサイトで試合経過を逐一報道したそうで、『英国がハンマーを持ち、イブ・ミュアヘッドが最後の投球で、英国に勝利をもたらすチャンスがあった。彼女は狙ったが、そのギャンブルは報われなかった。日本は銅メダルを獲得し、選手たちはお互いに抱き合って、涙を溢れさせた。英国は銅メダルを奪うショットで勝負したが、ミスしたことで(メダルなく)帰国することになる」と厳しく伝えたと書き、「チャンスがあったので、もちろん我々は(逆転勝利を)狙った。スキップとして、最後のショットをミスしたのは辛い。懸命に戦ったが、何もなく帰国するのは悲しい。最後はコントロールしていたが、残念ならが実を結ばなかった。心を整理するには時間がかかる。毎日、練習を重ねてきたが、最後のショットを決められず辛い思いしかない。五輪は、実際に来て見てみなければわからない厳しい舞台だ。我々は最後まで戦い、日本のプレーも良かったのだ。私は、今、打ちひしがれ、がっかりしている。自分、チーム、我々を支援してくれたすべての人を思ってがっかりしている。(この試合を)忘れるまで時間がかかるだろう』と書いてあった。この時も、世界のトップが争う結果とはこうも残酷なものかと感じた。

今回、忘れられない話題や試合が沢山ありすぎて、俗に言えば面白すぎた。
男子フィギュアの羽生選手のSPでの出来事、高梨沙羅選手のレーシングスーツ失格、女子ロシアフィギュア15才ワリエワ選手のドーピング、日本の高木菜那選手の同じ個所での2回の転倒等々は、世界の頂点を走る選手はすべからく刃のエッジの部分で戦っているのが良く分かった。そしてまた、あのロシアの女子フィギュアコーチ、「鉄の女」ことエテリ・トゥトベリゼ・コーチから発せられた言葉もまた世界トップ級の話題となった。首位になるのが当然のような優れた技量をもったにも拘わらず、最後の数度の転倒で敗退したワリエワ選手を出迎えたトゥトベリゼの第一声は、「なぜ諦めたの? なぜ戦いをやめたの? 説明しなさい」と叱責の言葉だったと言う。得点発表の場で泣き崩れた瞬間こそワリエワの肩に手を回したが、ねぎらいの言葉がなかったことに、世界中から大ブーイングの嵐を受けたと報道にあったが、然しながら一方、彼女の世界のトップの戦いに懸ける執念とすさまじさを見ることも出来た。国家の威信をかけた試合で負けると言う結果は、こんな残酷なまでを要求するものかと、別の意味で興味を持たせるものだった。

国を代表して、あるいは会社を代表して競争する世界で、幸に一番になれれば万歳だが、多くは表彰台(3位以内)に昇れない選手が殆どであろう。例えば、身近なレースに例えると、レースに参戦する、どのチームの誰であろうが、勝負の世界になれば勝って一番になりたいと一生懸命に準備をするものだ。彼我の比較で不足していることが事前に分れば、そこを補えばよいだけの話で、勝てる準備はできるのだから勝てるチャンスはある。後は勝つ確率を上げる方法を考える。しかし、夫々に国や会社の看板を背負ったチームや選手は皆同じ事を考えるのだから、結局は予算の多寡で勝敗は決まることの方が多く、十数倍の予算を使う競争相手に勝つ確率は非常に低いものだ。しかし、誰でも他国他社の競合チームに勝ちたいと思って一生懸命に準備し競争すると、偶然にも敵失で勝つ事も稀だがある。こうしてみると、チームや選手の置かれた環境はさておき、幸不幸の時代は背中合わせで、それは時の運不運のなせるものかもしれないと、オリンピック戦を観ながらそう思った。しかし、現実には、雀の涙ほどの予算をも出し渋り、そして負けてしまった理由も議論せず、短絡的に優勝以外は興味なしと評価されることも現実にはままあり、そうなれば平昌五輪での女子マススタートの韓国選手のように懺悔させられたり、その度に坊主になれとか責任を負わされたらたまったものではないな。
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キムヨナに賛成

2022-02-16 06:33:53 | スポーツ
韓国のオリンピック金メダリストキムヨナが投稿した真っ黒画面のインスタグラムが反響を呼んでいる。世界中から「いいね!」が25万。
yunakim:
Athlete who violates doping cannot compete in the game. This principle must be observed without exception. All players' efforts and dreams are equally precious.

  

YAHOOニュース「キム・ヨナ、ワリエワ裁定批判が一夜で20万超の賛同 海外ファンも「最大限同意する」」にあった。
記事によると「ワリエワにドーピング違反に揺れる北京五輪。14日にCASが15日から始まる女子シングル出場を認める裁定を下した。その渦中で、キム・ヨナは自身のインスタグラムに真っ黒な画像を投稿。「ドーピング違反したアスリートは競技できない。この基本は例外なく守られなければいけません。全ての選手の努力と夢は平等に尊いのです」と書いている。

キムヨナの意見に大いに賛成だ。16歳未満は保護観察の状態として、あいまいな規定の様に書いてあったが、オリンピック競技判定においては例外があってはならないと思う。これでメダルを取っても”ドーピングしたからだ”と必ず言われる。その方がワリエワにとって間違いなく辛い事になるし、生涯、この事例が付きまとう事になると思う。ひょっとしたらワリエワの選手生命をつぶすかもしれない。ロシアには優秀な女子フィギュアの選手がたくさんいるのに、何故ドーピングした選手に拘るのだろう。

〇 ワリエワは昨年12月のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出された。ROC(ロシア・オリンピック委員会)として出場中の15歳のワリエワは、団体戦の金メダル獲得に大きく貢献した。今日(15日)の女子フィギュアのSPの出場が不透明な状況となっていたが、出場が承認された。
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電気代

2022-02-14 06:28:53 | その他
毎月、一枚の伝票をみて腹が立つことがある。
パソコンに電力料金のお知らせがでる。毎年、毎月、この伝票を見る度に節電を心掛け、蛍光灯は順次LEDに、無駄な電気は都度消しまくって嫌われ、その結果が次の月あるいは次年度に反映されると納得できたが、ここ数年、逆に電気代は上がる一方だ。特に自分が使ってもいない電力料金を請求されると何とも言えない口惜しさがある。それは「再生エネ賦課金」なるものだ。毎月数千円が請求される。なんで我々質素に暮らしている年金受給者が隣近所の太陽光発電の費用を負担するんかと、安全と認可された原子力発電を再稼働させ単価をさげる政策を棚上げにし、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」なるを強制的に負担させる理不尽さに今も納得できずにいる。

「再生エネ賦課金」なるを見直せと言いたい。
「再生エネ賦課金」とはなんぞやと調べると、関電のHPには「再生可能エネルギー電気の買い取りに要した費用は、電気の使用者から広く集められる再エネ賦課金によってまかなわれます。再生可能エネルギーで発電された電気は、日々使う電気の一部として供給されているため、再エネ賦課金は、毎月の電気料金とあわせていただいています」と書いている。隣の家の太陽光発電で発生した電気を関電が買い取る費用を、早い話、我々が日々使う電気料金に上乗せして請求している。つまり、寒くなっても電気代節約のために電気を消しているのに、太陽光発電の隣近所の電気代を我々が負担し、隣近所はがんがんエアコンを回しっぱなしにできる仕組み。

先日のNHKは電気料金が過去5年で最高水準になったと放送していた。その理由を発電燃料つまりLNGの高騰を挙げていた。こんな時こそ、原子力発電を稼働させて電気料金の高騰を防ぎ、国民を、電気料金の高騰を嘆いている企業を守るべき政府が、原発再稼働に今一つ積極的でないのは腑に落ちない。

なんで、日本は原子力発電の最高技術や世界最高峰の火力発電技術を持っているのに、政府は何故稼働しないのかよく理解できない。
例えば、欧州の大国フランスの例では、先日NHKは「フランスのマクロン大統領は脱炭素の目標を実現するため新たに原子力発電所6基を造り、さらに8基の建設を検討する考えを明らかにしました。マクロン大統領は10日、東部ベルフォールで演説し、脱炭素の目標を実現するには再生可能エネルギーと合わせて原発に頼るほか選択肢はないと強調しました。そのうえで2050年には温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標に向けて、フランス企業が手がける原発を新たに6基造り、さらに8基の建設を検討すると発表しました」と報道していた。一方、日本は福島の事故のあと、原子力発電の安全確保のために設備を全面的に見直したのに、日本政府は原発の再稼働に二の足を踏んでいる。また、日本の石炭火力発電は世界最高水準の発電効率とCO2削減能力の技術を持っているのに、何故世界展開しないだろうと、世界に冠たる技術を持っているのに棚上げし、安価な石炭でさえ買えない国が世界中に沢山あるのに、欧州に合わせ石炭火力発電を放棄する日本と言う国がなんとも不思議な国に見えてしまう。

無責任な政治屋は往々にして、格好良い事を言ってマスコミにほめられる利益は自分のもので、そのコストは我々国民が負担するから、政治家はみんな、放射能でもコロナでもゼロリスクが一番得なポジションにいるが、石炭から作る高価な水素もそうで、政治家が一方的に走ってしまう事に、街の素人年寄りながら一抹の懸念を持っている。誰がこのコスト(水素税や炭素税等)を負担するのだろうかと。これから住みにくい国に日本はなるように見える。
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ヤマハのレース計画に期待

2022-02-11 07:14:06 | モータースポーツ
8日、ヤマハ発動機の2022年レース活動計画「2022年ヤマハ発動機レース活動 主要チーム体制とライダープロフィール」がFBに流れていた。ワークスチームを中心において二輪レース活動を世界的に展開している、二輪の日本企業の中で唯一の企業ヤマハだが、読むと、その考え方の一端を垣間見ることが出来る。今年もヤマハはオンロード、オフロードのレース活動を積極的に展開するとある。オフロードの中心活動でもある米国のAMAスーパークロスレースは、既に5戦が終了した時点で、ヤマハワークスは450SXの分野ではEli Tomac 選手が、250SXでもChristian Craig選手が、ともにヤマハMXの中心選手がポイントリードの赤ゼッケンをつけて驀進中で、二輪業界のリーディングカンパニーとしての「YAMAHA」を、ファンの一人として今年も大いに期待している。

ヤマハのレース活動計画の中で個人的にびっくりしたのは、全日本モトクロス選手権の陣容だ。
全日本モトクロス選手権は、ヤマハワークス「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から3人のライダーが参戦するとある。IA1には昨年同様に富田俊樹選手と渡辺祐介選手が、IA2にはオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手が「YZ250F」で参戦しチャンピオン獲得を目指すとあった。近年の全日本モトクロス選手権は、出場する選手の技量が世界選手権レベルに比べ大きく劣っていると言われ、連れて人気度も下がり続け、この停滞した全日本を大いに嘆くファンの声がSNSにも多く投稿されてきた。この環境を打破するヤマハの一つの回答が外人ライダーのワークス起用でもあるようだ。上記計画にはこう書いている「今年はオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手を日本に招聘。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からIA2に参戦しYZシリーズへのフィードバックを目的とした技術開発に取り組みながら、若手ライダーの目標として、またbLU cRUの一環としてライディングスクールなどの機会を設け若手ライダーを指導するなど、国内モトクロスの裾野拡大とレベルアップなど活性化を図ります」とある。つまり、レース参戦によってマシンの技術開発に取り組みながら、全日本モトクロス界に刺激を与え活性化させ、そして日本人選手の技量向上に繋げるとある。

かっての記事に、ヤマハのグローバルレース展開を総括する技術本部長の説明では、レース活動の意義は二輪技術開発のフィードバック上不可欠であり、レース活動で試みた先進技術を次世代の量産車に適用すべく研究していること。加えて重要なことは人材開発上もレースは不可欠案件だとして、レースと言う過酷で厳しい環境で判断力を醸成するためのチャレンジスピリッツをレース活動を通じて構築できるとし、物づくりの会社にとってレース活動は積極的に展開すべき案件だとして説明していた。この方針は今もなお順守されているようだ。一方、技術開発とレース運営は別だとして内に籠った垣根を作り、レース運営は面倒で開発に支障をきたすとか言う企業組織があるらしいと聞いたこともある。しかし二輪の技術開発を効率よく運営するためにはレース運営と開発は表裏一体の必須条件だとするヤマハの考えは、日本の二輪企業がかって歩んできた過程で構築してきた原点でもあり、すんなりと納得できるものである。

これは、数年前の「トヨタ、GAZOOレーシングカンパニー を新設…市販車開発へ」の記事のなかに、「「GAZOOレーシングカンパニー」の新設した理由を、モータースポーツ活動を通じて得た技術や技能を「走りの味作り」のための知見として蓄積し、自らの手で真のワクドキを顧客に提供するためのクルマを開発し、投入できる体制を整備するのが目的」だとして、レース活動を通じて得た知見を販売するもの。製品軸の「カンパニー」を設置し、中短期の商品計画や製品企画はカンパニーが担うとするトヨタがごく最近採用した、製品ニーズとスピーディさを追及した組織改正だと理解しているが、トヨタ社長が言う、モータースポーツ活動を「もっといいクルマづくり」の根幹に据え強化している事の現れと考えられるが、ヤマハの考え方も相通じるものがあるように思える。

全日本のモトクロスを俯瞰すると、日本人モトクロス選手が世界の舞台で活躍した事例は、過去、世界選手権で渡辺明選手がチャンピオンになった例もあるので、大昔の日本人モトクロス選手は実力的に世界のトップクラスであったのは事実だが、ここ十数年の日本人モトクロス選手の実力は目を覆いたくなるほど惨めなものだ。毎年開催される「Motocross of Nations」の国別世界順位から言うと予選20位通過もままならず、世界のモトクロスシーンから蚊帳の外に置かれて久しく、日本GPに招聘されてくる外人選手に数秒遅れの日本人は外人選手を見て「すげぇ~」と訳のわからぬ言葉を発するのが精一杯で、欧米の上位ライダーに肉薄することもなく、そして、その結果を単純に受け入れてしまう怖さが日本側に残念ながらあるようにみえる。

思いだしてみると、1990年代当時、カワサキの全日本モトクロスチームも外人ライダーをワークスライダーの中心選手としてレースマネージメントしたことがある。当時、カワサキは善戦するも全日本チャンピオンを取れず、組織がこのままずるずると勝つ事の意味を忘れてしまう事を組織マネージメントとして恐れた。と言うのは竹沢選手がカワサキで250チャンピオンになったのは1976年、次のチャンピオン獲得は125の岡部選手の1985年、その間の9年間、カワサキはチャンピオンから遠ざかる。この9年間、勝ちたいと言う思いとは裏腹に思いを集大成して勝ちに繋げる意思はやや貧弱で、加えてこれを別に不思議と思わない環境にあった。岡部選手は4年間チャンピオンを獲得してくれたが、1990年にホンダの東福寺選手にチャンピオンを譲り、チームとして悔しい思いをしていた。岡部選手に続く日本人選手を育てるべく、MXマシン開発を担当する技術部で契約し開発テストや実践レースで将来のチャンピオン候補として育成してきた選手も岡部選手に取って代るだけの実力を備えておらず、かと言って時期を失すると、また過去の暗黒の数年を後戻りしかねない危機感が胸の内に強くあった。これは一度でもチャンピオンを維持したチームだけが持つ何とも言い難い焦燥感である。何としても勝ちたい。そこで熟慮した結論は外人ライダーとの契約だった。全日本選手権に外人ライダーを参戦させるのは、別にカワサキが最初ではないが、カワサキが勝利にこだわる姿勢を明確に打ち出し、圧倒的なプレゼンスを誇った黄金期に出した結論の一つでもある。

カワサキも、外人ライダーを全日本に走らせる前に、選手の技量向上を図るべく色々トライしてきた。
当時、全日本選手権GP大会に出場する世界のトップライダーを見る度に、日本人と外人ライダーとの技量差は歴然とあり、何とかこの差を詰めたいと考えていた。そのために、日本の契約ライダーをアメリカに長期出張させアメリカンライダーと競争させる試み等を何度もトライしてきた。が、最も効果が認められたのは、外人ライダーを全日本選手権に出場させて、全日本選手権の場で直に競争させることであった。ラップ寸前程の差があった技量差が、これを機にアメリカンライダーとも競合できるレベルに成長したのは事実で、全日本選手権も大いに盛り上がった。

一方、全日本にアメリカンライダーを走らせることは、余りにも冷たい組織の奴らだとの声が一部にあったらしい。それは一部の声ではあったが、日本人を優先しないことのやっかみでもあったのだろうか、モトクロスの責任者は冷酷な奴だと言われたらしい。ルールに則った競争世界で、国粋主義でもあるまいしと思いながらも、日本人は異文化を上手に取り込むことで、文化的にも経済的にも成長してきた歴史があるのに、何とも情けない話を風評に流す暇な人種もいるのかと思ったが、色んな理由も考えられるので一抹の寂しい気がしたものだ。しかし、これを機に日本人ライダーの技量は確実にUPし、レースも活性化たことは事実だ。更に言えば、Eddie Warrenが全日本選手権から引退する最終戦の菅生で、当時のホンダファクトリー東福寺選手が全ライダを代表してEddieに感謝の挨拶をしてくれたことで、カワサキの選択が正解だったことが結果的に証明されている。菅生での出来事は予期せぬ事だっただけに感無量の思いがした。更に加えて言えば、「ダートスポーツ」FB の『砂煙の追憶』には、当時カワサキのワークスライダーで外人ライダーを抑えて何度も肉薄した走りをした、榎本正則選手が含蓄ある発言をしている。それには「彼らにしてみれば全日本で走るのは出稼ぎだったかもしれないが、彼らが思っている以上に結果として多くのものを残してくれたはず。受け継がずに過去のものにするのは、あまりにももったいない。育つものも育たない」と。あれから17年、当時EddieやJeffと共に全日本を戦ったライダーからカワサキの真の意図を改めて聞かされるとは思いもしなかったが、ライダー側からみてもカワサキの決断は正しかったと言うことだろう。

それで、全日本のワークス選手として走った当の外人選手はどう思って戦っていたかは、2013年、RacerXonline(http://www.racerxonline.com/)「BETWEEN THE MOTOS: JEFF MATIASEVICH」で、J・マタセビッチ選手(アメリカカワサキのワークスライダーの一人で二度のAMASX125㏄チャンピオンとなった)は、全日本選手権参戦時の印象をはこう語っている。
「カワサキでレースに専念できたことが一番素晴らしい時代だった。特に1995、‘96、’97と日本のカワサキワークスチームと契約し全日本のチャンピオンシップに勝ったこと。日本でレースに専念できた3年間は、私の経験したなかでも最高の時間だった。日本のサポート体制は最高だった。カワサキのワークスバイク驚くほど素晴らしく、要求するものはなんでもカワサキはトライしてくれた。他のカワサキワークスバイクより2年も先行する優れた仕様を採用してくれた。それは5年後量産移行する仕様だ。驚くほど素晴らしいバイクをカワサキは用意してくれた」、「私は1986年にプロに転向し、1998年に引退した。この間、最高の契約条件は日本のカワサキとの契約だった。私のキャリアの中で最高の3年間だった」

これ等は、カワサキが勝利にこだわる姿勢を明確に打ち出し、圧倒的なプレゼンスを誇った黄金期だったからこそ、カワサキはモトクロス市場のリーディングカンパニーとして行動を起こすべきと判断した一つの事例に過ぎないと、カワサキの「KAWASAKI DIRT CHRONICLES」に書いている。まず第1に勝てる事、次に高いレベルでマシン開発ができる事、そして競争させることで日本選手の技量を向上させ全日本選手権を活性化させること等である。ただ、懸念された事は勝つためだけにアメリカンを走らせたと単純に捉えられてしまわないかと言うことだったが、結果的にそれは杞憂だったのだ。

2022年、ヤマハは低迷している全日本モトクロス選手権に外人ライダーを中心としたワークス活動を展開すると発表した。1990年代、カワサキも悩んだ末、アメリカンを全日本モトクロスに参戦させる結論に至ったが、2022年のヤマハのレース計画を読みながら、ヤマハの心境はどうなんだろうとふっと蘇ってきた。
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家の外と内

2022-02-09 06:54:59 | 日常生活
 2月中旬にかかる8日、3日程続いた風が全く吹かず静かで、野々池のジョギングコースは中学生がマラソンの記録会を実施中。外気温8度でも日が照りさえすればまことに暖かく過ごし易い。

家の中で冬季オリンピックのフィギュアスケート男子SPを見ているが、羽生選手は最初の4回転を失敗し(ジャンプ寸前、氷上にできた溝にはまって1回転になったとのこと)、その後は気が抜けたように見えた。一方、宇野も鍵山ははつらつとしたすべりで、この差は何んなのだろう。多少がっかりしたが、気を取り直して、窓際の満開に咲いた花を見る。
 

外の玄関の入り口の鉢も寒い日と暖かい日の下で見るのは印象が違う。あと3週間で3月だ。
 
  
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買い替え

2022-02-07 08:16:58 | その他
昨年の年末、給湯器と電子レンジが故障し、結局修理不可で買い替えることになった。

〇まずは給湯器。
給湯器の時計掲示文字がチカチカ点灯しているので、給湯器の時計が壊れたと思っていると、れっきとした「故障メッセージ」だった。メッセージの番号は「920」。この故障メッセージは給湯器エコジョーズ専用のメッセージで給湯器内にある中和器の寿命予告表示で、設置している中和器がもうすぐ限界になるとのサインで、このまま使用を続けると次のメッセージコードは「930」に変るそうだ。「930」に切り替わる前に買い替えないとお湯が供給できなくなる。この寒い冬にお湯がでないと大ブーイングになるので、買い替えることにした。故障してすぐに給湯器販売会社のサービスセンターに問い合わせるも、昨年からの半導体不足で給湯器が販売店にも工場にも在庫がない状態だという、これにはほとほと困った。販売会社や工務店のあちこち電話し情報を聞くが売るものがないと言う。お湯の供給容量を一つ下げて20号はどうか言うと安価な製品は更に需要大で全くの在庫なし。販売会社も困っていたが、ひょっとしたらと調べてくれて、数台あると言う。それは24号でフルオートの給湯器で値段が少し高いと言う。この寒い冬にお湯なし状態には勝てないので、24号のフルオートを買う事になった。普段使う分にはフルオートなど全く必要なしだが、背に腹は代えられない。給湯器寿命が尽きるのが早いか、その前に買い替えができるかの勝負だったが、1月の11日に取り付け完で1ヶ月経過し、現在のところ異状なく、この件は一件落着し安堵。で、来宅したサービスマンに何故給湯器の故障は冬に多いのかと聞くと、外気と給湯器のお湯の温度差が大きく、給湯器にかかる負荷が冬は大きく、故障に繋がり易いと言うことだった。

〇次は電子レンジ。
1月末に日立の電子レンジから故障メッセージが出ている。故障メッセ―ジ「H33」が出て使用できない。確認のため日立のお客様相談に電話すると、”冷却ファンの異常”として指摘された。冷却ファン回路か基盤を交換する必要があり、それぞれの概算修理費を伺った。基板交換になると、新しいレンジが買える値段に驚いた。サービスマンの派遣を依頼し、外側を分解点検してもらったが、何処の異常か分からない。基板には異状なさそう。電源を入れると冷却ファンは回るが、直ぐに作動を停止する。サービスマンが言うに、部品を交換しても非常に高くつくので買い替えた方が良と言う。それで再度日立のお客様相談に相談すると、”3年半で故障は早いですね”との回答に愕然。もう日立は買わないと決め、近くのケーズデンキに行って相談すると、日立の電子レンジは故障しやすいと言うお客さんが多いとのこと。ではどのレンジが評判が良いのか聞くと、パナソニックの10数万のレンジは料理を頻繁に作るお客によく売れると言う。それ以外は一長一短の説明。電子オーブンレンジの使用頻度から言うとレンジが多いと言うと、単機能レンジが安くていいのではと言うが、頻度は少ないがオーブンもグリルも必要で、結局悩んだ末、今回はシャープの二段調理電子レンジを買った。
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北京の方が良かった

2022-02-05 07:07:42 | その他
少なくとも北京の開会式の方が上だと思う。
4日に開催された北京冬季オリンピック開催式の演出は、1年前に開催された東京オリンピックの開催式の演出より、遥かに上で上手だったとテレビを見て感じた。映像や演出面の美しさ等、個々の演出でも総合の見応えでも、それぞれを東京の時と感覚的に比べても比較にならないほど素晴らしかった。
  「一番気にいった場面:NHK」
NHKの記事は「草原が揺れるような視覚演出で、2月4日の「立春」を告げた。スクリーンに映ったたんぽぽの綿毛が舞い上がり、会場の外で花火が打ち上がった。その後も、スタジアム中央に浮き上がった氷から五輪のエンブレムが現れる演出がなされるなど、映像美を活かした仕掛けで会場を盛り上げた」と書いている。大規模な花火はなかったが、映像美を活かした仕掛けは、テレビで見ると素晴しかった。まさに2Kと4Kや有機ELの世界との違いの様に感じた。あるコメントに「北京85点、東京20点」とあったが、そうだと思う。さらに加えて言えば、テレビに映る地味な東京、賑やかで明るい演出は流れるようで容易に理解し易い北京と差だった。そして最終ランナーは今話題のウイグル人だそうだが、東京の王さんに支えられてよぼよぼ歩く長島巨人軍名誉監督に比べれば、世界的に非常に分かりやすく好感が持てた。コロナウイルスの環境は東京、北京とも同じなのに、いぢましいほど世間を気にし、いじけた演出の東京と世界の覇権を狙う中国の態度は、近い将来のそれぞれの国の姿を表現している様に見えた。中国の政治形態は嫌いだが、こう言う世界観を見ると、NHKの「蒼穹の昴」にもあったが、豪華絢爛の清朝とぼろぼろの皮靴を履いた明治の政治家のように見える。

東京の時に思ったが、始まる前の、テレビが伝える世論の風向きは残念ながら総じて好ましくないもので、コロナが蔓延している最中に、なんでオリンピックを強行するのかとか、多くの国民が複雑な感情を抱くなかでオリンピックが開催されるのは盛り上がりに欠けるとの声も多く、事前の期待値はかなり低かった。なにせ、野党は”オリンピック止めろ”の大合唱で、テレビコメンテイターや医療関係者もそれに準じた解説をしていた。50数年ぶりの東京オリンピックを成功させるべく政府に協力するどころか足を引っ張ることに専念している野党の様は、いかにも見苦しかった。コロナ感染者がこの時期多くなったとは言え、他方、多くのコロナ感染者がでているに拘わらず多くのアスリートを参加させている国が多くあるのに、コロナに負けるなと諸外国が戦っているのに、諸外国にくらべ圧倒的にコロナ死亡者(100万人あたり)が少ない日本で、なぜオリンピックを止めようとの大合唱を野党の代議士は何で言うんだろうと不思議でならなかった。

でも、実際にオリンピックが始まり、テレビや新聞は日本人選手を中心とした大活躍を大きく伝えてきたので、これまでのオリンピック同様に相応に盛り上がった。先進国の中で珍しい程コロナ死亡者が少ない日本でオリンピックを開催出来て良かったと思う。それにしても、このような場面を見ると、安易に中止を叫び続けた野党やテレビのコメンテイターたちの思慮の無さがもろに分ったような気がした。
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